Aを選んだアナタは
“マンネリが嫌で抜け出したい気分”
親友ロボットを必要としているアナタは、ちょっとつまらなさそう。マンネリが嫌で抜け出したい気分なのかもしれません。どこかへ行きたくともひとりはちょっとつまらないと思い始めているのかも。
そんなアナタへの提案は、自分が好きな趣味での集まりなどに参加してみるのがベスト。友達は自然と作るものというけれど、そもそも趣味が合わなければなかなか話は広がりません。楽しい息抜きが増えれば、「つまんない」感情も減っていくはず。
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心理テストで今のあなたがまる分かり! 映画パーソナリティ伊藤さとり
毎月連載
第75回
『ロボット・ドリームズ』 (C) 2023 Arcadia Motion Pictures S.L., Lokiz Films A.I.E., Noodles Production SARL, Les Films du Worso SARL
この心理テストでわかること。それは今のアナタが本当に必要としているものです。そこから見えるアナタの心理状態を探ります。
Aを選んだアナタは
“マンネリが嫌で抜け出したい気分”
親友ロボットを必要としているアナタは、ちょっとつまらなさそう。マンネリが嫌で抜け出したい気分なのかもしれません。どこかへ行きたくともひとりはちょっとつまらないと思い始めているのかも。
そんなアナタへの提案は、自分が好きな趣味での集まりなどに参加してみるのがベスト。友達は自然と作るものというけれど、そもそも趣味が合わなければなかなか話は広がりません。楽しい息抜きが増えれば、「つまんない」感情も減っていくはず。
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Bを選んだアナタは
“自覚している以上にボロボロ”
ケアロボットを必要としているアナタは、自覚している以上にボロボロ。ひとりで頑張りすぎて精神もすり減っている状態です。きっと頭皮も肩もカチカチになっているので、まずはマッサージに行くことがベスト。
疲れた身体をほぐされたら涙も一緒に流れ出てちょっと楽になるかもしれません。誰かに愚痴っていいし、甘えていいし、これは出来ない、と言ってもいいんです。なんなら自分に愚痴ってくれる人に「愚痴っていい?」と言ってみて。
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Cを選んだアナタは
“社会や人に対する不満あり”
無害な戦闘ロボットを必要としているアナタは、社会や人に対する不満がありそう。愚痴など話を聞いてくれる人が周囲に居なかったりするのかもしれません。このままだと不平不満が溜まって爆発してしまう恐れが。
大きなアイアン・ジャイアントが楽にどこかへ連れ出してくれるように、今のアナタには心の休息が必要。こうなったらひとり旅をする企画を練るのも一案です。誰にも気を使わずに自分のペースで自然を堪能。心のリセットに最適です。
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Dを選んだアナタは
“脳内が忙しすぎ”
ゴミ処理型ロボットを必要としているアナタは、脳内が忙しすぎ。あれもこれもやらなきゃと思っているうちに時間が過ぎていくので、気づけば夜ということも。
優先順位をつけるのが苦手なのと、「めんどくさがり」というのも根底にあるのかも。もしくはエネルギーはあるのに日常が要領オーバーという場合は、人の面倒を見過ぎという問題があり得ます。前者の場合は人を家に招くと変わるかも。後者の場合は自分の為にも、人の面倒は時に後回しで。
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今年、心揺さぶられた映画のひとつに、紛れもなく映画『ロボット・ドリームズ』があります。セリフのないシンプルなタッチのアニメーションの主人公は、犬。孤独なドッグは寂しさに耐えかねて、ある日、CMで見かけた友達ロボットを購入するという物語です。
セリフがないから表情に注意が向けられます。宅配便が届いた時のドッグの嬉しそうな表情、組み立ててはみたけれど動かないことで不安を拭えない表情、ついに相棒が動いた時の華やいだ表情、一緒に踊ったり、ホットドッグを食べたりする時の幸せそうな表情。どれも愛おしい。
一方、ロボットはドッグが連れ出してくれた世界が目新しくて色んなことに興味を注ぎ、ドッグとの些細なことに一喜一憂。セリフが無いお陰で、表情だけで感情が手に取るように分かるんです。
その代わり、劇中には音楽が溢れています。特に象徴的なのはアース・ウィンド・アンド・ファイアーの名曲「セプテンバー」。NYのセントラルパークで手を繋ぎローラースケートで踊るシーンはミュージカル映画のようで、ここから彼らの友情の証と言えるテーマソングが「セプテンバー」になっていきます。それだけでなく、ロボットという登場人物からブリキが登場する『オズの魔法使い』のオマージュまであり、これが彼らの“願い”となって表現されているのがまた愛おしいのです。
原作はサラ・バロン氏による2007年に出版された同名児童書で、アメリカでは様々な文学賞に輝いています。監督であるパブロ・ベルヘルはセリフのない原作にすっかり魅せられ、アニメにしようと原作者に掛け合ったそうです。もちろん本は、本編の102分に渡るような分厚いものではありません。だからこそこの映画は、原作者の許諾を得た上でオリジナルの部分が大半を占めます。けれど軸は変わらず、友達がいなかったドッグの世界を薔薇色に変えたロボットとの物語。そんなふたりの運命を変えてしまう出来事に、もはや涙が止まりませんでした。
そうだ、孤独なんて無理に楽しもうとしなくていい。映画は、誰かと生きるとたわいもないことでも楽しいと伝えていました。
今年の米アカデミー賞長編アニメーション部門では宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』に軍配が上がりましたが、個人的には本作が好きで好きでたまりません「セプテンバー」が流れ、彼らが踊っているカットは、紛れもなく映画史に残る名シーンだったのだから。
『ロボット・ドリームズ』
11月8日(金)公開
(C) 2023 Arcadia Motion Pictures S.L., Lokiz Films A.I.E., Noodles Production SARL, Les Films du Worso SARL
伊藤さとり(映画パーソナリティ/映画評論家)
映画コメンテーターとしてTVやラジオ、WEB番組で映画紹介の他、映画評論家として映画レビューを執筆。映画舞台挨拶や記者会見のMCもハリウッドメジャーから日本映画まで幅広く担当。TSUTAYA映画DJを25年務めた。
「ひるおび」(TBS)「めざまし8」(CX)にて映画解説レギュラー。「ぴあ」、「otocoto」、「GLOW」他で映画コラム、「伊藤さとりのシネマの世界(東映チャンネル)」、「新・伊藤さとりと映画な仲間たち(Youtube)」俳優対談&監督対談番組。心理カウンセラー活動から映画心理本も出版、心理テストをパンフレットや雑誌に掲載。日刊スポーツ映画大賞&石原裕次郎賞、日本映画批評家大賞、日本映画プロフェッショナル大賞、女性記者&ライター映画賞などの審査員も→→公式HP