
こんにちは。森崎ウィンです。
みんな、『ボクらの時代』観てくれました? ウエンツ瑛士さんと笹本玲奈さんと僕の3人トーク、どうでしたか? ウエンツさんとは以前1度だけ番組でご一緒したことがあって、会うのは今回が2度目。話してみるとすごく面白い方で。笹本さんはシーズンは違うけど『ウエスト・サイド・ストーリー』つながり。言葉の節々からミュージカルへの愛が伝わってくるような方でした。収録は2時間だったんだけど、1度カメラをまわしたらノンストップでずっと話し続けるという感じで。これだけがっつりトークメインの番組に呼んでいただくこともそんなにないので、新鮮で楽しい時間になりました。
そして、5月6日にはHibiya Festivalが。こうして配信とはいえ、みんなにお披露目をさせてもらって改めて感じたのが、『ジェイミー』の歌の良さ。聴いてくれた方はわかると思うんだけど、どの曲も本当にすごくいいんですよ。これだけ素敵な作品の座長をさせてもらう以上、もっと多くの人に観てもらいたいって想いは強くて。それには僕の力じゃまだまだ足りないものがあって、悔しくなることもあるんだけど、そこはすぐにどうこうできることじゃないから、とにかく今は作品に一生懸命向き合おうって気持ちです。

前にこのエッセイで、「あと一歩足りない」っていう話をしたじゃない? もちろん今もその歯がゆさはあるし、全然自分の状況に満足はしていないんだけど、不思議と最近はちょっと心境も変わってきて。仕事というのは何でも地道にコツコツやった人が勝つ。たとえ今はまだ目指す場所に届かなくても、頑張っている自分を見てくれている人は絶対にいるし、運とかタイミングとかいろんなものがカチッとハマる瞬間はきっと来るから、それまではゆったりやっていこうという心構えでいます。
なんかね、最近の僕、すごい根拠のない自信があるんですよ。なんかわかんないけど、やれる気しかない(笑)。時々ネガティブな思考に陥ってしまうこともあるけど、わりとポジティブ。自分のマインドを少しずつ改造していけている実感があります。
その理由のひとつが、ジムのトレーナーさん。その人がめちゃくちゃポジティブなんですよ。筋トレをやってる人はポジティブってよく聞くけど、本当そう。僕がちょっと弱音をこぼしたら、「ウィンの目指すところはそこでしょ? だったら今のままで大丈夫」って肯定してくれる。そうやって話を聞いてくれて、自分のマインドを上げてくれる人がいるのが大きいかも。

そういう意味ではマネージャーのパクチー澤井さんの存在もデカいね。パクチーさんもね、なんかあったら過剰に僕のことを褒めてくれるの。あの人はすぐ話を盛るから(笑)。でも、それもいいことだよね。悲観しててもしょうがないし、自分で自分を下げても意味ないし。そうだ、俺はできるって思い込むことは大事。今はそんな前向きな思考が続いていて、だから毎日が楽しい。
ゴールデンウィーク中からずっと仕事で。取材を受けたり、ライブのリハをやったり、番組収録があったり。わりと音楽漬けの日々を送っているんだけど、そういう忙しい日々も自分で驚くくらい楽しめている。森崎ウィン、絶好調です(笑)。
みんなはどうかな? こういう状況って気持ちが塞ぎ込みがちだけど、みんなが前向きに毎日を楽しめていたらいいなって思う。
ちょっと元気が足りないな〜という人向けに、最近パワーをもらった作品を紹介します。有名な作品だけど、『僕のヒーローアカデミア』のアニメを観はじめまして。もうね、第1話からボロ泣きしちゃいました(笑)。
主人公は、デクという男の子。デクはヒーローになりたいって夢があるんだけど、周りのみんながいろんな超常能力を持っている中、デクは“無個性”で、それがコンプレックスになっているという少年です。そんなデクが、現実の厳しさに打ちのめされながらも、憧れのオールマイトというヒーローから「君はヒーローになれる」と言ってもらうシーンが最高にいいの。どんなに辛くても泣かなかったデクが、初めてそこで涙をボロボロ流す。その画にやられました。

芸能界もやっぱり個性の世界。いかに自分の弱みを強みに変えていくか、常に自分と向き合っていかなきゃいけない。そういうところが重なるというか、グッとくる部分があって。僕にとっての「オールマイト」は誰だろうとか、いろんなことを考えました。
そういう憧れの人がポジティブな気持ちを与えてくれることってあるじゃない? だからもし心に元気が足りないなと思ったら、自分の中の憧れの「オールマイト」を思い浮かべてみるのもいいのかもしれないなって思います。
僕自身もみんなを元気にできるようなエンターテインメントを届けていくので、楽しみに待っていてね。
森崎ウィンでした!
<取材ウラ話>
アーティスト活動にドラマの撮影と休みのない日々を送るウィンくん。だけど、そんな疲れをまったく感じさせないほど今日のウィンくんは元気いっぱい。エッセイの言葉通り、毎日が充実しているのが感じられる取材でした。
そんなウィンくんに編集部から大福を差し入れ。あずき、みかん、栗など5種類の味がありましたが、その中からウィンくんが選んだのはいちごホイップ。甘いものに目がないウィンくんらしいチョイスに、思わずほっこりしました(笑)。
★編集部より★
森崎ウィンさんファンクラブのほうでは、今週は4月分のDiaryを更新!ウィンさんが毎日どんな日々を過ごしていたのかが読めちゃいます!

プロフィール
森崎ウィン
1990年生まれ、ミャンマー出身。小学校4年生の時に日本へ渡る。2008年よりダンスボーカルユニット・PRIZMAX(現、解散)のメインボーカルとして活躍した。俳優としても様々な映画、ドラマ、舞台に出演し、2014年には『シェリー』で映画初主演を務める。2018年、日緬共同制作映画『My Country My Home』に出演、そのスピンオフであるドラマ版『My Dream My Life』では主演を務め、現地のテレビ局mntvで冠番組「Win`s Shooow Time!」を持ち、様々な広告に出演するなどミャンマーで大ブレイク。スティーブン・スピルバーグ監督『レディ・プレイヤー1』のオーディションでメインキャストであるダイトウ/トシロウ役に抜擢され、ハリウッドデビューを果たした。近年の映画出演作に、 『海獣の子供』『トゥレップ』『蜜蜂と遠雷』(19)、『キャッツ』(20)などがある。映画『蜜蜂と遠雷』で第43回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞。またメ〜テレ制作の連続ドラマ『本気のしるし』(19)にて初の連ドラ主演を果たした。2020年は世界中で再演を重ねているミュージカルの金字塔「ウエスト・サイド・ストーリー」の日本キャスト版Season2(主演:トニー役)に出演。
撮影/鬼澤礼門、取材・文/横川良明、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/速水昭仁、スタイリング/小渕竜哉、衣装協力/シャツ¥37,400/saby、ローファー¥20,900/space craft(共にHEMT PR 03-6721-0882)、カットソー¥14,850/SHAREEF、パンツ¥30,800/CONTOROLLA +(共にSian PR 03-6662-5525)、リング¥33,000/PLUIE(PLUIE Tokyo 03-6450-5777)