森崎ウィン Aiming To Overseas
『ブラックファミリア』『パリピ孔明』観てくれましたか? 『どうする家康』の出演ももうすぐです!
月2回連載
第107回

こんにちは。森崎ウィンです。
いよいよ『ブラックファミリア〜新堂家の復讐〜』がスタートしました。みんな、観てくれましたか? 僕もリアタイしましたが、1話だけでグイグイ話が進んでいて、目の離せないお話になっているんじゃないかなと思います。
見逃した人のために簡単に説明すると、『ブラックファミリア』は大切な娘を失った一家が、家族総出で別人になりすまして復讐をなし遂げるというお話で。僕は主演である板谷由夏さんの弟で、謎の死を遂げた梨里杏の叔父を演じます。
出てくるのはみんな一癖も二癖もあるようなキャラクターばかりで。一体誰が嘘をついていて、誰が事件の真相を握っているのかまったく読めない。初めて台本を読んだときは、素で「めちゃくちゃ面白い!」って声が出たからね(笑)。
しかも僕の姉貴を演じる板谷さんの演技が壮絶で、娘を失って心が壊れてしまった母親の悲しみと気迫がないまぜになって、台本を読んだとき以上に惹きつけられるものがありました。オリジナル作品だからこそ、先の展開が全然わからないところがいいよね。これからこの家族がどうなっていくのか、僕もワクワクしています。
タイトル通りブラックなお話ですが、現場の雰囲気は明るくて温かいです。山中崇さんが早速インスタでも絡んでくださって、ありがたい限りです。絶対に面白い作品にするので、みんなで考察とかしながら盛り上がってくれるとうれしいな。僕もできるときはリアタイで観るつもりなので、みんなでリアタイ視聴しましょう!

そして、『パリピ孔明』の感想もありがとうございました! すごく面白かったでしょ? いいよね〜、僕も大好きな作品です。
実は出演のお話をいただく前から『パリピ孔明』のことはよく知っていて。アニメでやっているのを観て、めっちゃハマったんですよ。で、実写化のニュースを聞いて「マジっすか?」と驚いているところに、ゲストのお話をいただいて、さらに「マジっすか?」ってなった(笑)。
自分が大好きな作品のドラマ化に関われるのはやっぱりうれしいです。正直、原作モノをやるときっていうのは不安やプレッシャーもあるんだけど。でも、今回に関してはうれしいという気持ちの方が強かったし、現場に入ってその想いは確信に変わりました。
と言うのも、スタッフのみなさんが本当に音楽を愛している方ばかりなんですよ。『パリピ孔明』は現代の渋谷に降臨した天才軍師・諸葛孔明がその知略を駆使して、歌手を目指す女の子をスターへと導いていく音楽コメディ。こういうお話って、やっぱりつくっている人たちに音楽に対するリスペクトがあるかどうかで変わってくると思うんですね。
観てくれた人はわかると思いますが、劇中にもパフォーマンスのシーンがたくさん登場します。それがね、ものすごくカッコいいの。オリジナルの楽曲に関してはクリエイター陣も一流の方たちが揃っていて、画の撮り方もすごくオシャレ。パフォーマンスのシーンだけでも観る価値があると胸を張って言えるくらいつくり込んでいます。
僕が演じたのは、3人組のインディーズバンド・JET JACKETのギターボーカル・RYO。劇中でも、ゴリゴリのロックサウンドに挑戦させてもらいました。いつものMORISAKI WINの音楽とはまた全然違った雰囲気だから、CREWのみんなにも新鮮な感覚で楽しんでもらえたんじゃないかな。逆に俳優の森崎ウィンしか知らない視聴者のみなさんからは、「歌えるんだ」という驚きの声も上がっていて。こういうところからまた僕の歌がより多くの人に届いたらいいなという気持ちで反応を見ていました。
主演の向井理さんとは今回が初めまして。お会いしたときの第一印象は、足長! 顔ちっちゃ!(笑) しかも、今回は本当にすごい格好をしてるから……。撮影現場でも、当然あの格好で登場してくるわけです。見た瞬間、普通に笑っちゃって。「やばいですね」って言ったら、向井さんも「ただの変質者だよね」って笑ってました(笑)。あの衣装、絶対めちゃくちゃ暑いと思うんですよ。僕は普通の格好で良かったって思いました(笑)。
この秋は『ブラックファミリア』と『どうする家康』を並行して進めながら、ツアーの追加公演もあります。今回はスタンディングなので、スタンディングならではのみんなが体を動かせるようなこともやりたいなと考えているところです。
Xでも発表したけど、ライブではJET JACKETの楽曲も歌います! 今、『MID DAY』『Blue Yell』の2曲が配信中なので、ぜひたくさん聴いて覚えてきてください。どちらも思い切り盛り上がれる楽曲なので、みんなでフェスに来たつもりでロックしましょう!
毎日いろんな現場を行ったり来たりしていて慌ただしい毎日だけど、この忙しさも充実している証拠だと思えば幸せだよね。このまま年末まで全力で走り抜けていくので、みんな、ついてきてください。
森崎ウィンでした!

★編集部より★
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プロフィール
森崎ウィン
1990年生まれ。ミャンマーで生まれ育ち、小学校4年生の時に来日、その後中学2年生の時にスカウトされ、芸能活動を開始。
2008年にダンスボーカルユニットに加入し、メインボーカルを担当。俳優としても様々な役を演じ活躍する中で、2018年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督の新作「レディ・プレイヤー1」で主要キャストに抜擢され、ハリウッドデビューを果たす。その後も数多くの映画やドラマに出演し、2020年に映画「蜜蜂と遠雷」で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞。主演を務めた連続ドラマ『本気のしるし』では釜山国際映画祭2021のASIA CONTENTS AWARDSにてBest Newcomer-Actor賞を受賞。その劇場版は第73回カンヌ国際映画祭「Official Selection2020」作品に選出。
また、ミュージカルの世界でも映画版『キャッツ』(20年日本公開)ではミストフェリーズ役の吹替えを担当。20年ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2で主演トニー役、21年ミュージカル『ジェイミー』(21年)で主演ジェイミー役を務めたほか、2022年に東急シアターオーブで開催予定のブロードウェイミュージカルの名作中の名作「ピピン」日本公演の単独主演、2023年には、ミュージカル『SPY×FAMILY』で主演のロイド役を務めるなど活躍中。
2020年、アジアから世界に発信するエンターテイナー“MORISAKI WIN”として7月1日に「パレード - PARADE」でメジャーデビュー。「パレード - PARADE」はスズキソリオバンディットCMソングに起用され、音楽配信チャート1位を獲得するなど話題に。5月26日には、1stアルバム「Flight」をリリースし、5つの音楽配信サービスで1位を獲得。2022年には、世界を意識した海外作家を起用したシングルのリリースを重ねる中、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の主題歌も担当し、アーティストとしても幅広い活躍を魅せる。
また、2018年より母国ミャンマーで観光大使を務め、現地でもドラマの主演やCMに数多く出演し圧倒的な知名度を誇る。
撮影/映美、文/横川良明、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/KEIKO、スタイリング/内田あゆみ、衣装協力/トップス¥26,400-、パンツ¥44,000- 共にHOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE(HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE TEL:03-5454-1705)
カーディガン¥24,200- tangenet(tangenet MAIL:mitsuruyoshiya@gmail.com)
シューズ¥24,800- BajoLugo(FatheR (BajoLugo) TEL:078-380-5281)
メガネ¥40,700-tonysame:(株式会社トニーセイムジャパン TEL:03-5860-9662)
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