山下幸輝「こきぴあ」
「付き合うなら趣味が似てる人? 違う人?」ゲスト:宮﨑優
月2回連載
第37回
幸輝くんが“サブカルクソ男”を演じることで話題の『バッドチョイス・グッドラブ』。ヒロイン・鴨居ひよりが4年前に遡り、最悪の別れをした元カレ・須藤鯨と絶対に付き合わない選択をするために奮闘する、ホミ世代にブッ刺さりのタイムスリップ・ラブストーリーです。
今回の「こきぴあ」は、ひより役の宮﨑優さんが登場。鯨役の幸輝くんと『バッドチョイス・グッドラブ』にちなんだ楽しいトークに花を咲かせてくれました。
二人が最初に話したのは「魔法使いっている? いない?」
── お二人は今回が初共演ですね。
宮﨑 そうなんです。実は私が隠れ人見知りで。
山下 僕は普通に人見知りです(笑)。
宮﨑 山下さんはすっごいキラキラしすぎて、最初は近寄りがたい人なのかなというイメージを抱いていたんです。そしたら本当に気さくでしゃべりやすくて。今まで共演した方でいちばんと言っていいくらい話しやすい人でした。
山下 ほんまに? うれしいね、そんなん言ってくれるのは。
宮﨑 初日にね、「魔法使いはいると思いますか」って話をしたんですよ、私から。
山下 したね。
宮﨑 私は沈黙が苦手で。何か話をしなきゃと焦って、変な話をしちゃうところがあるんですけど。そんな私のよくわからない話題に真剣に答えてくれて。
山下 僕は「魔法使いはいないと思う」って言いました。
宮﨑 だから、私は魔法使いはいると思う理由を1から10まで説明したんですけど。
山下 覆らなかった。今でも魔法使いはいないと思っています(笑)。
宮﨑 まだその次元にいけてないんです(笑)。また今度、プレゼンします!
山下 宮﨑さんは想像よりもずっとよく喋る人っていう印象です。僕が自分から行くタイプじゃないから、来てもらえるのはすごいありがたかった。
宮﨑 面白かった?
山下 めちゃくちゃ面白かったです。
宮﨑 よかった〜!
山下 結構二人で喋ったよね。
宮﨑 喋った! 車の中とか、山下さんが眠そうにしてるのに私が気にせずぐわーっと話しかけてて(笑)。
山下 いやいや、眠くなかったっす。外が寒かったんですよね。で、中があったかかったから、ちょうど良くてポカポカしてただけです。
宮﨑 本当に? よかった〜、迷惑と思われたらどうしようって思ったから。
山下 宮﨑さんはすごい波長が合うなって感じがします。
宮﨑 印象的だったのが、ある程度喋れるようになったときに、私が「友達が本当に少なくて。どうやったら友達ができるのかな」みたいな話をしたんですよね。そしたら、山下さんが「俺ら友達じゃないの?」って言ってくれて。
山下 言いましたね。
宮﨑 ありがたい…って思いました。あ、友達でいいんだって、そこで完全に打ち解けられたかも。
山下 僕もそこで壁がなくなりました。
もしも二人がキャンパスライフを送るなら……?
── 4年前にタイムスリップしたひよりは2度目のキャンパスライフをやり直します。ドラマの中で描かれている大学生活についてどんな感想を持ちましたか。
宮﨑 飲み会は苦手かもしれない……と思いました(笑)。
── コールとか経験ありますか。
宮﨑 ないです。友達と二人で飲みに行ったときに、別のテーブルでやってるのを見たことはありますけど、無理だ〜ってなりました(笑)。
山下 あれって、大喜利の場所なんですか。
宮﨑 え。
山下 コールは、大喜利の場所ではない……?
宮﨑 違うよ(笑)。飲むだけだよ。
山下 そうなんすか!?
宮﨑 大喜利すると思ってたの?
山下 思ってた!
宮﨑 めちゃくちゃ怖いじゃん、そんなの(笑)。
── (笑)。それこそお二人からすると大学は未知の場所だと思いますが、芸能人という立場は一旦置いておいて、大学生活をやれるならどんなことがしたいですか。
山下 僕も大勢の飲み会みたいなのは苦手なんで、たぶんそういう場所にはあんまり行かないですけど、鯨の大学生活はええなと思いました。部室があって、楽器がいっぱいあって、やりたいことに打ち込める環境が整ってて。ああいう鯨ライフはやってみたい!
宮﨑 サークルとかね。ダンスサークルとか入ってみたい。
山下 お。ええね。
宮﨑 あとは軽音とか。
── ドラムを叩くんですか。
宮﨑 ベースがしたいです。ドラムって動けないんですよ。(『グラスハート』のTENBLANKでライブをやった際に)みんなライブが始まると、前に行ってて。カッコいいから、お客さんも前しか見ないじゃないですか。だから私は音で魅せるぞと思って一生懸命ドラムを叩いていたんですけど、次は前に出てみたい。ベースの音が好きなので、ベースがやりたいです。
山下 僕は勉強がしたいですね、法律とか。
宮﨑 面白そう!
── ゼミって言われて何かわかりますか。
山下 ゼミってなんですか……?
宮﨑 私も知らない。
山下 (共感してくれる人がいて、うれしそうに)おうら!(と、喜ぶ)
── 先生のもとで、少人数で特定のテーマについて学ぶクラスみたいなものですね。
宮﨑 自分でテーマを選べるんですか。だったら面白そう。
山下 そういうのやってみたいです。
── ちなみに法律を選んだのはなぜでしょう。
山下 いや、それしか思い浮かばなかった(笑)。
── 山下くんが知ってる学部をちょっと挙げてもらいましょうか。
山下 え〜! 法学部でしょ……。文学部……。あと、ソウリツブ?
── なんですか、それは(笑)。
山下 わからん! あ、医学部とか。
宮﨑 心理学部とかね。
山下 心理学は面白そう! あとはもう何があるか全然わからないっすね。
二人が振り返る4年前の自分と上京の思い出
── 今から4年前といえば、2022年です。お二人は2022年の3月ごろ、何をしていたか覚えていますか。
宮﨑 たぶん何もしてなかったと思います。お仕事もそんなになかったし、バイトしてることのほうが多かったかなあ。
山下 僕もほぼ毎日ワークショップに行ってて。吸収するしかないって感じでした。
宮﨑 結構あの頃は病んでた気がします(笑)。
山下 そうなんや。それはなんで?
宮﨑 お芝居向いてないのかなあって。演技レッスンに行って、練習して、オーディションを受けて、でもダメで。そういうのが続いて、私は求められていないのかなって、すごい不安になってた。
山下 僕も悔しいなって思うことは多かったかな。ワークショップで先生が求めてるお芝居ができんくて、帰り道に一人で「はあ〜〜!」ってなるみたいな。
宮﨑 そう考えると、4年って大きいよね。
山下 大きい。今の自分からするとだいぶ遠い感じがする。
宮﨑 私も。別人みたいに価値観が変わりました。
山下 それは何が変わった感じ?
宮﨑 目先のことだけを考えなくなった。たとえ目の前のことに失敗しても全然生きていけるし、って気持ちを大きく持てるようになりました。おかげでだいぶ自由に楽しく生きられるようになったかな。山下さんは?
山下 僕は人の気持ちを考えるようになりました。自分じゃない人を演じようと思ったら、やっぱりその人の気持ちを理解できるようにならないといけなくて。それまでは街ですれ違う人がどういう人かとか一切気にしたことなかったけど、今は普通に歩いてるときも、あの人はどういう気持ちなんやろうって考えるようになった。人のことを見るようになったのはデカいかな。
── では、次の質問です。鯨くんは上京組です。お二人は上京したばかりの頃、東京に対してどういうイメージを持っていましたか。
山下 人の歩くスピードが速い。東京の人のほうが、歩き方が冷たい感じがする。サッササッサ歩いてるイメージです。
宮﨑 わかる。ぶつかっても謝らないんだ、みたいな。
山下 同じ同じ。
宮﨑 東京の人は、人に話しかけないですよね。まだ地元から東京に通ってる頃は、よく人に話しかけてたんですけど、今はそういうのもなくなって。私も東京に染まってきたんだなって実感しています。
── 上京したての頃によく行った場所といえば?
山下 錦糸町です。お姉ちゃんの舞台がよくそのあたりでやってて。錦糸町ええとこやなってイメージがあったんで、よく一人で行ってました。
宮﨑 私は恵比寿ガーデンプレイスです。『花男(花より男子)』の場所だって、テンションが上がって、司がつくしを待ってるモノマネをしてました(笑)。
付き合うなら趣味が似てる人? それとも違う人?
── ひよりと鯨の初デートはラーメン屋さんでした。初デートでラーメンはアリですか。ナシですか。
山下 ナシです。男としては、もうちょっとスペシャルなことをしたいって気持ちがあります。
宮﨑 私は理由付きならアリです。思い出の店なんだよねとか、ここの味が好きなんだよねとか、そういうのがあるといいですけど、単に行こうよって感じだったら、ちょっと残念かも……。
── ちなみに初デートならどこに行きたいですか。
宮﨑 動くのが好きなので、動物園!
山下 僕は初デートならカフェに行って普通に話がしたいです。ちょっと韓国っぽい、インテリアに余裕のある……。
── インテリアに余裕のある……?
宮﨑 無機質なね。
山下 そう、無機質!
── よく今ので無機質というワードが出ましたね(笑)。じゃあ、趣味や好きなものが似ている人とまったく違う人、どちらに惹かれますか。
宮﨑 違う人ですね。
山下 僕も違う人がいいです。
宮﨑 私が人の話を聞くのが好きなのって、相手が何を考えているかわからないからなんですよね。趣味とか好きなものが近いと、喋らなくても相手の考えてることがわかっちゃって、話すことがなくなりそう。
山下 完全に一緒です。自分の知らない世界を知れると、いいねってなる。だから、価値観とか合ってないほうが付き合うなら楽しいんじゃないかなって思う。
── 今日はおうちデートです。家でゆっくり映画でも観ようってなったとき、何が観たいですか。
宮﨑 私はサスペンス。
山下 僕はハートフルな家族愛系とか。
── 趣味が違うと、このように意見が分かれます。どうしますか。
宮﨑 どっちも観たらいいじゃないですか(笑)。
山下 6時間ぶっ通しとかでね(笑)。それも楽しそう!
── では最後の質問です。自分のことを最優先にしてくれる人と、仕事とか夢とか何かしら自分よりも大切なものがある人、付き合うならどちらがいいですか。
宮﨑 あー、難しいなあ。
山下 全然わからん……。
宮﨑 でも私は、他に大切なものがある人のほうがいいです。やっぱり夢中になれるものがある人ってキラキラして見えるじゃないですか。逆に、自分にばっかり来られると、この人、私がいなくなったらどうするんだろうって心配になっちゃう。
山下 僕もそっちかも。何かにまっすぐになれる人って魅力的だなと思います。
── ちなみに山下くんは付き合っている人から「私と仕事、どっちが大事なの?」と聞かれたらどうしますか。
山下 し……。
宮﨑 今もう「仕事」って出かかっちゃってるよ(笑)。
山下 仕事と、私……?(と本気で悩む)
宮﨑 (こっそりと)「どっちも」って言っておいたらいいんじゃない?
山下 そやわ。(いつものあざと可愛い感じで)「どっちも〜!」
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プロフィール
山下幸輝(やました こうき)
2001年11月7日、大阪府生まれ。B型。
2020
年の第33回ジュノンボーイ・コンテスト、ファイナリストとなり俳優デビュー。’
5人組ボーイズグループ・WILD BLUEとしても活動中!
撮影/友野雄、取材・文/横川良明、企画・構成/藤坂美樹