和田彩花の「アートに夢中!」
ゴッホ展
毎月連載
第28回

今回紹介するのは、上野の森美術館で開催中の『ゴッホ展』(2020年1月13日まで)。強烈な色彩で人々を魅了し続ける大人気画家、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)。37歳で自ら命を絶ったファン・ゴッホの画家としての活動期間はわずか10年にすぎないが、その中で唯一無二の表現を獲得しえた背景には、2つの大きな出会いがあったという。それが、画家として生きることを決意したファン・ゴッホを最初に導いた「ハーグ派」と、パリで出会った「印象派」だ。日本人にも馴染み深いファン・ゴッホのふたつの側面を和田さんはどう見たのだろうか。