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森崎ウィン Aiming To Overseas

戦争がこの世からなくなってほしい 今日は自分の想いを話してみました

月2回連載

第110回

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こんにちは。森崎ウィンです。

ここ最近いきなり冷え込みが厳しくなってきたけど、みんな、風邪とかひいていませんか。

「MORISAKI WIN JAPAN FLIGHT TOUR」も仙台公演を終えて、残るはラストの川崎club CITTAのみ。ここまでご搭乗いただいたCREWのみなさん、ありがとうございました! 楽しんでいただけましたでしょうか。

そして、ツアーファイナルを楽しみにしているCREWのみなさんも、あと3週間、体調に気をつけて、ぜひ元気な姿で遊びに来てください。みんなに会えるのが僕も待ち遠しいです!

さて、今年も残り50日を切ったみたいで、いよいよ2023年も終わるんだなという空気を感じはじめています。そうすると、自然と今年はどんな1年だったかなと考える機会も増えたりして。僕自身のことはまたどこかでじっくり振り返るとして、今日は僕が感じていることをここでシェアしたいなと思います。

僕の心にずっと引っかかり続けているのは、やっぱり戦争のこと。朝起きると、僕はまず牛乳を飲みながら今日のニュースをネットでチェックするんだけど、戦争に関するニュースが一向に終わる気配がなくて。それどころか、どんどん各地で火種が増え続けているような気さえします。

今もパレスチナのガザ地区では、イスラエル軍のハマスへの攻撃が続いていて。胸の痛むような写真や映像を目にするたびに、どうしたらいいんだろうと考えてしまう。

ミャンマーで生まれ育ったミャンマー人である僕にとって戦争は決して他人事ではなくて。僕は戦争がこの世からなくなってほしいと本気で思っている。人間同士がお互いに傷つけ合ったりするなんて絶対おかしいと思うから。誰も巻き込まれてほしくないし、大切な命が奪われるのを見たくない。

今、『ブラックファミリア〜新堂家の復讐〜』の現場に台湾から来た助監督の子がいて。台湾というと、今、中国とも難しい関係にあるじゃない? こんなことを考えたくもないけれど、もしも中国と台湾が戦争になったら、地理的にも近い日本にとっては決して対岸の火事ではなくて。どうしても日本で生活していると戦争って少し遠いもののように感じてしまうけど、全然そんなことはない。今、この世界で起きていることはどれも僕たちに密接に関わることなんだと思います。

僕も、普段現場で「失敗したらどうしよう」とクヨクヨしたり、「もっとこういう仕事ができるようになりたい」って悔しくなることもあるけど、今、この世界が直面している危機を考えると、そんなのはどれも些細なことで、本当はもっと他に考えなきゃいけないことがあるんじゃないかって気持ちにもなる。最近は、いつもそういうことを考えながら朝のニュースを見ています。

僕たちが当たり前のように過ごしている日常は、本当は全然当たり前でもなんでもなくて。ほんのちょっとしたズレであっという間に壊れてしまうぐらい脆くて傷つきやすいもの。だからこそ、そのかけがえのなさを噛みしめた上で、1日1日を大切に生きなくちゃいけないという決意と、こうやって普通においしいものが食べられて、好きなことができて、屋根のある場所で眠ることができているんだから、自分のつまらない欲に縛られるんじゃなくて、もっと無欲に生きるべきなんじゃないかという迷いと。答えは出ないし、正解なんてないんだろうけど、どう生きるのが正しいのか、心が揺れることが最近はすごく多いです。

いろんな国で起きている状況がどうすれば解決の方向に向かうのか。簡単には言えないし、僕にできることなんてほとんどないのかもしれないけれど、それでも、すべての人が誰に脅かされることもなく安心して暮らせる日常がやってくることを僕は願っているし、この世界に生きる一人として、その想いを発信することは恐れずにいたいなと思っています。

そのことをどうしても伝えたくて、今日は自分の想いを書いてみました。最後まで読んでくれてありがとう。

森崎ウィンでした。

★編集部より★
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プロフィール

森崎ウィン

1990年生まれ。ミャンマーで生まれ育ち、小学校4年生の時に来日、その後中学2年生の時にスカウトされ、芸能活動を開始。
2008年にダンスボーカルユニットに加入し、メインボーカルを担当。俳優としても様々な役を演じ活躍する中で、2018年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督の新作「レディ・プレイヤー1」で主要キャストに抜擢され、ハリウッドデビューを果たす。その後も数多くの映画やドラマに出演し、2020年に映画「蜜蜂と遠雷」で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞。主演を務めた連続ドラマ『本気のしるし』では釜山国際映画祭2021のASIA CONTENTS AWARDSにてBest Newcomer-Actor賞を受賞。その劇場版は第73回カンヌ国際映画祭「Official Selection2020」作品に選出。
また、ミュージカルの世界でも映画版『キャッツ』(20年日本公開)ではミストフェリーズ役の吹替えを担当。20年ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2で主演トニー役、21年ミュージカル『ジェイミー』(21年)で主演ジェイミー役を務めたほか、2022年に東急シアターオーブで開催予定のブロードウェイミュージカルの名作中の名作「ピピン」日本公演の単独主演、2023年には、ミュージカル『SPY×FAMILY』で主演のロイド役を務めるなど活躍中。
2020年、アジアから世界に発信するエンターテイナー“MORISAKI WIN”として7月1日に「パレード - PARADE」でメジャーデビュー。「パレード - PARADE」はスズキソリオバンディットCMソングに起用され、音楽配信チャート1位を獲得するなど話題に。5月26日には、1stアルバム「Flight」をリリースし、5つの音楽配信サービスで1位を獲得。2022年には、世界を意識した海外作家を起用したシングルのリリースを重ねる中、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の主題歌も担当し、アーティストとしても幅広い活躍を魅せる。
また、2018年より母国ミャンマーで観光大使を務め、現地でもドラマの主演やCMに数多く出演し圧倒的な知名度を誇る。

撮影/映美、文/横川良明、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/KEIKO、スタイリング/内田あゆみ、衣装協力/ジャケット¥52,800-、パンツ¥29,700-共にCULLNI、ブーツ¥63,800-FACTOTUM(共にSian PR 03-6662-5525)、シャツ¥26,400-tangenet(MIYAMOTO SPICE 03-6804-3142)
⁡※全て税込価格