映画パーソナリティーであり心理カウンセラーでもある伊藤さとりさんによる心理テストです。
【問題】
アナタは今、通勤ラッシュの満員電車の中にいます。自分は真ん中辺りの席に座っているのですが、ドアの辺りに抱っこ紐で赤ちゃんを抱いたお母さんが乗車してきました。赤ちゃんが泣いていて、ひとりのサラリーマンが「うるせえなぁ」と声を上げ、お母さんが謝っている姿も見てしまいました。あなたはどうしますか? 次の中から選んでください。
この心理テストで分かること。
それはアナタのトラブル鎮火術です。皆がイラつく状況下でどうやって問題を鎮火するのか、はたまた鎮火出来ないか。アナタのラッキー番号もお伝えします。
Aを選んだアナタは
“相手を黙らせることに成功するジャンヌダルク”
正義感に溢れるアナタは、周囲にも問題提起することに意味があると考える革命家。あえて声を上げて手を差し伸べることで、どちらが悪い人なのか見極めてもらおうと考える人です。だから大胆な行動に出るもののその勇気に周囲も影響され、相手を黙らせることに成功するジャンヌダルク。そんなアナタのこの夏のラッキーナンバーは8。優しさを循環させると幸せがやってきますよ!
この夏、アナタにオススメの映画は、『TOKYO
MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』、鈴木亮平演じる喜多見先生を見ていると、優しさと信念があれば多くの人が救われると再認識しヤル気に。
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Bを選んだアナタは
“いろんなことを考えて逆に動けなくなってしまうモジモジさん”
優しいアナタは、いろんなことを考えて逆に動けなくなってしまうモジモジさん。目立つ事を好まずに心の中で応援する人です。けれど自分に問題が降りかかるとフリーズしてしまうので、濡れ衣をかけられたまま終わってしまうことも。しっかり反論しないとあらぬ噂を立てられてしまうので誰かに相談して解決を。そんなアナタのラッキーナンバーは5。機転が効く力がアップ!
この夏、アナタにオススメの映画は、ディズニー&ピクサー『星つなぎのエリオ』。人と馴染めない少年が見つけ出す自分らしく生きられる世界は宇宙。種族を超える出会いから、勇気をキャッチ。
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Cを選んだアナタは
“相手と同じ迫力で噛み付いてすぐに鎮火させる族のトップタイプ”
弱者をいじめる人を許せないアナタは、力で相手をねじ伏せる熱血家。ズバッと発言するので周囲からは一目置かれ、トラブルも起きづらいのでは。もしアナタに火の粉が降り掛かれば、相手に同じくらいの迫力で噛み付いてすぐに鎮火となるでしょう。ある意味、族のトップタイプ。そんなアナタのラッキーナンバーは7。ポジティブな気持ちになれ、イライラも減っていきます。
この夏、アナタにオススメの映画は、ゲームが原案の『8番出口』。地下通路の無限ループから脱出するには、細かい“異変”に気づくこと。二宮和也演じる主人公の苛立ちに共鳴しながらスリルを。
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Dを選んだアナタは
“判断を間違え、下手をすると恨まれてしまうスネ夫タイプ”
状況を考えて判断するアナタは、自分が蒔いた種は自分で刈り取ると考える責任感MAXの人。人に甘えるのも出来ず、時には自分を追い込んでしまうところもあります。強い力を持つ人の言葉に影響を受けやすいので、トラブルに巻き込まれると判断を間違え、下手をすると恨まれてしまうスネ夫タイプ。そんなアナタのラッキーナンバーは9。自分に自信がつき、判断力がUP。
この夏、アナタにオススメの映画は、アカデミー賞国際長編映画賞受賞の『アイム・スティル・ヒア』。軍事政権下のブラジルで実際に起きた誘拐事件がベース。妻の必死の捜索に心奪われます。
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Eを選んだアナタは
“怒られることが辛過ぎて問題から逃げてしまう雲隠れキャラ”
人の気持ちを感じ過ぎてしまうアナタは、繊細な感情を持った感性派。負の感情を特に嫌い、自分の気持ちもダウンしてしまうので、防衛本能でその場から離れる人です。だから自分の身にトラブルが起こったら怒られることが辛過ぎて問題から逃げてしまう雲隠れキャラ。頑張って向き合えば、アナタの能力が再認識されます。そんなアナタのラッキーナンバーは1。忍耐力強化!
この夏、アナタにオススメの映画は、各国の映画祭で賞賛された『入国審査』。入国直前で個室に連れられ出られないイライラの中で次から次へと明かされる新事実。77分と見やすい尺で最適。
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伊藤さとりの今月のオススメ心理映画
ゲームから映画、そして本の無限ループを味わう『8番出口』
話題のシュミレーターゲームの映画化『8番出口』。映画は、主人公が迷い込んだ地下通路が無限ループとなり、通路の細かな“異変”に気づくことでゲームの一面がクリアとなって、8番出口から脱出できるというシチュエーションものです。
その内容から伺える通り、主演である二宮和也のリアクション演技の裁量と、ほぼワンシチュエーションの空間での物語を観客に飽きさせないような映像の工夫も作品の面白味に比例します。
世界共通の感情表現“表情”を巧みに利用した映像表現
初のお披露目となったカンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニングでは、セリフをあまり必要としない展開により、ほぼ同じタイミングで観客が驚くなど、世界各国の映画人からも好評価でした。
確かに“言語”ではなく“表情”は、世界共通の感情表現。この心理を巧みに利用した映像表現は、暗がりの映画館だからこそ没入でき、不安や怒り、悲しみや喜びを主人公と共有する画期的な映画となっています。
更に登場人物の深層心理の他にバックボーンがチラリと描かれるのも、『悪人』や『天気の子』『すずめの戸締まり』を大ヒットに導いた敏腕プロデューサーでもある川村元気監督ならでは。
本作は8月29日に公開となりますが、先に発売された小説では、映画で描かれていないエピソードもある他、登場人物の関係性をより分かりやすく伝える会話も書かれているので、映画と小説で世界観が完結する展開となっています。もちろん、映画を観ればゲームに挑戦したくなるのは言わずもがな。
『8番出口』
8月29日 (金) 全 国 公 開
(C)2025 映画「8 番出口」製作委員会
プロフィール
伊藤さとり(映画パーソナリティ/映画評論家)
映画コメンテーターとしてTVやラジオ、WEB番組で映画紹介の他、映画評論家として映画レビューを執筆。映画舞台挨拶や記者会見のMCもハリウッドメジャーから日本映画まで幅広く担当。TSUTAYA映画DJを25年務めた。
「ひるおび」(TBS)「めざまし8」(CX)にて映画解説レギュラー。「ぴあ」、「otocoto」、「GLOW」他で映画コラム、「伊藤さとりのシネマの世界(東映チャンネル)」、「新・伊藤さとりと映画な仲間たち(Youtube)」俳優対談&監督対談番組。心理カウンセラー活動から映画心理本も出版、心理テストをパンフレットや雑誌に掲載。日刊スポーツ映画大賞&石原裕次郎賞、日本映画批評家大賞、日本映画プロフェッショナル大賞、女性記者&ライター映画賞などの審査員も→→公式HP