立川直樹のエンタテインメント探偵
『ジャニス』は総合プロデューサーの亀田誠治の大健闘で“日本版”としてはかなりのレベル、大宮エリーの個展、ワタリウム美術館の『鈴木大拙展』…暑かった夏。
毎月連載
第86回
『ジャニス』から photographed by Leslie Kee
本当に暑かった夏が9月に入ってようやく終わった感じがする。メモを見返していると、そんな暑さの中でけっこうがんばって出かけたなと思うが、すみだトリフォニーホールで聴いた『久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2022』(7月23日)、東京グローブ座で見た作:ジェレミー・O・ハリス、演出:小川絵梨子、主演:中山優馬の『ダディ』、六本木フィリップス東京で7月半ばから下旬まで開催されていた大宮エリーの個展『Summer, ART ZOO!』(一緒に犬島、直島、豊島に出かけた帰りにいただいた著書『生きるコント』も最高におもしろかった)、作品集『Rock is Dead』の刊行に合わせて7月下旬から8月半ばまで銀座蔦屋書店GINZA ATRIUMで開催されていた水戸部七絵個展『Let’s Have a Dream ! 』あたりは自分の耳と目で確認してよかったと思えるものだったし、東京国際フォーラム ホールAで見た『ハリウッド版 ラ・ラ・ランド ザ・ステージ 初来日公演』(8月21日)も、やや盛り込み過ぎで散漫な印象はあったものの、十分に勉強にはなった。