丘みどり、純烈と共に行なった無観客ライブ 『紅白』出場エピソードやライブへの思い語る
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演歌歌手の丘みどりが3月26日、池袋にオープン予定のClub Mixaで、純烈をスペシャルゲストに迎えた無観客ライブを開催し、その様子をLINE LIVEを通じて生配信を行った。丘がX JAPANの「紅」や安室奈美恵の「CAN YOU CELEBRATE?」のカバーを持ち前の歌唱力で歌い上げたほか、純烈は「スターライト札幌」などで息の合ったハーモニーを披露。トークコーナーで笑いを巻き起こす純烈メンバーに、丘が必死に笑いを堪える様子も。普段のライブでは見ることのできないスペシャルな内容と楽しそうな5人の様子に、1時間程度の配信にも関わらず視聴数は25万人以上を記録した。
歌とトークで楽しませた1時間
この生配信は、この日徳島で『丘みどり&純烈 スペシャルコンサート2020』を開催する予定だった丘と純烈が、同イベントが延期になったことを受け、「こういうご時世だからこそ、みなさんのために何かできないか」と考え、LINE LIVEの協力を得て実現したもの。
丘が歌う、X JAPANの「紅」のカバーでスタートしたライブ。パワフルでハイトーンも辞さない歌声は、さすがの歌唱力だ。曲にちなんだ赤の衣装は片方の肩を大胆に露出して、実に見目麗しい。また安室奈美恵の「CAN YOU CELEBRATE?」のカバーでは、ウェディングドレスのようなドレス姿で登場し、「紅」とは一転、しっとりとした歌声を響かせた。そして「伊那のふる里」は、艶やかな振り袖姿。曲中の〈みどり〉とコールをかけるところでは、丘のかけ声に合わせて、視聴者がコメント機能を使ってコール&レスポンスし、画面に〈みどり〉の文字が次々と流れた。ロック、R&B、演歌とジャンルを越えた歌と配信ならではの演出で魅せる丘のパフォーマンスに、視聴者のハートが止まらなかった。
そんな丘を「神々しい〜!」と絶賛した純烈の4人。教会のステンドグラスの映像をバックに、マイクスタンドで手振りをつけながら「プロポーズ」を歌い上げた他、「スターライト札幌」では息の合った美しいハーモニーを披露し、しっとりとしてムーディーな雰囲気で会場を包み込んだ。曲間のトークではおふざけの4人だが、歌は大真面目……と思ったら、歌いながら肩を組んだり、隣のメンバーにちょっかいをかけたりと、この日だからこそのパフォーマンスで視聴者を楽しませた。
また、中盤のトークコーナーでは、“3月で卒業したいことは”というお題で丘が、「夜中までずっと見る動画とか海外ドラマ」と解答。早く寝なければならないのに、ついつい見てしまうそう。また“4月から始めたいこと”というお題には、純烈の酒井一圭が「楽器を習う。ライブでドラムが叩けたらいいな」と答え、同じく純烈の白川裕二郎は「ファンの顔を見る。ライブを楽しみにしてくれる方が多いから実現したい」と、ライブに関係した答えが次々と飛び出す。早くお客さんと一緒にライブを楽しみたいという気持ちが、そんなところからも溢れていた。
初めての試みでドキドキしました
NHK『紅白歌合戦』に連続出場を果たす2組(丘は3年連続、純烈は2年連続)。純烈が「純烈のハッピーバースデー」、丘が「紙の鶴」と、昨年末にそれぞれが歌った楽曲を披露すると、それにともない『紅白』出演時のエピソードでトークを展開した。
純烈は、昨年の『紅白』出場が決まったときは宮崎県でコンサート中だったそうで、決定の連絡を受けたスタッフが先に大泣きして、自分たちが泣けなかったと悔しそうな様子を見せると、「うちもそうだから、わかる」と大きくうなずいた丘。また酒井から「楽屋が遠くて、NHKホールのステージまで20分かかった」と、嘘か本当かわからないエピソードも飛び出す。丘は『紅白』の前日に熱を出し、念のため病院に行ったら「大人の知恵熱だった」と明かす。「自分では気づかないうちにプレッシャーや緊張を感じて熱が出ていた」とのこと。何度も出場しても慣れることのない、特別なものが『紅白』にはあることが、両者のトークから感じられた。
配信も終盤になり、純烈は人前で歌ったのはこれまで2〜3回、フルコーラスを歌うのは初めてという、2月にリリースしたばかりの新曲「愛をください~Don’t you cry~」を披露した。英語の歌詞が入ったメランコリックで、セクシーさもある大人の魅力に溢れた楽曲で、笑い溢れるトークとは一転情熱的に歌い上げる様子が印象的。
丘は1月にリリースした両A面シングル『五島恋椿 / 白山雪舞い』の1曲「白山雪舞い」を、雪景色の映像をバックに熱唱した。心の機微を感じさせる繊細な歌声を聴かせたと思えば、最後はキリッと引き締まった表情で、膝を突いてロングトーンを響かせた丘。圧倒的な歌の存在感で視聴者を魅了した。
そして最後に、「少しでもみなさんが元気になってくれたらと思い、最後にこの曲を歌いたいと思います」と、坂本九の「上を向いて歩こう」を2組でコラボ。5人の楽しそう&うれしそうな表情と明るい曲調が、きっと多くの視聴者の気持ちを前向きにしてくれたことだろう。
締めの挨拶で、「初めての試みでドキドキしましたが、純烈のみなさんととても楽しい時間になりました」と丘。終始笑いでイベントを盛り上げた純烈は、「不安な日々ですが、また笑顔でお会いしましょう」とコメント。「テレビの歌番組の収録で、無観客で歌うのはよくあること」としながらも、「でもライブと考えると、目の前にあるはずのお客さんの笑顔がないのは寂しい」とも話し、現在の状況の1日も早い収束を願った。
■榑林 史章
「山椒は小粒でピリリと辛い」がモットー。大東文化大卒後、ミュージック・リサーチ、THE BEST☆HIT編集を経て音楽ライターに。演歌からジャズ/クラシック、ロック、J-POP、アニソン/ボカロまでオールジャンルに対応し、これまでに5,000本近くのアーティストのインタビューを担当。主な執筆媒体はCDジャーナル、MusicVoice、リアルサウンド、music UP’s、アニメディア、B.L.T. VOICE GIRLS他、広告媒体等。2013年からは7年間、日本工学院ミュージックカレッジで非常勤講師を務めた経験も。

