森崎ウィン Aiming To Overseas
35歳になりました! 大人になって変わったこと
月2回連載
第146回

こんにちは。森崎ウィンです。
先週の20日に35歳の誕生日を迎えました。お祝いのメッセージをくれたCREWのみんな、ありがとう!!
気づけば、僕も30代半ば。ついこの間、30代になったばかりだと思っていたから、本当にあっという間です。でも正直、あんまり年齢を感じることがないんですよね。この間もメイクさんと話をしていて、「20代の頃と違って無理ができないんですよ。休みの日に無理してどこかへ遊びに行くことができなくなりました」なんて言われたんですけど、僕はまだまだ全然できる(笑)。余裕でキャンプとか行っちゃいますからね。
だから、体力的な衰えを感じるみたいなことはなくて。あ、僕ももう30代半ばなんだと実感するのは、現場に行ったとき。なんとなくスタッフさんたちから「これくらいできますよね」という感じで見られている気がするんですよね。いよいよ若手みたいな扱われ方をされなくなってきたなと。そのことに対して、やばいな、変な失敗はできないなってプレッシャーを感じています(笑)。

精神的な部分で言うと、年齢を重ねて、どんどん楽になっている感じがします。いちばん実感するのは、他人に嫉妬しなくなったこと。昔は、同世代の人たちが活躍しているのを見て羨ましいなと思ったり、「なんで俺は……」って焦る気持ちもあったけど、今はすごい人に対して素直に「すごい」と言えるようになったし、自分と比べなくなった。そこはデカい気がします。
いちばんそれを感じさせてくれるのは、山田裕貴くんかな。山田くん、本当にすごいじゃないですか。今、バンバン映画の主役をしていて。今度の『ベートーヴェン捏造』もめっちゃ面白そうだし。バカリズムさん脚本とか、絶対外さないに決まってるでしょ! って、なぜか僕までワクワクしてる(笑)。
ちょっと前までは、こんなに素直に他の人の活躍を認められなかったんですよ。でも、今は頑張っている人を見ると、俺も頑張ろうってパワーをもらえる。もちろん山田くんが大好きだからってのもあるけど(笑)。そういう心境になれたのは成長なんじゃないかなと思う。
人は人。自分は自分。そうやって切り替えられたほうが絶対メンタル的にもいい。特にこの世界はすごい人だらけだからさ。周りからプラスのものだけもらって、マイナスなものは上手にカットできるようになったおかげで、変に気後れすることなく人と付き合えるようになりました。そう考えると、年齢を重ねるっていいなって思う。35歳の自分を、ちゃんと僕自身が認められている気がするんだよね。
たぶん何年か前のこのエッセイとは全然違ったことを言ってるんじゃないかな(笑)。よかったら見返してみてください。僕のそのときそのときのリアルな気持ちがここには記録されていると思うので。

さて、そんなちょっと大人になった自分のためにご褒美のプレゼントも買ってあげました。AirPods Maxです。これまでMacを使うときは別のヘッドフォンを使っていたんだけど、やっぱりBluetoothでつなげようと思ったら純正がいちばんスムーズなんですよね。Macを立ち上げたらすぐつながってる。このスピード感が最高だなと。もちろん音質もいいし、見た目も可愛いし。お値段は全然可愛くないんだけどね(笑)。でも、ご褒美だしいいかと思って奮発しました!
使用頻度の高い身の回りのものこそ、お気に入りのものを使うと気分も上がるって言うしね。最近は現場に行くときとか、このAirPods Maxを持っていってます。
では、35歳も一つ一つのお仕事を一生懸命頑張っていくので、引き続き応援してもらえたらうれしいです。
森崎ウィンでした!

★編集部より★
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プロフィール
森崎ウィン
1990年生まれ。ミャンマーで生まれ育ち、小学校4年生の時に来日、その後中学2年生の時にスカウトされ、芸能活動を開始。
2008年にダンスボーカルユニットに加入し、メインボーカルを担当。俳優としても様々な役を演じ活躍する中で、2018年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督の新作「レディ・プレイヤー1」で主要キャストに抜擢され、ハリウッドデビューを果たす。その後も数多くの映画やドラマに出演し、2020年に映画「蜜蜂と遠雷」で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞。主演を務めた連続ドラマ『本気のしるし』では釜山国際映画祭2021のASIA CONTENTS AWARDSにてBest Newcomer-Actor賞を受賞。その劇場版は第73回カンヌ国際映画祭「Official Selection2020」作品に選出。
また、ミュージカルの世界でも映画版『キャッツ』(20年日本公開)ではミストフェリーズ役の吹替えを担当。20年ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2で主演トニー役、21年ミュージカル『ジェイミー』(21年)で主演ジェイミー役を務めたほか、2022年に東急シアターオーブで開催予定のブロードウェイミュージカルの名作中の名作「ピピン」日本公演の単独主演、2023年には、ミュージカル『SPY×FAMILY』で主演のロイド役を務めるなど活躍中。
2020年、アジアから世界に発信するエンターテイナー“MORISAKI WIN”として7月1日に「パレード - PARADE」でメジャーデビュー。「パレード - PARADE」はスズキソリオバンディットCMソングに起用され、音楽配信チャート1位を獲得するなど話題に。5月26日には、1stアルバム「Flight」をリリースし、5つの音楽配信サービスで1位を獲得。2022年には、世界を意識した海外作家を起用したシングルのリリースを重ねる中、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の主題歌も担当し、アーティストとしても幅広い活躍を魅せる。
また、2018年より母国ミャンマーで観光大使を務め、現地でもドラマの主演やCMに数多く出演し圧倒的な知名度を誇る。
撮影/梁瀬玉実、文/横川良明、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/吉井めぐみ、スタイリング/岩田友裕、衣装協力/GARNI