森崎ウィン Aiming To Overseas

本日、34回目の誕生日を迎えました! 1年を振り返って

月2回連載

第128回

こんにちは。森崎ウィンです。

本日、34回目の誕生日を迎えました。お祝いのメッセージをくれたみんな、本当にありがとうございます!

33歳の1年を振り返ると、本当に怒濤の1年だったなと。でも、今までやってきたことは何一つ無駄じゃなかったと言い切れるくらい自分の成長を感じられたし、森崎ウィンにしかできないものが、ちょっとずつですが確立されてきたなと誇れる1年でした。

どのお仕事も楽しかったし、自分の大事な財産になっているけど、中でも大きな出会いになったなと思えるのが、大河ドラマ『どうする家康』です。前回のエッセイで書いた松本潤さんや、いろんな気持ちを分かち合える友達になれた山田裕貴くんという、終わってからもつながり続けたいと思える人たちとたくさん出会えて。そんな出会いに恵まれたことも、秀忠という役を演じられたことも、すべてに感謝したい気持ちでいっぱいです。

父上や山田くんのことは何度か話しているので、今日はせっかくだから別の人のことを。『どうする家康』で出会って大好きになったのが、松山ケンイチさんです。

松ケンさんって、すごく面白い人なんですよ。僕が参加して2シーン目くらいの撮影のときだったかな。待ち時間でみんなと話しているときに、松ケンさんの方から「ウィンくんは舞台をやっているからか、声がすごく心に来るね。いい声をしている」と褒めてくださって。それが、「こんなの戦ではない」と叫ぶシーンだったんですけど、松ケンさんからお芝居を褒めてもらえるなんて思ってなかったから、もううれしくって。舞い上がっちゃったんでしょうね、次のカットではもうボロボロでした(笑)。

で、松ケンさんに「俺向け(自身にカメラが向いたカットを撮ること)が残ってるからまだ褒めないでください」とお願いして。松ケンさんも「わかった。じゃあ、次はウィンくん向けだから、俺はモニターで見てるね」と返してくれて。そんなやりとりを経て、無事本番が終わりスタジオを出たら、松ケンさんが一言、「画面越しで見たら、そうでもなかったな」と(笑)。

そんな冗談を言ってくださる、すごくお茶目な方なんです。だから僕も、向こうのほうが年上だし先輩にもかかわらず、「おいっ!」ってツッコめる。僕が『どうする家康』に合流したのは終盤で、出来上がったチームに途中から入るのって結構ドキドキするんですけど、すっと現場の空気に溶け込むことができたのは、そうやって僕の緊張をほぐしてくれた松ケンさんのおかげだったなと感謝しています。

松ケンさんとはぜひまたご一緒したいですし、きっとまたどこかの現場でお会いできる気がするんですよね。そういう予感は当たる方なので、またご一緒したときに今度こそ褒めてもらえるよう(笑)、しっかり腕を磨いていきたいと思います!

そんな大切な出会いがいっぱいあった33歳。ずっとテレビで観てきた人と一緒にお仕事をしたり、プライベートでもお付き合いさせてもらったり、自分を取り巻く環境がちょっとずつ変わっているのを自分でも感じています。でも、だからこそ自分に言い聞かせているのは、すごい人たちとお仕事をさせてもらったからといって、別に自分がすごいわけじゃないんだ、ということ。そこを勘違いしたくないんです。あくまで僕は僕。背伸びをしてもしょうがないし、無理にカッコつけるのは逆に恥ずかしい。

ちゃんと地に足をつけて、これからも目の前のお仕事に一つひとつ真摯に向き合いながら、自分なりのペースで成長していきたいです。

とりあえず34歳の目標は貯金かな(笑)。最近、大きい買い物が多かったので、将来に向けてコツコツと貯めていこうと思います。

そんな毎日ですが、34歳の僕もどうか変わらず応援してもらえたらうれしいです。

森崎ウィンでした!

★編集部より★
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プロフィール

森崎ウィン

1990年生まれ。ミャンマーで生まれ育ち、小学校4年生の時に来日、その後中学2年生の時にスカウトされ、芸能活動を開始。
2008年にダンスボーカルユニットに加入し、メインボーカルを担当。俳優としても様々な役を演じ活躍する中で、2018年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督の新作「レディ・プレイヤー1」で主要キャストに抜擢され、ハリウッドデビューを果たす。その後も数多くの映画やドラマに出演し、2020年に映画「蜜蜂と遠雷」で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞。主演を務めた連続ドラマ『本気のしるし』では釜山国際映画祭2021のASIA CONTENTS AWARDSにてBest Newcomer-Actor賞を受賞。その劇場版は第73回カンヌ国際映画祭「Official Selection2020」作品に選出。
また、ミュージカルの世界でも映画版『キャッツ』(20年日本公開)ではミストフェリーズ役の吹替えを担当。20年ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2で主演トニー役、21年ミュージカル『ジェイミー』(21年)で主演ジェイミー役を務めたほか、2022年に東急シアターオーブで開催予定のブロードウェイミュージカルの名作中の名作「ピピン」日本公演の単独主演、2023年には、ミュージカル『SPY×FAMILY』で主演のロイド役を務めるなど活躍中。
2020年、アジアから世界に発信するエンターテイナー“MORISAKI WIN”として7月1日に「パレード - PARADE」でメジャーデビュー。「パレード - PARADE」はスズキソリオバンディットCMソングに起用され、音楽配信チャート1位を獲得するなど話題に。5月26日には、1stアルバム「Flight」をリリースし、5つの音楽配信サービスで1位を獲得。2022年には、世界を意識した海外作家を起用したシングルのリリースを重ねる中、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の主題歌も担当し、アーティストとしても幅広い活躍を魅せる。
また、2018年より母国ミャンマーで観光大使を務め、現地でもドラマの主演やCMに数多く出演し圧倒的な知名度を誇る。

撮影/友野雄、文/横川良明、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/KEIKO、スタイリング/岩田友裕、衣装協力/DAMAGE DONE DAMAGE DONE 2nd、GODSIZE ⁡