山本益博の ずばり、この落語!

お気に入りの落語、その十一『船徳』

毎月連載

第37回

(イラストレーション:高松啓二)

真夏の名作である。道楽者の若旦那徳兵衛が主人公で、昭和の名人八代目桂文楽の十八番(おはこ)だった。道楽者の若旦那は落語国の常連だが、『唐茄子屋政談』の同じく勘当された若旦那とは、少し様子が違う。矢野誠一篇「落語登場人物事典」から『船徳』のあらすじと徳兵衛の気風を読み込んでいただこう。