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峯田和伸(銀杏BOYZ)のどうたらこうたら

女性向け風俗で広まるべきは「逆介護プレイ」をする店!

毎週連載

第276回

前回、「今年流行る風俗予想」として、「射精店」の話を挙げましたが、何も僕は男性側が満たされるだけの「射精」のみを推奨しているわけではありません。もちろん、次世代の風俗は、女性をオーガズムに導く店も不可欠で、これでこそ真の男女平等になると考えています。

数年前から「女風」と呼称される女性用風俗が一定の支持を集めるようになったでしょ。あるいは大人のオモチャがAmazonとかでも人気のようで、これもまた女性から一定の支持を得ているそうです。

僕はこういった女性にとっての「性の解放」はとても喜ばしいことだと思っている。さらにもっと女性の性欲が解放されれば、これもまた少子化問題の解消にもつながると思いますので。

ただ、現状での女性用風俗はまだまだ偏りがあるんだよね。その「キャスト」と呼ばれる男性風俗スタッフって、現状では全員ジャニーズ系とかホスト系みたいなイケメンばっかりなわけ。もちろん、こういったイケメンのニーズが高いのはよくわかるけど、実は女性の中にもさ、江口くん(マネージャー)みたいな野生の熊みたいな男を好む人もいるだろうし、「冴えないオッサンが良い」っていう人もいるわけ。さらに優しくされるばかりじゃなくて、「輪姦されたい」とか「虐められたい」っていう人もいるわけで、こういったニーズの細分化を満たしてあげる店が増えると良いと思う。

だいたいさ、男性にとっての風俗とかエロだって、今から20年前とかを考えてみてよ。当時はまだ「手コキ」っていうジャンル自体もまだまだ定着が乏しかったし、「ポルチオ」とか「ポリネシアンセックス」とか「男の潮吹き」みたいな概念なんてまったくなかったからね。それがこの20年ほどで、これだけ様々なジャンルが開拓され、ニーズが細分化されていったわけだから、女性にとっての風俗も、今年から向こう数年で一気に加速し、様々なものが増えていくと良いと思う。

そんな中で、特に流行ってほしいと願っているのが「逆介護プレイ」。なんらかの事情で体を動かせない女性に対し、男性が「逆介護」と称して、あれこれ気持ち良いことをしてあげるというもの。だって、女性は言い訳がほしい生き物じゃないですか。

「私はしたくなかったけど、向こうがしてきたから」とか「私はしたくなかったけど、無理やりされた」っていうような話は、もう耳にタコができるほど聞くものですが、こういう女性特有の思考に寄り添いつつ、介護の一環として無理やり気持ち良いことをして差し上げるという店。これは流行ると思う。

いずれにしてもさ、男女ともに性欲があることは穢らわしいものでもなんでもないわけさ。だって、その誰かと誰かの性欲の結びつきによって僕らはこの世に命として現れているわけで、むしろ性欲は尊いもの。これだけSDGsでジェンダーレスな世の中になってきているのだから、もうここで性欲をみんなで共有し合い、互いが互いの性欲を助け合う社会になっていけば良いと思うんです。……あれ、違いますかね(笑)?

互いが互いの性欲を助け合う世の中が理想〜!

構成・文:松田義人(deco)

プロフィール

峯田 和伸

1977年、山形県生まれ。銀杏BOYZ・ボーカル/ギター。2003年に銀杏BOYZを結成し、作品リリース、ライブなどを行っていたが、2014年、峯田以外の3名のメンバーがバンド脱退。以降、峯田1人で銀杏BOYZを名乗り、サポートメンバーを従えバンドを続行。俳優としての活動も行い、これまでに数多くの映画、テレビドラマなどに出演している。