森崎ウィン Aiming To Overseas
MORISAKI WINとしての第一歩 1stワンマンライブを終えて
月2回連載
第35回
こんにちは。森崎ウィンです。
29日のファーストライブ、観てくれたみんな、本当にありがとう!
もう本当に楽しかった! 初ライブということもあってプレッシャーもあったし、制作を進めている中でもピリピリする場面も正直何度かありました。やっぱり僕にとっては新しい挑戦だから、気合いが入る分、いろんなことに過敏になっていたんだと思います。
本番当日も緊張と、それから少し戸惑いと苛立ちもあって。ずっとライブをやってきた人間だからこそ、目の前にお客さんがいないというのは想像以上に違和感があるというか。本当だったら直接みんなの声援を感じながらパフォーマンスができたのにと考えると、「コロナめ!」って正直腹も立ちました。
でもやっぱりライブが始まって、バンドメンバーの演奏をバックで感じながら歌っていると、自然と気持ちが乗っていけた。今回のライブに関しては、自分の持っているものをすべて駆使して出し切るということを目標に掲げていたので、そこに気持ちを集中させていました。
MCを3ヶ国語でやるというのはおのPのアイデアです。前日にMCで話すことを英語で書き出して。ちょうどその日、Fm yokohamaの『Z-BOUNCE』という番組に出させていただいて、DJのZiNEZくんが英語が得意なので、いろいろ教えてもらったり。友達に電話して「これって英語で何て言うの?」って聞いたりして、なんとかMCノートをまとめ上げたっていう感じです。
3ヶ国語のMCというのはある意味配信だからこそ挑戦したことで。世界中の誰でも観られるからこそ、いろんな人に自分の言葉を届けられるようにしたかった。たぶんそんなにやっている人はいないと思うんだけど、その分やったもん勝ちだなって。これはおのPが言ってたんですけど、「1発目でやらないと、あとから変えられないから」って。その考え方は面白いなと思いました。確かに最初にMORISAKI WINはこういうスタイルですというのを提示しておけば、それが当たり前になる。素敵な言葉だなと思ったし、改めておのPはいろんな経験をしてきた人なんだなと尊敬しました。
ライブはやっぱりあっという間でしたね。途中で思わず「もう終わり?」ってバンドのメンバーと話してて。すっごい楽しかったし、純粋にやり切った感があります。終わったときに感じたのは、「やっとスタートラインに立ったんだな」ということ。今回、epの発売を通じて、アーティストが新譜をリリースするときにやるべきことをひと通り経験できたんですよ。レコーディングもそうだし、そのあとの宣伝や番組収録、それからライブ。全部完走できたことで、逆にやっとスタートラインに立てた感覚になれた。今は、ここからだなという気持ちです。
こうしてひと通りやってみて、改めてひとりでやるって大変なんだと思いました。それこそライブが終わったあととか死んでたからね(笑)。全部を出し切ってもう空っぽ状態。ライブって終わったあとに、関係者の方へのご挨拶とかあったりするんだけど、今までなら他の誰かが喋っているのを横で聞いておくだけでよかったのが、今は全部自分がやらなきゃいけない。そういうところまで含めて、ひとりでやるということだし、新鮮に感じられた反面、これからの覚悟もできました。
ライブの中身に関してはもっとこういうことをやりたいというのを挙げ出したらキリがないけど、ひとつのベースラインはちゃんと提示できたと思うので、まずはこれを落とさずに、ここのベースラインをこれからどんどん上げていければいいなと思っています。我ながらね、大したものだと思いますよ、生であれだけ歌えたら(笑)。ブルーノ・マーズには到底及びませんが、一歩ぐらいは近づけたかな(ドヤ)。
でも常に過去を超えていくことも大事だけど、いちばん大切なのは続けることだから。これからもこうやってずっと音楽を続けていきたい。だから、その環境を与えてもらえるように頑張るし、与えられた環境の中で精一杯努力していくことが、今の自分のやるべきことだなと思っています。
みんなはライブを観て何を感じてくれましたか? この曲が好きだったとか、ここの演出がよかったとか、ぜひぜひ感想を聞かせてください。みんなはMORISAKI WINファーストライブの記念すべきお客さんだから。あのライブのことをずっと覚えていて、いろいろ語り継いでくれたらうれしいな。
そして、次のライブこそ直接みんなと会いたいです。あとは世の中の状況がどうなっているかわからないけど、もしコロナが収束しているようなら、来年あたりフェスにも出たい! 超ビッグアーティストに囲まれて、オープニングアクトで「森崎ウィンです!」って出ていくの。どこかのエラい方、オファーをお待ちしています(笑)。
とにかく今はやりたいことだらけ。でも、そこだけに気をとられず、ちゃんと自分のできることに目を向けて、一歩一歩着実に進んでいけたらと思います。
じゃあ。今日はこのあたりで。
森崎ウィンでした!
Q.今回の1stアルバムでは様々なジャンルの音楽が散りばめられてあって、ウィンくんの魅力がバンバン伝わってくる楽曲ばかりですが、今後挑戦したいジャンルはありますか?(Hayano さん)
A.僕は挑戦したいジャンルというのは特に決めていないんです。というのも、僕がやりたいことは、いろんなジャンルに挑戦することじゃなくて、ひとつのアルバムの中でどんなストーリーをつくり上げていくかだから。その中でもっとこういうことを伝えたいから、次はポップスにがっつり寄せていきましょうということはあるかもしれないけど、ジャンルありきで何かを考えることはないかなと思います。アーティスト・MORISAKI WINの道を築いていく上で必要な音楽にトライしていくつもりなので、そのストーリーを一緒に感じてもらえたらうれしいです。
Q.質問力が乏しくて、人と会話をする時に、【仕事上で】相手ともっと興味を持って質問すべきなのかもしれませんが、なかなか難しく、自分には相手の持っているもの、良さを引き出してあげられる、掘り下げて話すことが苦手です。(ようちゃん さん)
A.僕自身も相手に話させることはすごく気をつけるようにしていて。そんなにすごいテクニックがあるわけじゃないけど、「これってどう?」とか「あれについてどう思う?」とか、なるべく相手が自分の考えを話しやすい質問をするようにしているかな。質問って難しく考えすぎると何も聞けなくなっちゃうけど、フランクに「どう?」って聞いてみたら意外と相手も話してくれると思う。怖がらずに何でも聞いてみるといいと思います。
Q.ガチな質問です‼️
洋楽志向なんで英語は永遠に勉強中です。
でも発音が難しいし追いつけません💦ウィンくんの歌も早く覚えたいし歌いたくてコツを教えて下さい❣️(くーちゃん さん)
A.まずは発音よりもリズムを真似してみてください。「タラ〜♪ タッタラ〜♪」でも「ナナ〜♪」でも何でもオッケー。ひとまず歌詞を自分の歌いやすい音に置き換えて、曲のリズムを身体に染み込ませる。で、リズムがマスターできたら、たぶんもっとスムーズに歌えるようになる気がします。特に今回のepの曲はどれもリズムがバカみたいに難しいので。リズムが入ってくると歌いやすくなるんじゃないかな。あくまで僕のやり方ですけど、よかったら試してみてください。
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プロフィール
森崎ウィン
1990年生まれ、ミャンマー出身。小学校4年生の時に日本へ渡る。2008年よりダンスボーカルユニット・PRIZMAX(現、解散)のメインボーカルとして活躍した。俳優としても様々な映画、ドラマ、舞台に出演し、2014年には『シェリー』で映画初主演を務める。2018年、日緬共同制作映画『My Country My Home』に出演、そのスピンオフであるドラマ版『My Dream My Life』では主演を務め、現地のテレビ局mntvで冠番組「Win`s Shooow Time!」を持ち、様々な広告に出演するなどミャンマーで大ブレイク。スティーブン・スピルバーグ監督『レディ・プレイヤー1』のオーディションでメインキャストであるダイトウ/トシロウ役に抜擢され、ハリウッドデビューを果たした。近年の映画出演作に、 『海獣の子供』『トゥレップ』『蜜蜂と遠雷』(19)、『キャッツ』(20)などがある。映画『蜜蜂と遠雷』で第43回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞。またメ〜テレ制作の連続ドラマ『本気のしるし』(19)にて初の連ドラ主演を果たした。2020年は世界中で再演を重ねているミュージカルの金字塔「ウエスト・サイド・ストーリー」の日本キャスト版Season2(主演:トニー役)に出演。
撮影/奥田耕平、取材・文/横川良明、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/KEIKO、スタイリング/添田和宏、
衣装協力/シャツ¥29,000/ラッピンノット
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