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立川直樹のエンタテインメント探偵

著名人の死、劇場や美術館の休業、映画の公開延期……新型コロナウイルスの影響がエンタメ界も直撃している

毎月連載

第48回

米ジャズ・ピアニストのエリス・マルサリス。現地時間4月1日に新型コロナウイルス感染に伴う合併症により死去(写真:REX/アフロ)

新型コロナウイルス感染拡大の影響はエンタテインメントの世界も直撃している。その突然の死がコロナウイルスの恐さを甘く見ていた人たちに与えた衝撃を考えると殉教者のようにさえ感じられた志村けんさんをはじめ、ウィントン・マルサリス、ブランフォード・マルサリス等4人の優れたミュージシャンを世に送り出した音楽一家マルサリス家の家長で“ニューオリンズの父”とも呼ばれたピアニストのエリス・マルサリス、1940年代以降ベニー・グッドマンやフランク・シナトラと共演、約80年間にわたり活躍し、伝説のギタリストと評されたバッキー・ピザレリ、過去2回グラミー賞最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム賞を受賞しているシンガー・ソングライターのジョン・プライン、イタリアの有名な靴デザイナーのセルジオ・ロッシがコロナに命を奪われ、1972年発表の代表作『リーン・オン・ミー』が困難な状況で支え合うことの大切さを唄っていることからコロナウイルスが流行する中で再び人気が高まっていたベテラン・ソウル歌手ビル・ウィザースも81歳で死去。イギリスの歌手で俳優のマリアンヌ・フェイスフルもコロナウイルスに感染し、ロンドン市内の病院に入院したし、日本でも感染者が続出している。