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亀田誠治 亀の歩み

〝イマジン〟の大切さ

毎週連載

第2回

小学校2年生の1学期を小児喘息でまるまる休んでしまった。それくらいの年齢の数ヶ月というのは、大人の1年とかそれ以上に長く感じるものだ。とにかく1日中ゴホゴホやりながら布団の中で過ごさなければいけないので暇で仕方がない。そんな時にやることと言えば、音楽を聴くことくらいだった。ビートルズやモーツァルトを聴きながら布団に入って横になっていると、目に映る天井の木目が、だんだん音楽に合わせていろんなものに見えてくるようになる。時には世界地図だったり、時には宇宙空間だったり。そんなふうに空想しながら過ごす期間があった。僕はその時に、自分で好きなものを探す好奇心と、その好きなものから何かを感じて想像する力が養われたと思っている。