心理テストで今のあなたがまる分かり! 映画パーソナリティ伊藤さとり

【心理テスト】あなたの変身願望と心の中に住む未知の生物は?

毎月連載

第92回

『OCHI! -オチ-』  (C)2024 KURKAMART LLC AND IPR.VC FUND II KY. ALL RIGHTS RESERVED.

映画パーソナリティーであり心理カウンセラーでもある伊藤さとりさんによる心理テストです。

【問題】
目が覚めるとアナタは見たことも無い世界に佇んでいました。どうやら人間が暮らしているところではないようです。

ふと見るとアナタの横に透明なマントが置かれています。それは姿を変えられる変身マント。そこにはボタンが装着されており、風貌を変えられます。さてアナタはどんな姿になって、その世界へと踏み出しますか?

気になる診断結果は?

この心理テストで分かることは、アナタの変身願望とアナタの心に潜む未知の生物です。

アナタが警戒心を持った時、一体、どんなクリーチャーに変身するのか。早速チェック!

Aを選んだアナタは
“ジョーズ”

アナタの心に潜む未知の生物は“ジョーズ”(『ジョーズ』)。とにかく舐められないようにをモットーにしているアナタ。もしかすると普段から舐められているせいで、そう思っているのかもしれません。ついでに言うと怒ると噛みついちゃうタイプ。なので自制心は大切に。

そんなアナタにオススメの映画は、『俺たちのアナコンダ』。コメディ俳優ジャック・ブラックと『アントマン』のポール・ラッド共演、“アナコンダ”映画を撮るためにジャングルに入るサバイバルコメディ。思いっきり笑えるので気分もUP。

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Bを選んだアナタは
“ギズモ”

アナタの心に潜む未知の生物は“ギズモ”(『グレムリン』)。普段は可愛くしていた方が得をすると思っているようです。確かに「KAWAII」はある意味、無敵。人に可愛がってもらうことで九死に一生を得ることも確かに。でも怒ると豹変する二重人格がバレると怖がられるので注意。

そんなアナタにオススメの映画は、『OCHI! -オチ-』。不思議な生き物と少女の交流を描いたファミリーでも楽しいファンタジー映画。姿が違うから分かり合えないではなく、分かろうとする思いが心に沁みます。きっと“オチ”はアナタ好み。

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Cを選んだアナタは
“E.T.”

アナタの心に潜む未知の生物は“E.T.”(『E.T.』)。人を嫌な気持ちにさせないことを心がけるひょうきんなアナタ。そのオープンマインドですぐに心を開いてもらえることでしょう。ただし許してもらえると思われ、傷つけられることも。そんな時はいじけないで言い返して。

そんなアナタにオススメの映画は、『SAKAMOTO DAYS』。目黒蓮さんがふっくらした別人級の姿になったり、通常の身体になったりと楽しい映画。豪華キャストで思いっきりはしゃげる華やかなアクションコメディは、アナタにお似合い。

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Dを選んだアナタは
“ススワタリ”

アナタの心に潜む未知の生物は“ススワタリ”(『となりのトトロ』)。目立たず生きていきたい、そうすれば嫌な目にも遭わない、と思っていませんか。確かに存在が薄いと気付かれづらいので生存戦略としてはあり。ただアナタを好きで人に紹介したい人もいるので、嫌がらず受け入れて。

そんなアナタにオススメの映画は、『人はなぜラブレターを書くのか』。綾瀬はるか主演、実際の出来事からインスパイアされた物語。想いを伝えることの難しさと大切さを、過去と現在で綴っていきます。アナタなら主人公の気持ちが分かるかも。

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ジュブナイル映画は永遠に愛される──『OCHI! -オチ-』は?

『OCHI! -オチ-』

小さな頃に未知の生物に憧れたことはありませんか? それが、映画や小説からと人により入り口は違うでしょうが、SFというジャンルが愛され続ける理由は、そんな好奇心が刺激される存在だから。

本作は、『E.T.』(1982年)や『となりのトトロ』(1988年)、『もののけ姫』(1997年)に憧れ、ビョークなどの有名アーティストのミュージックビデオを手掛けてきたアイザイア・サクソンのオリジナル映画。しかも近年はCG技術が発展し、SFファンタジー映画でもお馴染みになったこの技術よりも、あえて『ネバーエンディング・ストーリー』(1984年)で目にしたパペットやアニマトロニクスを駆使し、懐かしい香りが全編に漂っているのです。

そのこだわりは背景の一部を監督がペイントしたり、美術も古風だったりと細部に表れています。とにかく“オチ”というキャラクターと少女が初めて心の交流を果たすシーンは、『E.T.』を彷彿させるし、耳の大きなルックはどこか『グレムリン』(1984年)のギズモのようだし、“オチ”たちが暮らす深い森は『もののけ姫』の世界みたいだし、ファンタジー映画好きにはたまらない作品です。久しぶりに小さな子どもと存分に楽しめる実写映画に出会えた気がします。

実写ならではの“身近さと温もり”

『OCHI! -オチ-』

振り返ると日本では未知の生物が登場するファミリー映画はめっきり減って、今やその役割はアニメへと移行しています。ただし、『ゴジラ-1.0』(2023年)の山崎貴監督が『ジュブナイル』(2000年)という映画でデビューしたのを忘れてはいけません。そのタイトル通り、少年少女向けの映画であり、子どもたちが小さなロボット・テトラと出会うお話。

しかも近年、『ゴーストブック おばけずかん』(2022年)を発表し、再び子どもが楽しめる可愛いお化けたちも大活躍するジュブナイル映画に挑戦したのでした。もちろん『フレンズ もののけ島のナキ』(2011)や『STAND BY ME ドラえもん』(2014年)など、3DCGアニメーションでもこのジャンルを探究し続けているのも山崎監督。

特に子どもも楽しめるファミリー映画は、今はアニメーションで作った方が子どもたちには親しみやすいのも事実。それでもやっぱり、実写で作ってみるとより身近に感じられ、アニマトロニクスやパペットで表現されると温もりも感じ、心の底まで温まるのです。

『OCHI! -オチ-』

『OCHI! -オチ-』
4月3日 (金) 全 国 公 開
(C)2024 KURKAMART LLC AND IPR.VC FUND II KY. ALL RIGHTS RESERVED.

プロフィール

伊藤さとり(映画パーソナリティ/映画評論家)

映画コメンテーターとしてTVやラジオ、WEB番組で映画紹介の他、映画評論家として映画レビューを執筆。映画舞台挨拶や記者会見のMCもハリウッドメジャーから日本映画まで幅広く担当。TSUTAYA映画DJを25年務めた。

「ひるおび」(TBSTV)「newsおかえり」(ABCTV)で映画解説レギュラー。他にも「あさイチ」(NHKTV)「めざましテレビ」(CXTV)の映画特集で解説。「ぴあ」「otocoto」「LANDOER」で映画評やインタビューの連載を持つ。

さらにYouTubeチャンネル「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」では俳優対談を定期的に配信し、カンヌ国際映画祭他への取材も行っている。心理カウンセリングの資格から心理テスト制作の他に、心理分析で映画を読み取ることもしている。様々な映画賞の審査員を務め、映画界のジェンダーバランスを考え、女性記者映画賞を立ち上げる。