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深川麻衣の、マイペース語り

『ただの夏の日の話』のこと 完璧主義ではなくなってきた私

隔週連載

第21回

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こんにちは! 深川麻衣です。
最近、お花屋さんで「アセビ」という枝ものを買ってきました。部屋の花瓶に飾っているのですが、毎日フサフサとした緑を見て癒されています…。枝ものは、種類にもよりますが枯れにくく長持ちするのでとってもオススメです! 皆さんにとっての最近の癒しはなんでしょうか? ぜひ教えていただけたら嬉しいです。

さてさて今回は、昨年の第11回きりゅう映画祭限定で上映され、私も出演させていただいた『ただの夏の日の話』が、3月に渋谷で再公開!ということで、この映画のことについてお話させていただこうと思います。去年は現地と、同日同時刻オンライン配信のみでしか上映していないので、もし見逃した~って思っていた方はこの機会にぜひ!

そして、皆さんに大切なお知らせがあります。この連載「深川麻衣の、マイペース語り」ですが、次回で最終回となります…! 2020年の11月から始まり、約2年2カ月のあいだ続けさせていただき、みなさんとなかなかお会いできないコロナ禍でも連載を通してつながりを持つことができ、私にとってとても有意義な場所となりました。あと少しになりますが、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです!

#朝起きたら、知らないおじさんが隣にいた!

『ただの夏の日の話』のストーリーのことなんですが、文章にするとかなりインパクトがありますね(笑)。この映画は、私が演じる27歳の女性、川中陽月が朝目覚めると、隣に見知らぬおじさん(古館寛治さん)が寝ていて、しかも前日の夜は友達と東京で飲んでいたはずなのになぜか群馬県桐生市にいて、というところからスタートします。見知らぬもの同士の2人が過ごしたある夏の1日を描いたお話で、内容はほぼ二人の会話劇になっています。

ちなみに、みなさんはお酒を飲んでこんな風に記憶をなくしたこととかありますか? 私は体質的にもそんなに強くはないので、そもそも記憶をなくすまで飲めたことはなくて。その前に眠くなっちゃいます(笑)。そういう時って、どういう感覚になるんだろう……? 記憶が途中からプツンと途切れるけど、家にはちゃんと帰れていたりするって話もよく聞きますよね。人間ってすごい……! みなさんもお酒はほどほどに楽しく飲んでください(笑)。

#たくさんの人との出会いで気づけたこと

出だしは衝撃的なのですが、この2人の出会いが陽月の心に大きな変化をもたらしていきます。私も演じていて、人との関わりってすごく大事だな、と思ったんです。環境も人を変えるけど、人から受ける影響って大きく自分を作っていったり変えていく要素のひとつだと思っていて。家族や仲のいい友達にしか話せないことってあるけど、その逆もあって、陽月は、1日しか会わない見ず知らずの人だからこそ、ずっと抱えていた心の奥の本音をポロッと話せたんだと思います。歳が離れていたのも良かったのかな。実際、普段あんまり喋ったことがない人や歳の離れた人と話してみると、新しい見方や考え方をもらえたりしますよね。

私自身のことで言うと、特に去年は映画、ドラマ、舞台とありがたいことにいろいろな作品に出演させていただいたおかげで、たくさんの方々と接したりお話する機会がありました。その度に、少しずつ自分の心境や考え方も変化していって。もちろんもともとの性格もあるけれど、考え方や価値観は人と関わることで影響を受けることが多いです。

少し前までは、本当に“完璧主義で失敗したくない”性格で、器用にできない自分が許せなくて、理想と現実の差のギャップに苦しくなって、そこに到達できないのがとにかく悔しくて情けなくて恥ずかしくて、その度に人と比べて落ち込む、ということが多かったんです。負のループです(笑)。
今は昔よりは少し心に余裕を持てるようになって、最大限向き合って努力した上でのことなら、うまくいかないことがあっても、これが今の自分の実力!とできない自分を受け入れて進めるようになりました。もちろん落ち込むことや悔やしいことは変わらずありますが、頑張った上でどうにもならないことで悩みすぎるのはやめようと思うようになりました。そんな自分になれたのもこれまでに関わってくださった方々との出会いや、いただいた言葉のおかげです。
だから陽月の抱えていた、なかなか自分を肯定できない葛藤にもすごく共感できました。とてもハートフルな内容のお話になっているので、ぜひ2人の行き先を皆さんに見守っていただけたら嬉しいです。
きりゅう映画祭 IN 渋谷 ファイナル! ぜひぜひチェックしてみてくださいね。

#マスク生活になって気になっていることあるある

さて、話は変わって、コロナ禍になって気になることを皆さんに共有。もう気づけば長いことマスクをするのが通常の生活になっていますが、マスクをしていると知り合いや友達を偶然見かけても、本当にその人かどうかわからない時ってよくありませんか? 私は先日、すごくお世話になった方を街で見かけたんですが、目元だけだとどうしても判別できなくて、「あの方にそっくりだけど……でも違うかもしれない……」ってすごいジーっと見ちゃって……(笑)。結局話しかけられなかったのですが、それ以外にも1回、絶対そうだ!と思って話しかけたら別人だったこともありました……!
ファンの方は私に気付いてくれる方も多くて、うれしいですしありがたいです! 気づいてくださったことにびっくりしつつ、これは変な格好で外に出ちゃダメだな、、と気が引き締まります(笑)。こういう時ってみなさんどうしてます?

THEME:知的さをまとう、クールビューティな大人の女性

COORDINATE
今回は普段着ないような、少しモードでエッジの効いたコーディネートに挑戦しました。色はあえて使わず、オールホワイトでまとめてみました。
シューズはポインテッドトゥのシルエットがかっこいいですよね。これくらいヒールがあると、なんだか背筋がピンと伸びて気持ちまでキリっとしてきます。ウエッジソールのデザインなので、実はヒールが高めでも結構歩きやすいのがポイントです。

ACCESSORY
リング、ピアスなどのアクセサリーは全部シルバーで統一してクールな印象にしました。どちらもボリュームのあるデザインなので、バランスを考えつや消し加工のものを選んでいます。

HAIR&MAKE
オールバックで艶のあるヘアに、パキッとした色みの赤リップで強めのメイクにチャレンジ。普段はナチュラルメイクが多いので、とても新鮮でした! 見たことのない新しい自分に出会えて、やっぱりヘアメイクの力ってすごい……!

この格好だったらどこに行きたいかなー? 大人の女性な雰囲気にしていただいたので、日常というよりは特別な日とか、いいレストランとか、合いそうですよね。かっこよくお酒を嗜みそうな女性のイメージです。
たまには特別なおしゃれをして少し非日常を楽しんでみるのも素敵ですね。

【編集部より】
深川さんにこの連載で聞いてみたいことややってほしいことをぜひコメント欄に書いてください♪ この連載の感想ももちろんお待ちしております。

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プロフィール

深川麻衣(ふかがわ・まい)

1991年生まれ、静岡県出身。
2016年に乃木坂46を卒業後、2017年に舞台『スキップ』で初主演。
2018年には主演映画『パンとバスと2度目のハツコイ』でTAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞。
その後、NHK連続テレビ小説『まんぷく』、連続ドラマ初主演のテレビ東京『日本ボロ宿紀行』、関西テレビ/フジテレビ『まだ結婚できない男』などに出演し、映画では、『愛がなんだ』、『空母いぶき』、『水曜日が消えた』に出演。
今年1月29日には主演映画『おもいで写眞』が公開、現在NHKで放送中の大河ドラマ『青天を衝け』に第十四代将軍・徳川家茂の正室・和宮役で出演、そして#ゾクキュンで話題のMBSドラマ『RISKY』にも出演中。

深川麻衣 official web site
https://fukagawamai.com/

撮影/古川義高、取材・文/滝紀子、企画・構成/藤坂美樹、ヘア/AYA(HITOME)、メイク/KOTOMi(HITOME)、スタイリング/原未來、
衣装協力/ジャケット¥71,500、パンツ¥42,900/ともにTELA(ティースクエア プレスルーム)、その他スタイリスト私物
※すべて税抜価格

問い合わせ先:
ティースクエア プレスルーム 03-5770-7068