冷たい七面鳥・茶太郎くん心配しないで

今回の犬は雑種の中型犬。2歳のオス犬で、かなりのビビリであるというメールがマネージャーから来たのは、二週間前のことだった。

メールには、居間らしき和室でカメラ目線をキメる黒っぽい犬の写真が添付されていた。

なかなか優しそうな顔の犬で安心したが、俺は背後に写り込んだテレビ画面から鋭い目付きで「商品を買え」と念を送るTOKIOの長瀬智也の顔が犬よりも気になり、会うはずの犬に精神をフォーカスできないまま、ふわふわと東新宿の愛犬施設に向かったのだった。

犬は茶太郎という名前であった。

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