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峯田和伸(銀杏BOYZ)のどうたらこうたら

【なんかなんか人生相談(12)】性欲がハンパなくて困っています(40歳・女性)

毎週連載

第331回

今週も「なんかなんか人生相談」です。今回は40歳の女性の方からのもので、「人並みハズれて性欲が強い」とのこと。さっそく、お悩みから読んでいきましょう。

【お悩み】

私の悩みは人並外れてある性欲についてです。

一周り年上の夫は、それに反して他人より性欲がありません。これまではずっと我慢してきたのですが、最近、私の性欲が10代の頃のように爆発してしまい、この欲求を持て余しています。

恥を忍んで夫にも相談しました。すると「性欲がなくなってしまったけど、がんばって半年に一回くらいは、もう少しできるようにするから」と言われました。絶望しました。なぜなら、無理やりがんばって性欲を取り戻すと言っているのだし、もう2度と能動的に求められることはないんだと思ったからです。

もちろん、夫のことは好きです。性生活以外は特に不満はなく楽しく暮らしています。本当はこのまま「女としての悦び」を忘れて我慢すればいいんだろうけど、我慢することができません。

そこで相談です。夫に黙ってよそで性欲をぶつける相手をつくったり、プロのお世話になるのは、夫に対する裏切りでしょうか? また、そんなことをするくらいなら別れるほうが、夫に対しては良いのでしょうか?

離婚したくはないです。でも、体がおかしくなりそうです。ずっとオナニーだけでは生きていけません。
(asa・40歳・女性)

(※お悩みの文面は一部意訳しています)

【カウンセラー峯田のお答え】

まず僕が言いたいのは、男の人も女の人も「世代によって性欲が高まったり、減少したりすることは必ずある」っていうこと。

例えばさ、僕は今47歳だけど、10〜20代の頃に比べればはるかに性欲が落ちているわけ。僕の場合、性欲が落ちると制作にも影響するから「ヤバい」って思ったり、「もしこのまま性欲が落ちていく一方だったら悲しい」と思ったりもする。でもさ、僕より少し上の50代の男の人の友達にこんな話をすると、「いや大丈夫だよ、峯田くん。40代は確かに性欲が落ちた。でも、50代になるとまた性欲を吹き返す」なんて返されることが多いの。何もひとりの意見じゃなくて、複数の少し年上の友達がだいたい似たような話を返してくれるわけ。

asaさんは今40歳で、旦那さんが一回り上ってことだから、ちょうど50代前半なんだと思うけど、この「50代でまた性欲を吹き返す説」を信じれば、旦那さんはまた急に絶倫男として帰ってくる日が訪れるかもしれません。そのことを密かに期待しつつ、まずは焦らずに過ごしてみてください。

……と、そんなに冷静にはいられないのもまた生き物としての性。通りいっぺんの話でボヤかす僕ではありませんので、ここからは目下、asaさんの性欲を吐き出すためのご助言をしますね。

asaさんは「離婚したくはない」と言っているわけだから、旦那さんとは仲が良くて信頼し合い、愛し合っていると思うんです。そんな婚姻関係がある上で、旦那さんに黙って外でヤリまくったりするのはできれば避けたほうが良い。内緒でよそでヤリまくっていたことが万一バレた際、まず旦那さんが傷つくだろうし、仮にそれが原因で離婚となった場合は、お互いのダメージがあまりに大きいからです。

でも、asaさんはセックスがしたくてしたくてたまらないのだから、まずは旦那さんともう一度よく話し合い、「私の性欲を満たすために、他の男とヤることを公認してくれないか」って頼み込んでみてはどうでしょう?

だってさ、もし僕がasaさんの旦那さんの立場だったとしたら、セックスできないことを申し訳なくて仕方なく思うし、でも、自分に黙ってよそでセックスしまくられるのまた悲しい。asaさんが欲求不満になった責任は、旦那さんにもあるわけだから、もし僕がパートナーからそんな申し出があれば、スンナリ受け入れ、なんならいわゆる公認の「他人棒」探しに取り組むと思う。

一時期から流行り始めた「NTR(寝取られ)」っていうプレイがあります。これは男が自分の妻や恋人をあえて他人とセックスさせるというもの。

自分の妻や恋人が、他人に抱かれることで異常な嫉妬心で男が性的な興奮を覚えるっていうプレイなんだけどさ、でも実際のところNTRを取り入れている夫婦の半分以上は、「性的な興奮を覚えるため」というよりも、旦那さんが不能になったり性欲が減少したことで、やむを得ず奥さんの性欲を満たすためにしているんじゃないかと僕は思う。

これは前の人生相談の回答でも言ったと思うけど、セックスって尊い営みではあるわけだけど、でもさ、ことさら常識に縛られたり、特別なものとし過ぎるのもどうかと思うんだよね。

一度や二度、自分の恋人が他人とセックスしてしまったとして、急に「汚らわしい」とするのって、なんだか頭が硬すぎるように思う。だってそんなことを言い始めたら「AVを観てするオナニーも汚らわしい」ってことにもなるじゃん。「いや、実際に恋人以外の人とセックスするのと、恋人以外の人を思い描いてのオナニーは違う」みたいな話になってくると思うけど、でも人間には必ず性欲があるでしょう。その性欲を我慢するということは、むしろ体の欲求に反し続けるというわけで、こっちのほうが汚らわしい行為と言えなくもないんですよ。

ただね、僕たち人間は猿ではありませんので、ある程度の理性や秩序は必要です。そこで「性欲を満たすために、旦那さん公認の他人棒で満たしてみる」っていうのは僕的にはアリだと思います。もちろん旦那さん公認なら女風もアリだと思いますよ。

そこで旦那さんの嫉妬心によって性欲に火がつくかもしれないし、仮にそれがダメだったとしても、旦那さん公認であればそれこそasaさんの強い性欲は枯れるまで満たすことができると思うし。

実際、一般に語られていないだけで、多くの熟年夫婦が取り入れている方法だと思うので、恥ずかしがらずに挑戦し、さらに旦那さんとの愛や理解を深めていくのが良いんじゃないかと僕は思います。

性欲に乏しい女性より、当然性欲が強い女性のほうが魅力的です。asaさんどうかがんばって!

構成・文:松田義人(deco)

峯田和伸(銀杏BOYZ)の
「なんかなんか人生相談」お悩み大募集!

峯田和伸(銀杏BOYZ)の「どうたらこうたら」では皆さまからのお悩み、抱えている問題、誰にも言えない性癖などを大募集します。その名も「なんかなんか人生相談」。皆さまからのお悩みに対し、峯田先生が不定期で悩みを解決してくれます。ぜひ送ってくださいね!

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プロフィール

峯田 和伸

1977年、山形県生まれ。銀杏BOYZ・ボーカル/ギター。2003年に銀杏BOYZを結成し、作品リリース、ライブなどを行っていたが、2014年、峯田以外の3名のメンバーがバンド脱退。以降、峯田1人で銀杏BOYZを名乗り、サポートメンバーを従えバンドを続行。俳優としての活動も行い、これまでに数多くの映画、テレビドラマなどに出演している。