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森崎ウィン Aiming To Overseas

『SPY×FAMILY』の稽古真っ最中! 鈴木拡樹くんとロイドを作り上げています

月2回連載

第93回

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こんにちは。森崎ウィンです。

今、僕はミュージカル『SPY×FAMILY』の稽古の真っ最中。いやあ、なかなか苦戦しています。楽曲が難しくて。僕のキーからするとちょっと低めなんですね。だから結構新境地っていう感じで。課題は多いけど、僕の新しい一面を見せられるんじゃないかなと思って試行錯誤しています。

ただ、稽古場自体はすごく楽しい。みんないい人ばかりなんだけど、中でもWキャストの鈴木拡樹くんとはいろんな話をさせてもらいながら、ロイドという役をつくっています。

今までWキャストの経験はあったけど、演じる役について相手の役者さんと話すことってあんまりなかったんですね。と言うのも、解釈は人それぞれだから、お互い自分の描いているふうに役を深めていければいいと思っていて。

でも今回は、ロイドについて拡樹くんと「ここってこうだよね」とか「こっちの方がいいんじゃない?」ってお互いにアイデアを出し合うことが多くて。それがすごく新鮮で楽しい。

たぶんそうやって話せるのも、拡樹くんと僕の今まで歩んできた道が全然違うからなのかなって思ってる。拡樹くんは舞台で十何年もずっと一線でやってきた人。踏んできた場数が僕とは全然違うんです。僕は舞台の数はまだまだ少ないし、特に原作物となるとどうやってつくったらいいかわからないところがいっぱいあって。純粋に拡樹くんのことを尊敬しているし、頼りにさせてもらっています。

逆に僕は歌をやってきたから、そこに関しては拡樹くんの方がすごく敬意を持ってくれていて。いい意味で、お互いのやってきたことも得意としていることも違うから、ちょうどいい感じにマッチしているのかなって思う。

稽古って自分で掴まなきゃいけないことが多くて。もちろん演出家さんからいろんな言葉はもらえるけど、それって全部“点”でしかないんですね。その“点”と“点”を結んで“線”にするのが役者の仕事。そのやり方を拡樹くんと僕とでお互いにアイデアを持ち寄りながらやっていってるっていう感じです。

だから、自分と全然違う視点からのアイデアをもらえて面白い。仲良しこよしとはまた違う、ロイドというキャラクターをつくる上で最良の方向に進んでいけるよう協力し合える関係性って言うのかな。それがすごく心地よくて、これがWキャストの良さなのかもって実感しているところです。

できればみんなには拡樹くんと僕、両方のロイドを観てほしいな。そうすることで、よりミュージカル『SPY×FAMILY』の面白さを味わえる気がします。

子役のみんなも可愛いんですよ。昨日も「好きな犬何?」って聞かれました。そういう和やかな会話ができるのは子どものいる現場ならではですよね。しかも、みんな本当に天才。台詞覚えも早いし飲み込みもいい。あんな小っちゃい子たちが稽古場を駆け回っているだけでも癒しなのに、そんなすごいところまで見せられたら、こっちも頑張らきゃって気持ちになります。

本番まで残り1ヶ月、しっかり『SPY×FAMILY』の世界を深めていきたいです。

ちなみに、そんな中でもライブに向けて新曲の制作も着々と進行中です。ついこの間もレコーディングをしてきました。歌詞は、最高の週末を過ごすっていう内容で、R&B系のテンポがいい前向きなサウンドです。ただね、すごくリズムが難しくて。『SPY×FAMILY』の稽古終わりにレコーディングに行ったのもあって、疲れもあり1日で終わらず。結局2日がかりのレコーディングになりました。

仕事が続いて、なかなかリフレッシュの時間がとれなくて、何ならむしろ今いちばん最高の週末が必要なのは僕かもしれない(笑)。もう今この瞬間もキャンプに行きたくてウズウズしています。

もちろん仕事は大好きなんだけどね。でも、どんなにエビが大好きでも、毎日続いたら別のものが食べたくなるでしょ。それと一緒です(笑)。

エビもいいけど、他のものも食べて〜と思いながら、明日も『SPY×FAMILY』の稽古場です(笑)。僕のすべてを注ぎ込んだロイド、どうぞ心ゆくまでお楽しみください。

森崎ウィンでした!

★編集部より★
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プロフィール

森崎ウィン

1990年生まれ。ミャンマーで生まれ育ち、小学校4年生の時に来日、その後中学2年生の時にスカウトされ、芸能活動を開始。
2008年にダンスボーカルユニットに加入し、メインボーカルを担当。俳優としても様々な役を演じ活躍する中で、2018年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督の新作「レディ・プレイヤー1」で主要キャストに抜擢され、ハリウッドデビューを果たす。その後も数多くの映画やドラマに出演し、2020年に映画「蜜蜂と遠雷」で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞。主演を務めた連続ドラマ『本気のしるし』では釜山国際映画祭2021のASIA CONTENTS AWARDSにてBest Newcomer-Actor賞を受賞。その劇場版は第73回カンヌ国際映画祭「Official Selection2020」作品に選出。
また、ミュージカルの世界でも映画版『キャッツ』(20年日本公開)ではミストフェリーズ役の吹替えを担当。20年ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2で主演トニー役、21年ミュージカル『ジェイミー』(21年)で主演ジェイミー役を務めたほか、2022年に東急シアターオーブで開催予定のブロードウェイミュージカルの名作中の名作「ピピン」日本公演の単独主演、2023年には、ミュージカル『SPY×FAMILY』で主演のロイド役を務めるなど活躍中。
2020年、アジアから世界に発信するエンターテイナー“MORISAKI WIN”として7月1日に「パレード - PARADE」でメジャーデビュー。「パレード - PARADE」はスズキソリオバンディットCMソングに起用され、音楽配信チャート1位を獲得するなど話題に。5月26日には、1stアルバム「Flight」をリリースし、5つの音楽配信サービスで1位を獲得。2022年には、世界を意識した海外作家を起用したシングルのリリースを重ねる中、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の主題歌も担当し、アーティストとしても幅広い活躍を魅せる。
また、2018年より母国ミャンマーで観光大使を務め、現地でもドラマの主演やCMに数多く出演し圧倒的な知名度を誇る。

撮影/奥田耕平、取材・文/横川良明、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/KEIKO、スタイリング/内田あゆみ(creative GUILD)、衣装協力/紫ロングシャツ¥39,600 SHAREEF (Sian PR TEL:03-6662-5525)
白ヘンリーネックカットソー¥7,590 JOURNAL STANDARD relume(JOURNAL STANDARD relumeルミネ池袋店 TEL:03-5954-8182)
和柄パンツ¥13,750 AIVER/(Sian PR TEL:03-6662-5525)
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