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SHIN 音楽甘党遊戯

【Essay】柔軟な考え方が自分を広げていく「from ARGONAVISにいろいろ教えられているのかもしれない」

隔週連載

第44回

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こんにちは、SHINです。

今回は、推し活専門店「オシアドカフェ」にお邪魔しました。
このエッセイが公開されるころにはコラボ期間は終わっているかと思うのですが、「アルゴナビス ─キミが見たステージへ─」とのコラボがきっかけで僕のほうから提案させてもらいました。
スイーツ連載も2年目ですが、コンセプトカフェに行くのは初めて。空間そのものが愛に溢れていて、僕もすごく楽しませていただきました。と言うか、こんなに楽しいなんて思いませんでした(笑)。
ファンのみなさんの中にはコラボスタート時からお店に行ってくださった方もいたみたいで、ありがたいです!

この連載でもたびたび話題に登場している「from ARGONAVIS」。このコンテンツに関わらせていただく前に、作品を観させていただいたんですけど、前作のアプリゲームで、「ライブ・ロワイヤル・フェス」というフェスで5つのバンドが優勝を目指して切磋琢磨したこともあるんです。そのバンド以外にもさまざまなキャラクターもいて、それぞれのキャラクターが熱くて入り乱れている印象を受けました。

僕もバンドをやっていたので分かるんですけど、違う人間が5人いるので、入り乱れて当たり前なんですよ。バンド内にカリスマがいる場合は違うかもしれないですけど、僕らは同世代で、若いときから集まってたバンドだったので、もう、もう! 本当にひどかったですからね(笑)。
しっちゃかめっちゃかというか、自分がマネージャーだったら多分3日で飛びます! というぐらい。

バンドを解散してソロになって、今活動している自分にもやっぱりたくさん紆余曲折はあったし、そんな中でこういうバンドのコンテンツに関わらせていただくと、個人的にも共感する部分が多いな、と思います。

音楽を続けるということは本当にしんどくて、好きなことを仕事にするのはこんなにも大変なものなのか、とバンド解散のタイミングでは思っていました。
だから、「from ARGONAVIS」を観ているとそういう自分の当時の思いがよみがえってくることもあるんですよね。

キャラクターも、自分とバックボーンが似ているんです。メジャーデビューして、解散して「ST//RAYRIDE」を2人でやっているので自分が経験してきたことに近い。そういう自分との共通部分をうまく表現できたらいいな、とは思っています。麟太郎くんは僕よりだいぶハイスペックなので勝てないんですけど。スーパーボーカリストなので!(笑)。
でもライブでは自分が培ってきたものを表現できたらいいかな、と思っています。

そうそう。今年の1月18日に、「ST//RAYRIDE」で初めてライブしたんです。
普段より麟太郎のときの方がいいってスタッフの皆さんに言われて。それぐらいハマっていたって言っていただいて光栄でしたね。
すごく嬉しかった反面、麟太郎っぽい感じでステージをやれば逆にいいのかな? って。こういうコンテンツに関わらせていただいたからこそ、気づけることもあるんですよね。
普段のステージングとかも、もう少し作っていた方がいいのかな、と思ってちょうどこの前、スリーマンがあったのでやってみたんですけど、感触はよかったです。「やっぱりその方向性がいい」という意見もありましたし、from ARGONAVISにいろいろ教えられているのかもしれません。

いまの僕って、どうしてもViViDの反動ってあると思うんです。当時「王子様」だとか言われるのが嫌だったんですよね。だから、謎の反骨精神が働いていたんですけど、好きなものと向いてるものって違うんですよね。僕は好きなことをやっていたんですけど、これからは向いていることにもう少し目を向けようかな、という気持ちになりました。

あっ、「王子が向いている」っていう意味じゃないですよ!(笑)。
もう少し作り込んだステージングというか、キメるところはキメるとか、ステージでキレを出したりしてみたら、そっちの方が向いてるんじゃないか、と言っていただいたので、そういうところは活かしていきたいですね。

でも、こんなふうにfrom ARGONAVISを自分の活動に還元できるのは、自分の考え方がものすごく柔軟になったからなんですよね、きっと。
ソロをやっていてもずっと歌っているだけでは、見つけてもらえない世界です。だからこそ、いろんなことに挑戦していく中で、自分のボーダーラインがどんどん緩くなっていっているんだと思います。それもいいことだと思うんですけどね。

声のお仕事をさせていただくということで滑舌練習はめちゃくちゃしたんですけど、それもほかのところでも生かされているな、と実感しています。まだ麟太郎しか声をやったことがないですけど、わりと歌の表現とそこまで離れていないのかな、ということを感じていて。
これからの経験が歌にどんなふうに還元されていくのか、僕自身も楽しみです。

と、from ARGONAVISについてたっぷりと語ってしまいました。今回は「オシアドカフェ」に行くという特別な回でもあったので。

それではまた、次回のスイーツ巡りでお会いしましょう。

撮影協力

推し活専門店オシアド原宿店
住所:東京都渋谷区神宮前1-19-1 2階

https://oshiado.base.shop/p/00001

https://oshiado.base.shop/p/00013

プロフィール

SHIN

2011年エピックレコードジャパンからヴィジュアル系ロックバンドViViDのボーカルとしてデビュー。
その圧倒的な歌唱力と魅力的なルックスを持ち合わせる逸材として話題となり、結成2年で日本武道館公演を行う。
2015年ViViD解散後、2016年12月六本木 EX THEATERでのワンマンライブでソロボーカリストSHINとして復活を果たす。
2018年にはYouTube channel「SHIN LOIDちゃんねる」を立ち上げ、登録者数は現在14万人を超える。
2023年5月、ボーイズバンドプロジェクト from ARGONAVISの新キャラクター、大阪出身の2人組ロックバンドST//RAYRIDE(ストレイストライド)Vo.淀川麟太郎役として抜擢され、続く10月にはスマートフォン向けアプリゲーム『ブラックスター -Theater Starless-』の新キャスト「青桐」でシンガーとして歌唱することも決定。
2023年12月6日にはデジタルシングル「NEON」リリース。
2023年12月20日SHIN ONEMAN LIVE「AWAKENING DREAMER」をZepp Shinjukuにて開催。

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撮影/友野雄、取材・文/ふくだりょうこ、企画・構成/藤坂美樹