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SHIN 音楽甘党遊戯

浅草で和菓子作りを体験!「歴史を感じる県歌のような味わい」

隔週連載

第11回

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アーティストのSHINさんがさまざまなスイーツを味わい、探求していく連載企画「音楽甘党遊戯」。
スイーツ好きのSHINさんがさまざまなカフェや喫茶店を訪れ、新しい「おいしさ」に出会います。今回はどのような言葉でスイーツのおいしさを伝えてくださるのでしょうか。

さて、今回訪れたのはカフェでも喫茶店でもありません。浅草にある時代屋さん。日本文化の体験などができ、実は浅草で最初に観光人力車を始めた会社でもあります。
そんな時代屋さんで、SHINさんがチャレンジするのは和菓子作りです。

挑戦するのは練り切りですが、その前にまずはお着替え。
こちらでは着物のレンタルサービスも行っているのだそう。着物を着て、和菓子作りや茶道を始めとした日本文化に触れることができます。
SHINさんも時代屋のスタッフさんに着付けをしていただきました!

「着物を着るとワクワクもしますが、やっぱり背筋が伸びますね」とSHINさん。
いつもと違う装いに、また新たな魅力も覗いているように見えます。

着替えが完了したところで、早速、和菓子作りのスタートです。
「どちらかというと洋菓子より和菓子のほうが好き」というSHINさんですが、練り切りに関しては「おばあちゃんの家で見たことはあるんですけど、食べるというよりも見るほうがなじみがあります」とのこと。

今回作る練り切りは2種類。ひとつはスタッフさんに教わりながら、桜の形の練り切りを。そしてもうひとつは自由に。
ワクワクがありつつも、初の練り切り作りにSHINさんの表情も真剣なものに。

美しい練り切り。見た目はもちろん、味にも職人さんの腕の見せどころ。
白あんとつなぎを混ぜるときの比率も、つなぎが多ければ多いほど、成型はしやすくなりますが、少ないほうがくちどけがなめらかでおいしいのだそう。
「見た目だけではなく、そういった分量を見極めるのも職人さんの腕の見せどころなんです」とスタッフさん。お話を聞いて「そんな由緒正しきものを僕が作っていいんでしょうか」とSHINさんも少し緊張気味です。

まずは、生地に色をつけていくところからスタート。
練り切りは生菓子になりますが、生菓子の条件は水分が30%以上含まれていることを言うのだそう。これにはSHINさんも「えー、知らなかった!」と驚きの声をあげます。
水分が多く含まれているため、生地が乾いてしまわないように、作業はスピード命。
手早く混ぜつつ、綺麗な色に染めていきます。

続いては餡を包む工程へ。
「不器用なんですけど、今のところいい感じにできている気がします!」
初めてのことなので、わからないことはすぐに聞く! という姿勢で作業は進んでいきます。
餡は普通のものと、いちごのものがありましたが、SHINさんは普通のタイプをチョイス。

ときどき、スタッフさんの手さばきに感動しつつ、形を整えていきます。
職人さんは片手で包んでいくそうですが、「さすがにそれは難しい!」とSHINさんは両手で丁寧に。

綺麗な真ん丸です! 不器用だとおっしゃっていましたが、決してそんなことは感じさせない出来栄えです。

そして、ここからは桜の成型作業へ。スタッフさんの手元に視線を注ぎつつ、そうっと手を動かしていきます。
「わ、難しいですね……」とポツリ。
途中、スタッフさんからの「もう少し、形を丸くするようにしたほうがいいかもしれません」というアドバイスに「ミュージシャンなのでつい尖ったものになってしまいました、ロックが出てしまいました……」と調整。

そして、指で優しく形を作っていきます。力加減なども難しそう。
「難しいけどおもしろい! いや、これで大丈夫なのかな? 不安になってきた」と言いつつ、進めていきます。
「やばい! 途中までは調子よかったのに難しい!」
綺麗な桜が作れたように見えますが……。
スタッフさんのものと、出来上がったものを見て「似て非なるものになってますね」と少し眉間にシワが。

でも、アドバイスを受けつつ、さらに綺麗な桜に。
「少し餡子が透けているのが……」というSHINさんですが、スタッフさんからは「とても綺麗にできています!」とお褒めの言葉が!

続いて、ふたつ目の練り切りに挑戦。自由に作ってOKということですが、「これはもう型を使いたいです! 自分の創作技術はたかが知れているので!」ということで木型を使うことに。
チョイスしたのは鯛。カラーは緑で。
1個目で教わった技術を活かしつつ、作っていきます。

木型に入れていくのも、絶妙な力加減が大事になってくるようです。
「伝統あるものなので、ふざけてはできないですよね」ともくもくと取り組みます。

「スピードが命!」を合言葉にサクサクと進めていき……。

木型からそうっと出して……「綺麗にできましたね! ナイス鯛!」

桜と鯛、並べてみると色合いもとっても素敵。
「自分で作ると、これから和菓子を見る目も変わりそうですね」とSHINさん。

出来上がった練り切りを愛おしそうに見つめながら、「曲もそうですけど、世の中に出ているものは完成したものだけだから、その過程を知ると、また気持ちも変わります」。

そして和菓子は作って終わりではありません。できたばかりの練り切りを実食です!

「いろいろ感じることあるなあ」と言いながらいただきます!
一口食べて、「深いですね」。

「自分が作ったものがかわいいという気持ちは、曲でもお菓子でも変わらないんですね」としみじみ。

そして、今回の練り切り。音楽に例えると……?
「ずっと伝わっている伝統音楽に触れさせていただいた以外ないですね、これは。歴史を感じました。そうですね、県歌のような」
ちなみに、「僕の地元って特殊で、長野県民の8割は県歌を歌えるんですよ。それだけ地元愛が強くて、リスペクトがあるんですよね」とのこと。
今回の和菓子体験はSHINさんにとっても、ひとつ大きなものになったのかもしれません。

店舗情報

時代屋
住所 東京都台東区雷門2-3-5
電話番号 03-3843-0890
www.jidaiya.biz

プロフィール

SHIN

2011年エピックレコードジャパンからヴィジュアル系ロックバンドViViDのボーカルとしてデビュー。
その圧倒的な歌唱力と魅力的なルックスを持ち合わせる逸材として話題となり、結成2年で日本武道館公演を行う。
2015年ViVID解散後、2016年12月六本木 EX THEATERでのワンマンライブでソロボーカリストSHINとして復活を果たす。
2017年に1stアルバム『Good Morning Dreamer』をリリースし、2018年にはYouTube channel「SHIN LOIDちゃんねる」を立ち上げ、登録者数は現在12万人を超える。
2020年より咲人(ナイトメア)とのプロジェクトSEESAWも始動するなど、その活動は多岐に渡る。

リリース情報

2022年9月5日Release
配信限定シングル「ECHO」

iTunes Store、レコチョク、Apple Music、Spotify他主要サイトにて配信中
https://shin-project.jp/contents/554325

ライブ情報

SHIN ONEMAN LIVE
「ECHO」

2022年12月3日(土)
会場:Spotify O-EAST
開場:16:15 / 開演 17:00
出演:SHIN
来場者限定Special MV QRカード付き 前売チケット¥6,000(税込)
全自由(整理番号付/入場時ドリンク代別)

※未就学児入場不可、営利目的の転売禁止
※同行者登録有り

[一般発売日]
2022年10月30日(日)10:00〜

詳細

「ECHO」MUSIC VIDEO

YouTube『SHINロイドちゃんねる』
Twitter
Instagram
SHIN OFFICIAL WEB SITE

撮影/友野雄、取材・文/ふくだりょうこ、企画・構成/藤坂美樹