押井守の あの映画のアレ、なんだっけ?
『ボトムズ』を手掛ける押井さん、ミリタリーに興味をもったきっかけを教えてください<後編>
月2回連載
第157回
Q.
『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女』制作決定おめでとうございます。押井監督作品で久しぶりのミリタリージャンル、観られることを楽しみにしています。ミリタリー知識に造詣の深い押井さんですが、その道に興味をもったきっかけの作品が知りたいです。また、今後もミリタリー作品を作る構想はありますか? 個人的には『ゴルゴ13』を押井さんのテイストを加えて作ってほしいです。
── 押井さんが監督することが発表になった『ボトムズ』シリーズの新作『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女』とミリタリー作品についての質問の後編です。前回は、日本のもしものときを想定してグアムで射撃練習していたとおっしゃっていました。そういうのも“防災”というんですかね?
押井 私は防災が好きです。食料のストックも率先してやっています。
── 半分はホンキだった? ということなんですか!?
押井 うん、半分はホンキだった(笑)。でも、さすがにそんな事態にはならないだろうと思っていたけど最近は何やらきな臭くなっちゃって、そういう可能性はゼロじゃないと少し思い始めた。でも、体力的には軍隊に参加するのは不可能。ただ老スナイパーとして参加する可能性はある。そのときは頑張りますよ(笑)。
── 押井さん、DNAに国防、防災因子が濃いんじゃないですか(笑)。
押井 防衛本能が強いのは確かです。AKとK2の腕前に関しては相当自信ありますよ。50メートル以内だと必中かと。拳銃も撃ち込んだけど、戦場では出番がないから。部下が反抗したときに使うとか、負傷した軍馬にとどめをさしてあげるとか、搬送できないほどの重傷者をその場で死なせてあげるとか……拳銃は戦闘用じゃない。だから小銃を中心にマスターしたんです。
── な、なるほど。
押井 そういう脳内妄想の中でこの年まで生きてきたので、戦争映画を観るのはその一環に過ぎないんです。順番が違います。でも、大好きですよ、戦争映画。戦争映画に関しては本1冊どころか何冊も出せるくらい観ているし、知識もあると自負しています。
── 質問者は、「これからもミリタリー映画をつくる構想はあるのか?」と聞いていますが。
押井 機会さえあれば優先的にやりますよ。
── リメイクしたら面白いんじゃないかというような戦争映画ってありますか?
※続きは無料のアプリ版でお読みください
取材・文:渡辺麻紀
撮影:源賀津己
質問はこちらのフォームからお寄せください!
