【Essay】クリエイティブに向き合った春を振り返る

こんにちは、SHINです。

連載では二度目となる下北沢。「高級芋菓子　しみず」さんにお伺いしました。普段、さつまいもを食べる機会はあまりないんですが、食べたことがないようなおいしい味わいでした。 下北沢と言えば、以前訪れた『甘寛』さん（第5回）のあんみつおいしかったな。わらび餅も食べに行きたいですね、とこの日の現場でお話をしていたら、先日閉店したとのこと。やっぱり思い立ったときに行かなければ、ですね。

さて今回は、少し遡って4月の振り返りを。 4月まではライブが多い日々でした。ライブの前は、いつだって緊張します。今年に入ってからいろいろなライブがありました。アニメやゲームのライブ、鬼龍院さんの対バンツアー、アコースティックだったり。全部形態が結構違うんですよね。だけどライブに関しては楽しんでいただくことを第一優先に考えています。観てくださる人の表情がやっぱり一番気になりますし、自分が100%出せるかな、という思いが緊張につながっているのかもしれません。

そんな３ヶ月だったんですけど、4月はライブ1本だけ。ライブと言ってもギターのYOUSAY の誕生日ライブなんですけど、それ以外はずっと曲を作っていました。その間は1日が過ぎるのが早かったですね。 久しぶりにものすごく真剣に曲と向き合って、それこそ4月が一番スイーツミュージシャンをやっていたかもしれません（笑）。 朝起きたら甘いものとコーヒーで頭を回してから曲作りに取りかかって。コーヒーと甘いものはやっぱり制作の必需品です。チョコレートが多いですけど、和菓子とコーヒーの組み合わせも好きなので。それこそたまにわらび餅を食べたりもしています。

で、お昼ぐらいに「できねぇな」と思ってふてくされて寝て（笑）、起きてからまたやって、としていたら1日が本当にあっという間。気がついたら夜になっています。集中力が途切れたら、YouTubeを観たりもしていますけど（笑）。

ちなみに、楽曲制作のときはメロディー先行。メロディーを作って、そこからギターコードを当ててピアノで整えていく。ピアノは弾けませんけど、メロディーをなぞって「こっちのほうがいいかな」と考えたりするんです。 でも、メロディーってずっとやっていても出てこないんですよね。出かける前にシャワーを浴びながら急に降ってきたりするので、不思議です。どういうときに曲が出てくるのかは今でも分かりません。

今は仲間がたくさん協力してくれていて。 とにかく今回の曲はいろんな人に聴いていただけるような曲にしようと思っています。 多分、ソロを始めたとき以来に1曲に対して打ち込んでいる感じがあります。メロディー自体はアルバムを作れるぐらい出来てはいるんですけど、それよりも、1曲、2曲と絞った方がやっぱり自分らしいのかな、と。いずれ世に出せる機会もあると思いますけど、とにかく一曲集中です。もちろん、糖分は摂りながら、ですけど（笑）。

そして4月と言えば、改めてXフォロワー6万人ありがとうございます！ RPの数だけメントスを食べる、という企画をやっていたんですけど、みなさん多分1回の配信で食べると思ってたんですよね？　体を壊すからやめてください、というコメントもあったんですけど、もともとそんな気はなくて（笑）。1回に10個ずつぐらいをおやつに食べていました。のでご安心を！

そして、どうしてメントスなのか、という話なんですが。 昔、「ロックとは何か」ということを自分なりに追求したときがあったんです。ViViDはロックバンドだったんですけど、ロックっぽくないな、って悩んでいた時期があって。なにかロックさを出すためにできることはないかと考えたんです。

で、昔好きだった映画で『トップガン』という作品があるんですけど、そこで主演のトム・クルーズが作中でよくガムを噛みながら歩いてるんですよ。あれがアウトローっぽくてロックっぽいな、かっこいいなと思っていたんです、当時。自分もガムを噛みながら登場しようと思ったんですけど、ガムだと口に残る。じゃあハイチュウにしようかな、と思ったんすけど、ちょっと甘すぎる。それでメントスでいいんじゃない？　これだ！と思って。実際に、武道館前のアジアツアーではメントスを噛みながら登場してたんです。その思い出があってメントスにしました。 とは言え、アウトロー感を出すのは向いていないのでやめましたが（笑）。

ということで、5月ももう終わりますが、4月の曲制作について今回は振り返ってみました。きっとこのエッセイを読んでいただいているころには、新しいお知らせも届けられているはず。みなさんが喜んでくれているといいな、と思います。

それではまた。次回のスイーツ巡りでお会いしましょう。

プロフィール

SHIN

2011年エピックレコードジャパンからヴィジュアル系ロックバンドViViDのボーカルとしてデビュー。
その圧倒的な歌唱力と魅力的なルックスを持ち合わせる逸材として話題となり、結成2年で日本武道館公演を行う。
2015年ViViD解散後、2016年12月六本木 EX THEATERでのワンマンライブでソロボーカリストSHINとして復活を果たす。
2018年にはYouTube channel「SHIN LOIDちゃんねる」を立ち上げ、登録者数は現在14万人を超える。
2023年5月、ボーイズバンドプロジェクト from ARGONAVISの新キャラクター、大阪出身の2人組ロックバンドST//RAYRIDE（ストレイストライド）Vo.淀川麟太郎役として抜擢され、続く10月にはスマートフォン向けアプリゲーム『ブラックスター -Theater Starless-』の新キャスト「青桐」でシンガーとして歌唱することも決定。
2023年12月6日にはデジタルシングル「NEON」リリース。
2023年12月20日SHIN ONEMAN LIVE「AWAKENING DREAMER」をZepp Shinjukuにて開催。

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撮影／友野雄、取材・文／ふくだりょうこ、企画・構成／藤坂美樹