【なんかなんか人生相談（17）】血縁関係のない姪っ子を好きになってしまいました（42歳・男性）

少し前にアメリカツアーを終えて日本に帰ってきました。ライブもプライベートもすごく楽しくて充実の日々を過ごしてきましたが、話をすると長くなるので、この辺のことはまた追って話しますね。

というわけで、今週もまた「なんかなんか人生相談」です。今回はちょっとヤバいお悩みです。

【お悩み】

血縁関係のない姪っ子に恋心の様なものを抱いてます。歳の差は22歳です。自分の彼女の妹の娘です。好き過ぎます。キスしたら終わりですかね？　成人式にクシをプレゼントしたら「髪サラサラでしょ。触ってみて」と、髪の毛を触らせてくれました。たまにじっと目を見られると女として見てしまいます。

美人で可愛くて笑顔が素敵なんです。LINEもくれたりします。気を遣ってか「おじ大好き」とも言ってくれます。みんなで遊んだりした後、別れ際に「またね」って自分からハグしても、嫌がりませんでした。欲張りにも程がありますがキスしたくなります。おじさんのキモい片想いなのはある程度分かってるつもりですが、アホな期待もしてる自分がいます。峯田さんならどう関係を築いていきますか？
（おじ・42歳・男）

（※お悩みの文面は一部意訳しています）

【カウンセラー峯田のお答え】

僕も自分の姪っ子が大好きなんですよ。まだ6歳なんだけどさ、今もスマホの待ち受けを姪っ子の写真にしているくらい、本当にかわいいんだ。山形の実家に帰ると僕からずっと離れないの。一緒にオセロをやったり、色々遊んだりするんだけど、いよいよ東京に帰るってことで「じゃあね！」って別れようとすると毎回「帰んないで（涙）」って泣いちゃうんだ。もうかわいすぎるったらないんだよ。

でもさ、それは親戚として「かわいいな」って思うだけなんだから、相談者のおじさんとはまったく違う感情だと思う。

僕の姪っ子は今6歳だけど、10年後に高校生になり、20年後にOLさんか何かになってさ、「大人になっても、やっぱりかわいい」と僕が思って、最新の姪っ子の写真を待ち受けにしていたら危ないよね（苦笑）。それは親戚としての「かわいい」っていう思いとは違って、もう「恋愛」の対象になってるってことだからね。

それで、このお悩みだけど、文面を読む限りおじさんはもうその姪っ子に完全に恋しちゃってるみたいだよね。大人の真っ当な意見で考えれば「キモい」と思う人が多いと思うけど、僕は全肯定型人間ですからね。その思い自体を否定する気持ちはないですよ。たださ、「22歳の年の差」ってことは、おじさんが42歳なのだから、その姪っ子は20歳ってことだよね。 「もう成人になっているからいいじゃん」っていう考え方もできるしそれはある意味で正しい。でもさ、その「法律で認められてるんだから！」ってことで、全部うまくいくわけではないのもまた常で、ある程度の常識とか周囲への配慮とかがないと仮にその姪っ子と一時的に結ばれたとしても、回り回って長続きはしないような気はするかな。

今はフワッと「この子かわいいな」「僕に懐いてくれる」「かわいいな」「好きだな」と思っているっぽいんだけど、そもそもさ、その前に本当に付き合っている「彼女」のことをどう思ってるんだろうね（笑）。

男性はより多く子孫を残すために「あちこちでヤリたい」という性質があることは皆さんご存知の通りだけど、「彼女の妹の娘」を好きになり、しかも手を出したとなるとこれは大事件になるよ。一筋縄ではいかないし、多くの人を深く傷つけることになるよね、間違いなく。

それだけ周囲を巻き込むほど、誰かを深く傷つけてしまうかもしれないほどの恋愛なのだから、いったんは浮かれていないで落ち着いて「本当にその姪っ子が好きなのか」「幸せにしてあげるつもりなのか」をよく考えたほうが良いと思う。月並みな意見だけどね。

だってさ、おじさんの思い自体を否定するつもりはまったくないんだけど、なんか文面から本気さが伝わってこないのも正直なところで、もしかしたら「おじ大好き」みたいに言われたりすることに、今はちょっと舞い上がっちゃってるように感じたからね。

厳しい言い方になっちゃったけど、その気持ち自体を僕は否定しない。だけど、今一度、本気でその姪っ子のことが好きなのか、あるいは彼女のことが好きなのか、よく考え直したほうが良いと思う。

「すみません、やらかしちゃいました」では許されない厳しい状況での恋愛なのだから、「キスしたくなります」ってことばかりを優先させないで真剣に姪っ子、彼女、周囲のことを考えてみたらどうかな。それでこそ、本当の意味での「おじ（大人）」になれるだろうし、本当にその姪っ子と結ばれる運命なら、もっと後の時間でも良いんじゃないかなと思います。

構成・文：松田義人（deco）

プロフィール

峯田 和伸

1977年、山形県生まれ。銀杏BOYZ・ボーカル／ギター。2003年に銀杏BOYZを結成し、作品リリース、ライブなどを行っていたが、2014年、峯田以外の3名のメンバーがバンド脱退。以降、峯田1人で銀杏BOYZを名乗り、サポートメンバーを従えバンドを続行。俳優としての活動も行い、これまでに数多くの映画、テレビドラマなどに出演している。