田中泰の「クラシック新発見」
始まりを告げる音楽「序曲」と「前奏曲」の魅力とは
隔週連載
第82回
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4月1日は新年度のスタートだ。日本においては「会計年度」も「学校年度」も4月1日からが新年度。これは一体誰が定めたことなのだろうと思って調べてみると、時代は「年度」という考え方が日本に導入された明治時代にまで遡る。江戸時代の税金である「年貢」は米で収める“物納”であった。それが明治になって現金で納める“金納”に変更される。そのため、農家では、秋に収穫した米の売上を納める流れとなり、それを受けて政府が新年度の予算編成を行うこととなった。