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森崎ウィン Aiming To Overseas

曲づくりに気合入ってます 少しずつ見えてきたアーティスト・MORISAKI WIN像

月2回連載

第121回

こんにちは。森崎ウィンです。

最近は、制作意欲がすごくて、曲をつくってはコロムビアのプロデューサーやディレクターに聴いてもらっています。この間も、つくった曲をコロムビアの人が珍しく「いい」って褒めてくれてさ。珍しくっていうのもなんだけど(笑)。そんなこともあって、曲づくりも頑張っていきたいなと気合いが入っているところです。

曲は、思いついたメロディをギターで弾いて、それをボイスメモで録音するというパターン。で、ワンコーラスいい感じに仕上がったら、パソコンで編集していくという感じかな。歌詞に関しては、僕は曲先です。曲がないと書けない。たまに曲なしで詞を書いてみることもあるけど、歌詞というより、なんだか物語みたいになっちゃうんだよね。だから基本は曲ありき。曲のイメージをヒントに、言葉を綴っていくというスタイルで今はやっています。

ありがたいことに作品のタイアップでご相談をいただくことも。実はついこの間までやっていたのも、あるタイアップ曲です。タイアップの場合は、台本や資料に目を通して、まずはその作品について深く知るところからスタート。で、大体は何かしらのテーマがあるので、そのテーマに向かって書いていきます。作品について調べていくと、自分の中でこういうフレーズを使いたいというワードが浮かんできて。それをリスト化して、あとで歌詞を書くときにそこから言葉を選ぶこともあるかな。

やってみて思ったんだけど、タイアップって楽しい! なんでもそうだけど、自分でゼロからつくるときは、まず自分は何を表現したいのかテーマを見つけるところから始めないとダメ。でも、タイアップだとテーマが先に決まっているので、あとはそのテーマをもとにどんなことを伝えたいか考えればいい。ものづくりってゼロから全部自分で考えるほうが得意な人もいれば、あらかじめテーマを決められたほうがやりやすい人もいると思うけど、意外と僕は後者なのかもしれない。

ゼロからも楽しいけどね。ただし、僕がゼロからつくると、わりと高確率で暗い曲になる(笑)。根がそんなに明るくないからかな。どうしても、なんで自分はこうなんだろうという心情吐露みたいな歌詞になりがちで。たぶん普段からいろいろ考えてはいるけど、ここで自分がこう言ったら誰かが嫌な思いをするかなとか、そういう心配や不安がよぎると、なかなかストレートに言葉にするのは難しくて。言えない思いが、自分の中でどんどん蓄積していってるんだろうね。歌詞を書くと、それが一気に吐き出される。

それはそれでいいのかもしれないけど、コロムビアのプロデューサー曰く、それだと作品じゃなくて日記だと。単に自分の内面をさらけ出して終わりじゃなく、聴く人の心を動かすにはその先の何かがないといけないって言われて、確かになと。やっぱり僕を求めてくれる人って、明るくて元気な森崎ウィンが好きだと思うから、今はその期待に応えることが大事なんじゃないかという話をしてもらったときに、自分の目指す方向がちょっとクリアになったんだよね。ソロデビューしてもうすぐ3年。少しずつアーティスト・MORISAKI WIN像が自分の中でも見えつつあるという感じかな。

いずれもう少し自分のスキルが上がったら、ウィンくんってこういうことを考えているんだ、とみんなが驚くようなディープなものも書いてみたい。そのときは単なる吐露じゃなく、ちゃんと聴く人の心に残るものとしてつくれたらいいな。そんな表現ができるアーティストになれるよう頑張ります!

タイアップ曲も正式に発表できる日が来たらお知らせするので楽しみにしててね。

森崎ウィンでした!

★編集部より★
森崎ウィンさんファンクラブのほうでは、今週はダイアリーを更新!

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プロフィール

森崎ウィン

1990年生まれ。ミャンマーで生まれ育ち、小学校4年生の時に来日、その後中学2年生の時にスカウトされ、芸能活動を開始。
2008年にダンスボーカルユニットに加入し、メインボーカルを担当。俳優としても様々な役を演じ活躍する中で、2018年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督の新作「レディ・プレイヤー1」で主要キャストに抜擢され、ハリウッドデビューを果たす。その後も数多くの映画やドラマに出演し、2020年に映画「蜜蜂と遠雷」で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞。主演を務めた連続ドラマ『本気のしるし』では釜山国際映画祭2021のASIA CONTENTS AWARDSにてBest Newcomer-Actor賞を受賞。その劇場版は第73回カンヌ国際映画祭「Official Selection2020」作品に選出。
また、ミュージカルの世界でも映画版『キャッツ』(20年日本公開)ではミストフェリーズ役の吹替えを担当。20年ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2で主演トニー役、21年ミュージカル『ジェイミー』(21年)で主演ジェイミー役を務めたほか、2022年に東急シアターオーブで開催予定のブロードウェイミュージカルの名作中の名作「ピピン」日本公演の単独主演、2023年には、ミュージカル『SPY×FAMILY』で主演のロイド役を務めるなど活躍中。
2020年、アジアから世界に発信するエンターテイナー“MORISAKI WIN”として7月1日に「パレード - PARADE」でメジャーデビュー。「パレード - PARADE」はスズキソリオバンディットCMソングに起用され、音楽配信チャート1位を獲得するなど話題に。5月26日には、1stアルバム「Flight」をリリースし、5つの音楽配信サービスで1位を獲得。2022年には、世界を意識した海外作家を起用したシングルのリリースを重ねる中、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の主題歌も担当し、アーティストとしても幅広い活躍を魅せる。
また、2018年より母国ミャンマーで観光大使を務め、現地でもドラマの主演やCMに数多く出演し圧倒的な知名度を誇る。

撮影/友野雄、文/横川良明、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/KEIKO、スタイリング/岩田友裕、衣装協力/SUS-SOUS、GODSIZE ⁡