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森崎ウィン Aiming To Overseas

落ちることはマイナスなことじゃない 新生活で疲れてしまった人に伝えたいこと

月2回連載

第142回

こんにちは。森崎ウィンです。

先週の25日から映画『パリピ孔明 THE MOVIE』が公開されました。僕も連ドラに続き、RYO役で出演させてもらっています。日本の新しい音楽映画ができた!というのが僕の一番の感想。これはもう一種のミュージカル映画ですよ。よくこれだけ音楽を前面に出した映画がつくれたなって感動しました。笑えるし、グッと来るし、純粋に楽しかったと思える映画になっていると思います。

ちなみに、僕の推しは神尾楓珠くんです。お芝居が素敵で、試写で一緒だったので、すぐ「マジで良かったです」と伝えました。あと、これは本人には恥ずかしくて言えなかったんですけど、顔がめちゃくちゃカッコいいなって(笑)。造形がいいですよね。好きなタイプの顔です。もうね、あの映画を観て、神尾くんのファンになりました。

僕もちょこちょこと出させてもらっています。連ドラから観ている方には思わずクスッと笑えるシーンもあるし、ライブシーンもカッコいいものになっているので、まだ観ていない方はぜひ映画館で思い切り盛り上がってください!

25日といえば、クラシックコンサートも浜離宮朝日ホールで行いました。今回は、僕の持ち歌も入れつつ、『Win's Film Songs』の曲で今回の編成で届けられる曲をメインに構成して。カバーに関してはまだ言葉にできるほどの手応えがなくて。みんながどんなふうに受け取ってくれているんだろうというのが、あんまりわかっていないのが正直な実感。来られた方はぜひ感想を教えてほしいし、今回は来られなかった方も『Win's Film Songs』の感想をどんどん送ってほしい! やっぱりみんなの声を聞けるのがいちばんうれしいんだよね。よろしくお願いします。

さて、4月ももう終わり。慌ただしい新年度もようやく落ち着いたという人も多いのではないでしょうか。環境が新しく変わった人はまだ慣れずに、ちょっと疲れてしまったかもしれない。GWにお休みが取れる方はゆっくり休んで体も心も癒してほしいなと思います。

僕はと言うと、最近、家の中のものをいろいろ買い換えたりしながら自分の気持ちをリフレッシュしています。最近買ったのは、ダイニングテーブル。今まで食事をするときも作業用のデスクで兼用していたのを、ちゃんと用途ごとに使い分けようと思いまして。くつろぐときはダーニングテーブル。動画の編集だったり、じっくり集中したいときはワークデスクというふうに、生活空間を分けてメリハリをつけるようにしました。

で、ワークデスクの上も整理して、新しくライトを買ったり、部屋の中をプチリニューアル中です。いろんなことがあって、自分で感じるよりちょっと疲れていたんだと思う。でも、そうやって変化をつけることで気持ちがすっきりしたというか、内にたまっていたものをうまく外に出すことできた。そう考えると、変化って必ずしも悪いことばかりではないのかもしれない。ほんの少し周りを変えてみるだけで、自分の心の風向きを変えるきっかけにもなるんだなって実感しました。

だから、今、すごく家の居心地がいいんです。最近ハマってるキャンドルも新しいものを買って。お気に入りは、安定のZara Home。マジで超いい匂いがするんですよ。夜はキャンドルをつけて、なるべくゆっくり過ごすようにしています。

舞台に入っている間って、わりと生活がルーティン化するんですよね。稽古は何時から何時って決まってるし、本番が始まってからも毎日大体同じ時間に同じ場所に行って、同じ時間に劇場を出る。もちろんそれ以外のお仕事も並行してやってはいるけど、ざっくりと毎日似た感じのスケジュールで進むのは、舞台期間ならでは。

なので、生活が安定するみたいなところはちょっとあるかもしれない。稽古場には基本的に毎日自分でつくったおにぎりを持っていくので、コンビニ食をしなくなるし。夜も基本は自炊。最近はあんまり外で食べることはないかな。ちょっと手を抜くとしても、お惣菜を買って帰るとか、現場でもらった弁当を晩御飯代わりにするとか(笑)。地味といえば地味なんだけど、食生活という意味では健康的かも。

あと、ランニングは続いています。いつも走るときは、4〜5kmくらい。この間は1日オフだったので、11km走りました。僕の使ってるGarminが、決まった距離を達成したらバッチをもらえて。何日か走れていない日が続いたので、そのツケを一気に取り返しただけなんだけど。でも、やっぱり走ると気持ちいいな〜!ってなる。ランニングはこれからも無理なく続けていければいいなと思っています。

こんな感じが、僕の近況。なんかめちゃくちゃ普通だな(笑)。まあ、僕らの日常なんて、そんな派手なことはないです。でも、そういう何気ない営みをちゃんとやっていくことが大切なんだよね。

だからもし今、新生活で心が疲れている人がいたら、決して無理せず、ゆっくり気持ちを立て直してほしいなと思います。人だから浮き沈みは絶対ある。よくないのは、落ち込んだときに無理にリカバリーしようとすること。リカバリーしようとすればするほど、焦ってどんどん気持ちがしんどくなる。だから、落ちるときはまずとことんまで落ちていいと思う。そういう自分を受け入れてあげてほしい。

で、とことんまで落ち切ったら、まずは周りを見渡して、生活のほんのちょっとしたことから、何かを変えてみる。僕みたいにキャンドルを買うとか、そんな些細なことでもいいし、余裕があるなら新しい趣味を始めてみるのもいい。そうやって気をまぎらわせられる何かを見つけるだけで、少し気持ちが軽くなると思うんだよね。そうやって一つずつ整理しながら心を整えて、また進んでいったらいいと思う。

あとは、しんどいときほど誰かに頼ること。家族でも、友達でも、パートナーでも、あるいは行きつけのお店の人とかでもいいと思う。話を聞いてくれる相手を見つけると、少しはすっきりできるんじゃないかな。

とにかく伝えたいのは、落ちることをマイナスだとは思わないで。人間だから、そんなこともあるよねくらいに考えて、気持ちの浮き沈みと上手に付き合っていってほしいなと思う。こんな時代だからこそ、自分の心を守ることを大事にしてほしいです。

じゃあ、また来月ね。

森崎ウィンでした。

★編集部より★
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プロフィール

森崎ウィン

1990年生まれ。ミャンマーで生まれ育ち、小学校4年生の時に来日、その後中学2年生の時にスカウトされ、芸能活動を開始。
2008年にダンスボーカルユニットに加入し、メインボーカルを担当。俳優としても様々な役を演じ活躍する中で、2018年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督の新作「レディ・プレイヤー1」で主要キャストに抜擢され、ハリウッドデビューを果たす。その後も数多くの映画やドラマに出演し、2020年に映画「蜜蜂と遠雷」で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞。主演を務めた連続ドラマ『本気のしるし』では釜山国際映画祭2021のASIA CONTENTS AWARDSにてBest Newcomer-Actor賞を受賞。その劇場版は第73回カンヌ国際映画祭「Official Selection2020」作品に選出。
また、ミュージカルの世界でも映画版『キャッツ』(20年日本公開)ではミストフェリーズ役の吹替えを担当。20年ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2で主演トニー役、21年ミュージカル『ジェイミー』(21年)で主演ジェイミー役を務めたほか、2022年に東急シアターオーブで開催予定のブロードウェイミュージカルの名作中の名作「ピピン」日本公演の単独主演、2023年には、ミュージカル『SPY×FAMILY』で主演のロイド役を務めるなど活躍中。
2020年、アジアから世界に発信するエンターテイナー“MORISAKI WIN”として7月1日に「パレード - PARADE」でメジャーデビュー。「パレード - PARADE」はスズキソリオバンディットCMソングに起用され、音楽配信チャート1位を獲得するなど話題に。5月26日には、1stアルバム「Flight」をリリースし、5つの音楽配信サービスで1位を獲得。2022年には、世界を意識した海外作家を起用したシングルのリリースを重ねる中、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の主題歌も担当し、アーティストとしても幅広い活躍を魅せる。
また、2018年より母国ミャンマーで観光大使を務め、現地でもドラマの主演やCMに数多く出演し圧倒的な知名度を誇る。

撮影/梁瀬玉実、文/横川良明、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/吉井めぐみ、スタイリング/岩田友裕、衣装協力/GARNI