【なんかなんか人生相談（10）】彼氏も好きだけど、他の男の人も好きなんです（18歳・女性）

さて、今週からは久しぶりに「なんかなんか人生相談」の回答をやりたいと思います。結構相談が届いているみたいなんだけど、僕の回答が正しいかどうかはわかりません。でも、僕なりの経験から回答していきますので、よろしくお願いします。というわけでさっそくいってみましょう。

【お悩み】

すごくわがままな相談です。私には1年付き合っている優しい優しい彼氏がいます。常に私のことを考えて行動してくれて、申し訳ないくらい私の言うことを聞いてくれて尽くしてくれます。

しかし、彼氏のことは大好きだけど、他の男の人への執着もやめられないんです。実際に、他の人と関係を持ったことはないですが、本当に心のどこかで、他の男性からの好意を求めてしまっています。

「常に彼氏以外にも私のことを好きな人がいてほしい」とか、あるいは逆に「他の男の人を追いかけたい」という気持ちもあったりします。言葉にするのが難しいですが、自分勝手なこの思考をどうにかしたいのです。良い解決策やアドバイスがあればよろしくお願いします。
（あーめん・18歳・女）
（※お悩みの文面は一部意訳しています）

【カウンセラー峯田のお答え】

なんか男の人みたいな発想の方ですね。

月並みだけど、男ってさ、「子孫繁栄をしなければいけない」という脳の構造になっているからアッチコッチでヤリまくりたい生き物なんですよ。現に世の中にある風俗だのエロ動画だのって、圧倒的に男向けのものじゃん。女の人向けの「女風」とかも出始めたけど、まだまだ一般的とは言い難い。やっぱり「アッチコッチでヤッてみたい」というのは男の人特有の思考なんです。

逆に女の人ってさ、誰かひとりに愛されれば、そんなリスクを背負って浮気とかはしたがらないし、恋人以外の異性のことをそうそう考えなくなるものらしい。また、過去の恋愛に対してよく聞く「女の人は上書き保存、男の人はフォルダ保存」っていうのも、そういう思考の違いからくるものなんじゃないかと僕は思う。マジで悲しいけどね、あれだけ愛し合った女の人が別れた瞬間、スパッと元彼のことを忘れたり、気持ち悪く思ったりするっていう女心が（笑）。

でもさ、恋人のいる女の人の中には愛情を注いでもらえなくなってすごく寂しくなったり、セックスレスになったり、あるいは現状の恋人よりも優れた男の人が目の前に登場すると、やっぱり浮気しちゃうことも当然あるんだよね。発情するスイッチみたいなものは男と女では違うはずだけど、やっぱり生き物だからね。「ヤリたい」という欲求が男女ともにあるのは当然です。

前置きが長くなっちゃったけど、このあーめんさんの悩みは彼氏以外の人からもチヤホヤされたいっていうものだけど、そう思ってしまう動機の理由は僕からすると大きくふたつあるんじゃないかって思います。

ひとつ目は、「今の彼氏のことが、深層心理ではさほど好きじゃない」「実はそう相性が良くない」って思っているんじゃないかってこと。

あーめんさんは18歳と若いから、当然恋愛経験も少ないだろうし、今の彼氏が一番で、だからこそ付き合っているんだと思うけどさ、でも「もっと他に良い男がいるかもしれない」とか「今の彼氏に完璧に満足させられているかと言うとそうでもない」というような考えが潜在的にあるんじゃないかと思うの。

女の人って感性が優れているじゃん。だから、「付き合う男」を直感的に、あるいは潜在意識としてつい評価し、見比べてしまうんじゃないかと思う。だとするとさ、あーめんさんの今の感情は、すごく純粋でウソのないものだとも思う。

もうひとつは「単純にいろんな男と恋愛してみたい」「セックスしてみたい」っていう好奇心からくるもの。

「若い若い」とばかりで申し訳ないけど、若い頃って当然セックスの経験もそう多くはないわけで、「もっと気持ち良くなれるんじゃないか」「違う人とヤッたらもっと気持ち良いのかもしれない」って思うのもまた、ごく自然なこと。恋人のいるあーめんさんが「他の男からの好意」まで求めてしまうのは、そんな好奇心からくるのかもしれないなぁ、なんて思いました。

それでさ、こういった思考を改善する、あるいはヤメるための方法なんだけど、もう「色んな男とヤリまくるしかない」っていうのが僕の考えです。

色んな情報がはびこり、カッコ良い男の人の写真とか動画とかがバンバン出てくるとさ、「私にももっと良い彼氏がいるかもしれない」「もっと気持ち良くなれるかもしれない」と思ってしまうのは当然だし、抑えきれないじゃん。

もちろんさ、あーめんさんは今の彼氏に対して罪悪感を抱くことがあるだろうし、あるいはヤリまくるとなれば妊娠や性病に感染するリスクもある。そういうリスクは注意すべきだけど、理性的に「そういうことをしたらダメ！」と言っても、これは抑えきれないものだからね。だから、いったんは色んな男とヤリまくるのが良いと思います。

だいたいさ、時間と体力って有限だから、そんな1日に何人もヤレないんだよ。仮にヤリまくる日々を送ったとしても、それはいつか終焉を迎えると思う。体力的に疲れちゃうだろうしね。

そして、そういった経験を経て、「本当に自分のことを一番大切にしてくれる人はどういう人なのか」「私が『こういう人が好きだな』って思えるのはどういう人なのか」っていうことがだんだんと明確になっていくんじゃないかとも思う。その上で「セックスも気持ち良い」っていう人を見極めて付き合えば良いんじゃないですかね。まだ若いんだし、多少ヤンチャしても全然やり直しがきく。自分自身を成長させる、より綺麗になるためにもヤリまくってみるのが良いと思う。雑誌『anan』でも「セックスで綺麗になる」とか言っているわけだし、どうかアンアンしてみてください（笑）。どうか妊娠したり性病になったりしないように、がんばってヤリまくってみてくださいね。

構成・文：松田義人（deco）

プロフィール

峯田 和伸

1977年、山形県生まれ。銀杏BOYZ・ボーカル／ギター。2003年に銀杏BOYZを結成し、作品リリース、ライブなどを行っていたが、2014年、峯田以外の3名のメンバーがバンド脱退。以降、峯田1人で銀杏BOYZを名乗り、サポートメンバーを従えバンドを続行。俳優としての活動も行い、これまでに数多くの映画、テレビドラマなどに出演している。