心理テストで今のあなたがまる分かり! 映画パーソナリティ伊藤さとり

【心理テスト】アナタが成功するために必要なものは?  おススメ映画も診断

毎月連載

第79回

映画パーソナリティーであり心理カウンセラーでもある伊藤さとりさんによる心理テストです

【問題】
ある博士が実験に成功し、一週間だけ別のものに生まれ変われる機械が開発されました。痛みも無く健康は保証するとの触れ込みで、世界で10人だけが無料で体験できることに。何とそのひとりにアナタは選ばれました。さて、アナタは何に生まれ変わりますか?

気になる診断結果は?

この心理テストでわかること。それはアナタのサクセス=成功方法です。
一週間だけという限定期間での挑戦から、アナタが望む成功方法と、アナタが見えてきます。果たしてアナタにはどんな成功が望ましいのか。早速、診断しましょう。

Aを選んだアナタは
“愛する人”

美に対する意識が強いアナタ。美しさは多くの人を引き寄せます。更に富を持つ人を呼び寄せる魔物のような力。そんな人物に憧れるアナタは「楽をして富を得たい」という願望の持ち主。けれど楽をして儲かる仕事ほど怖いものはありません。アナタが人生の成功を手にする為に必要なのは“愛する人”の存在です。愛する人の為ならどんなことも頑張れ、ヤル気も起きる。日常の幸せを得るために仕事をするをモットーで。

そんなアナタにおすすめの映画は『エミリア・ペレス』。女性になって人生を変えたいと願う麻薬王の願いから、様々な女性の人生にも影響を及ぼしていくミュージカル映画。愛が人生を変えてしまうことも綴る作品から刺激を。

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Bを選んだアナタは
“信頼関係”

社会での成功を願うアナタ。競争社会で一番、有利と言われる頭脳と性別を手にすることは、それだけ社会的地位を手に出来る確率が上がるということ。そんな人物に憧れるアナタは“名声”を手に出来ればと密かに願う人。尊敬されたいという思いも根底にあるのでは? けれど尊敬は知識だけでは得られません。アナタが一番大事にすべきは相手との“信頼関係”です。人との信頼関係を築いていくことで仕事は広がります。

そんなアナタにおすすめの映画は『ウィキッド ふたりの魔女』。才能はあるのに緑色の肌が理由で疎まれるエルファバと美しく人気者のグリンダ。タイプが違い、嫌い合うふたりがいつしか心を通わせていく物語に涙が止まらない。

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Cを選んだアナタは
“言語の学び”

世界全体を見たいと望むアナタ。鳥は自由なだけでなく、精神的な成長も意味しています。そんなアナタは「もっと成長したい」と望んでいるのでは。向上心を持ち続けるアナタは、じっとしていられない性分なので、アナタのペースについて行けない人も。それを踏まえての自身の成功の鍵は“言語の学び”。視野を広げるには新たな場所探し以外に言語も役立ちます。外国語はもちろん、日本語で思いを上手に伝える学びを。

そんなアナタにおすすめの映画は無声アニメ映画『Flow』。言葉がなくとも表情や身体の動きで感情が伝わることに驚愕。猫の視点から見る世界の終末に目を奪われます。表情や行動でも想いは伝わってしまうんだと気付かされます。

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Dを選んだアナタは
“好きなことに没頭する環境”

海=自分の深層心理を探求したいと思っているアナタ。海の生物でも一番大きなクジラは敵も少なく自由に海を泳ぐ存在なので、アナタ自身が「嫌な世界を見たくない」という現実逃避気味であることを意味します。とても優しい人なので社会での辛い事件などにも心を痛めてしまいがち。そんなアナタが人生で成功するには“好きなことに没頭する”環境作りを。お金では買えない心の安定がアナタの人生を健やかにします。

そんなアナタにおすすめの映画は『ロングレッグス』。ニコラス・ケイジ出演作にハズレなし。未解決一家連続殺人事件の捜査を託された新米女性捜査官を主人公にした犯罪ミステリー。彼女と共に事件を解明するスリルを体感してみては?

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Eを選んだアナタは
“与えられた仕事をコツコツと行うひたむきな姿勢”

用心深く、多くを望まないアナタ。もはやアナタには、サクセス=成功という言葉は不要です。生きているだけで万々歳、という謙虚な姿勢で日常を過ごしているので、“日常を脅かされること”だけに恐怖を感じます。やや臆病という点も否めませんが、今の生活に満足しているので、変化を望まないのも事実。そんなアナタがあえて成功を目指すなら“与えられた仕事をコツコツと”。ひたむきな姿から人に必要とされる存在に。

そんなアナタにおすすめの映画は『教皇選挙』。名優レイフ・ファインズが次のローマ教皇を決める選挙に関わる枢機卿役に。平和を願うはずの彼らがスキャンダルを抱え、嫉妬に燃える姿は強烈。アナタには刺激強めなサスペンス。

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伊藤さとりの今月のオススメ心理映画

『エミリア・ペレス』が伝えようとしていること

『エミリア・ペレス』

センシティブなテーマに斬り込むミュージカル映画

性別を変えたら人生は変わるのか。

そんなセンシティブなテーマに斬り込んだのが、スペイン語で綴られるメキシコが舞台のミュージカル映画『エミリア・ペレス』です。

カンヌ国際映画祭最優秀女優賞を受賞し、アカデミー賞でも初のトランスジェンダー女優(カルラ・ソフィア・ガスコン)ノミネートというニュースで話題となった本作は、ジェンダーアイデンティティと社会におけるジェンダーでのヒエラルキーを、性別移行をした人間を通して観客に問題提起していきます。

『エミリア・ペレス』

果たして、肉体を変えたら内面も変わるのか。

この問題について映画では、「女性になって新たな人生を歩みたい」と願う麻薬カルテルのリーダー(カルラ・ソフィア・ガスコン)の望みを叶えようと、性別適合手術をしてくれる医師を探す女性弁護士(ゾーイ・サルダナ)と医師が、私見を歌に変えて唱え合うシーンがあります。

あらゆる手段を使って大金を手にしてきた冷酷な男が、女性になったところで根本は変わらないと言う医師。それに対して変わると信じている弁護士。物語が進むにつれてその答えが見えてくるのですが、麻薬カルテルのリーダーが今までの自分を捨てて、新しい人生を歩むこと自体が果たして正解だったのか、次第に観客は疑問を持ち始めることでしょう。

何故なら罪を犯した人間が姿を変えることで罪を無かったことに出来てしまう事実に、恐怖を覚えるからであり、この人物は明らかに悪人だと私たち観客は知っているから。

『エミリア・ペレス』

哲学的な内容の本作は、アナタの思考に刺激を与えるはず!

けれど物語の世界では、ほとんどの人が彼女が実は元男性で犯罪者であることは知らないわけで、ひとりの女性として認識しています。以前は身体も大きく腕力もあり、誰もが恐れる闇の権力者だった男性と、そうではない独身女性とでは社会の対応も変わってしまうのは事実。特に闇取引が横行するメキシコシティのような力でねじ伏せる環境では、武器を手にし、徒党を組む男性が社会では有利です。

この映画は、何かを肯定するわけでもないのが特殊な点。

あえて例えるのなら、出会った人それぞれの過去と未来から生まれた思惑が交差することで、人生は展開していくと伝える哲学的な映画『エミリア・ペレス』。

観ればきっと、アナタの思考に刺激を与えるはず。

『エミリア・ペレス』
3月28日(金)公開

(C)2024 PAGE 114 - WHY NOT PRODUCTIONS - PATHE FILMS - FRANCE 2 CINEMA

プロフィール

伊藤さとり(映画パーソナリティ/映画評論家)

映画コメンテーターとしてTVやラジオ、WEB番組で映画紹介の他、映画評論家として映画レビューを執筆。映画舞台挨拶や記者会見のMCもハリウッドメジャーから日本映画まで幅広く担当。TSUTAYA映画DJを25年務めた。

「ひるおび」(TBS)「めざまし8」(CX)にて映画解説レギュラー。「ぴあ」、「otocoto」、「GLOW」他で映画コラム、「伊藤さとりのシネマの世界(東映チャンネル)」、「新・伊藤さとりと映画な仲間たち(Youtube)」俳優対談&監督対談番組。心理カウンセラー活動から映画心理本も出版、心理テストをパンフレットや雑誌に掲載。日刊スポーツ映画大賞&石原裕次郎賞、日本映画批評家大賞、日本映画プロフェッショナル大賞、女性記者&ライター映画賞などの審査員も→→公式HP