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BTS V、ドラマ『梨泰院クラス』OSTが日本でもチャートイン 世界各国に広がる孤独と寂しさを癒す1曲に

音楽

ニュース

リアルサウンド

参考:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest

 Spotifyの「バイラルトップ50(日本)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分(4月9日公開:4月2日~4月8日集計分)のTOP10は以下の通り。

1位:Rin音「snow jam」
2位:YOASOBI「夜に駆ける」
3位:Uru「あなたがいることで」
4位:V「Sweet Night」
5位:ACE COLLECTION「70億にただ1つの奇跡」
6位:家入レオ「未完成」
7位:Uru「プロローグ」
8位:神はサイコロを振らない「夜永唄」
9位:GeG「I gotta go」
10位:Guiano「スーパーヒーロー」

 順位変動はあれど、Rin音、YOASOBI、Uruが先週に引き続いてトップ3をキープ。ACE COLLECTIONや家入レオなどのドラマ主題歌も根強い人気を誇っている中、今回は4位にランクインしたV「Sweet Night」を取り上げたい。

(関連:BTS V、世界各国に広がる孤独と寂しさを癒す1曲に)

 Vは、今や世界的トップスターとなった韓国のボーイズグループ・BTSのメンバーであり、「Sweet Night」は自らソングライティングとプロデュースを手掛けたソロとしての最新曲。同曲が3月13日にリリースされると、韓国の主要音楽チャートで1位を独占しただけでなく、80カ国近いワールドワイドなiTunesトップソングチャートでも1位を獲得した。アメリカの『TIME』誌や『TeenVogue』誌も「Sweet Night」を絶賛する記事を掲載している。

 これほどの広がりを見せている理由は、BTSのメンバーという圧倒的なブランドはもちろん、「Sweet Night」がOST(Original Sound Track)となっている韓国ドラマ『梨泰院クラス(イテウォンクラス)』の大ヒットがある。主演のパク・ソジュンとVの交友関係から今回のOST起用が実現したとのことだが、明快な復讐劇を繰り広げるストーリーと、個性的なキャラクターの魅力も相まって、『愛の不時着』などとともに日本でも大きな話題になっている。

 もちろん楽曲そのものの素晴らしさも見逃せない。アコースティックギター主体のフォーキーで穏やかな演奏、低めの声で美しく英詞を歌い上げるVのボーカルは、時代や国境を飛び越えて多くの人の胸を打つ訴求力を持っている。ドラマの内容を踏まえながらも、誰もが持つパーソナルな寂しさに訴えかけるような歌詞も「Sweet Night」の魅力だ。

 BTSがアメリカのビルボード週間アルバムチャートで初の首位を獲得してから約2年。映画『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー賞で4部門を獲得したのが今年2月。そして「Sweet Night」はアメリカのiTunesトップソングチャートで1位に輝いた韓国初のOST曲となったわけだが、国際的にも韓国のエンターテインメントへの注目度がますます高まっている中で、元々K-POP/韓国ドラマ人気が高い日本では、その余波を受けてより一層この曲が浸透していくのは間違いないだろう。

 なお、ドラマ『梨泰院クラス』が日本で配信開始されたのが3月28日。「Sweet Night」がバイラルチャートを駆け上ったのがその1週間後からで、ちょうど7都道府県に緊急事態宣言が出される間近のタイミングでもある。昨今の新型コロナウイルスによる外出自粛のムードを受けてNetflixの視聴率が上がっていることから、この時期に配信された作品が多くの視聴者の目に止まり、派生するように楽曲が聴かれていったことも多いに考えられるだろう。4月クールの民放ドラマの大半が放送延期になっており、誰もが新しいコンテンツに飢えているという実情も大きいかもしれない。

 どちらにしても、この穏やかで切なさに満ちた楽曲が、日本をはじめとして世界各国で自主隔離を強いられた人々の癒しになっているのは紛れもない事実である。(信太卓実)