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佐藤寛太の偏愛主義でいこう!

2023年の上半期を振り返りました!

月2回連載

第34回

少しお休みしていた寛太さん連載も今回から再開! また寛太さんの映画トークや近況報告、寛太さんが聞き手になってのインタビューなどをお届けしていく予定です! 再開1回目の今回は、2023年上半期を一気に振り返っていただきました。寛太さんらしいフットワークでの映像出演から、話題の舞台への出演まで、さまざまな経験や出逢いがあったようです。

今年ももう夏ということで、上半期をどんな風に過ごしたのか振り返ってみたいと思います。

1月は友達と一緒に作った短編映画『Blind Mind』の宣伝などの活動をさせてもらいました。今年のことだったっけ?というくらい前のようにも感じますが、劇場公開されたことは自分にとってうれしい出来事でした。

『Blind Mind』
(C)2021Yurie Yano/Atsuki Tomori

あとはBUMPというアプリ内のドラマ『バタフライナイフ』の撮影。smash.のスマホ映画『100枚の写真、100回の後悔』でご一緒した柳明菜さんという仲の良い監督と去年の年末に会ったとき、「来年準備している作品の役がひとつ空いてるんだよね」みたいな話があったので、じゃあ俺やります!って。それが実現したのが『バタフライナイフ』なんです。

撮影中に次は何を撮るんですか?って聞いたら「うちの妹がアーティストをやっているから2月にMVを撮る」ということで、え、待って、俺スケジュール空いてるんだけど、みたいな(笑)。そういう流れがあって参加させてもらったのが、柳ひろみさんの『Darkness』。

鬼と桃太郎のストーリーになっていて、友だちの藤堂日向と出演させてもらいました。作品的にも面白いし、歌もめちゃくちゃいいのでぜひ観てみてください。野焼きを背景にして撮影したのですが、天候に左右されることなのでなかなか実現するのは難しいらしいんですよ。でもコーディネーターさんがしっかりついてくれて、他ではあまり見られない映像になっていると思います。

その後は『銀河鉄道の夜2020』でご一緒した白井晃さん演出の舞台、『サンソン ―ルイ16世の首を刎ねた男―』の稽古に入りました。共演のみなさんはずっと舞台をやっている人たちだったから、僕は1カ月半くらい白井さんにつきっきりで稽古を見てもらったんです。だから千秋楽までに一番成長したのは僕だな、っていう自覚があります(笑)。スタート地点がすごく低かったから、っていう理由なんですけどね。

『サンソン ―ルイ16世の首を刎ねた男―』

白井さんはめちゃくちゃかわいがってくれましたし、すごく楽しかったのできっとまたご一緒できると思っています。教えてもらったことの中で一番大きかったのは、感情の表現の仕方。やっぱり映像とは違うから、感情に振り回されるんじゃなくて、ちゃんと自分が感情を持ったままコントロールしてどう表現するのかが大事だということを常に教わっていました。

『サンソン』は再演とはいえ、主演の稲垣吾郎さんが稽古初日に冒頭のすごく長いセリフをほぼ覚えていたんですよ。一応僕も覚えて行ったのですが、そういう稲垣さんの姿を見て、その後若手は誰も台本を持たずに稽古をしていました。もちろん稲垣さんのように長いセリフがあるわけではなかったので覚えられたのですが、白井さんも「最初からみんなの意識が高くて助かった」という風に言ってくれてうれしかったですね。

『サンソン ―ルイ16世の首を刎ねた男―』

今回の経験を通して、演劇ってなんて奥が深くて面白くて自由なところなんだとあらためて思ったし、もっと知りたくなりました。映像には新人の美学があると思うのですが、舞台って絶対に経験値が多い方がいい。映像は1万回に1回くらいの割合で自分の実力以上のことが出るときがあって、そういう運も実力のうちだと思うんです。でも舞台は稽古を重ねて、1万回に1回しかできなかったことの分母を下げていくことができる。1000回に1回、100回に1回、10回に1回にしていくのが舞台なんじゃないかな、って感じています。

今の気持ちとして、ペース的には1年に1回は舞台に挑戦していきたい。本当は半年間舞台をやって半年間映像をやるぐらいの感じでもいいと思ったのですが、3カ月間はフリーでいたいから、舞台と映像が3カ月ずつがいいかもしれません(笑)。

『サンソン』では『怖い絵』の崎山つばさくんともまた共演できたし、稲垣さんとは映画『正欲』(11月10日公開)でも共演させていただきました。吾郎さんにもめっちゃかわいがってもらって、『正欲』の試写も隣りで観たんですよ(笑)。今の年齢で考えていることやプライベートの話もラフにしてくれて、一緒にいると居心地のいい方です。

『正欲』
(C) 2021 朝井リョウ/新潮社 (C) 2023「正欲」製作委員会

『サンソン』の後は映画の撮影もあって、上半期を振り返ってみると作品と作品が繋がり、一生付き合っていきたい方ともご一緒できたなと思います。僕が素晴らしい作品を観てこの監督といつかご一緒したいなと思うように、自分の出演作を観た作り手の方に求められるような存在になりたい。そのためにも今年の下半期は、人として役者として、学ぶ時間をたくさん持ちたいなと思っています。

取材・文:細谷美香
撮影:mitograph
ヘアメイク:KOHEY
※2023年7月収録

プロフィール

佐藤寛太(劇団EXILE)

1996年、福岡県生まれ。2015年に劇団EXILEのメンバーとなり俳優活動を開始。主な出演作に『恋と嘘』『わたしに××しなさい!』『DTC-湯けむり純情篇-from HiGH&LOW』『家族のはなし』『走れ! T校バスケット部』『jam』『今日も嫌がらせ弁当』『いのちスケッチ』『花束みたいな恋をした』『軍艦少年』『Blind Mind』(以上映画)、『探偵が早すぎる』『駐在刑事』『僕の初恋をキミに捧ぐ』『おやすみ王子』『ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ』『ハゲしわしわときどき恋』『美食探偵 明智五郎』『ヒミツのアイちゃん』『シェフは名探偵』『TOKYO MER 走る緊急救命室』『JAM -the drama-』『あせとせっけん』『テッパチ!』『結婚するって、本当ですか』(以上TV)、「音楽劇『銀河鉄道の夜2020』」『怖い絵』『サンソン ―ルイ16世の首を刎ねた男―』(舞台)など。Web版『PEAKS』にて「旅する寛太」連載中。11月10日(金)公開の映画『正欲』にも出演する。

本連載の前身、佐藤大樹さん&佐藤寛太さんの連載はコチラ!