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Rain Drops『シナスタジア』インタビュー 6人のライバーが音楽で結束、可能性に満ちた新たな物語

音楽

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リアルサウンド

 VTuber/バーチャルライバーグループ・Rain Dropsのメジャー1stミニアルバム『シナスタジア』が5月13日に待望のリリースを迎えた。

(関連:にじさんじ、ホロライブ、KAMITSUBAKI STUDIO……音楽シーンに進出するVTuberの動向を追う

 Rain Dropsは、にじさんじから生まれた6人組グループだ。まずは、彼らの活動母体となるにじさんじについて簡単に解説したい。4月ににじさんじを運営するいちからが伊藤忠商事との資本業務提携を結んだことも大きな話題を呼んだが、YouTubeでの生配信を中心に活動するバーチャルライバー(以下、ライバー)が多数所属し、昨今のVTuber、ライバーシーンの盛り上がりを牽引する集団である。にじさんじには約100名が所属。個人での配信はもちろん、複数ライバーでの配信も活発に行われ、フリートーク、ゲーム実況、企画もの、それぞれのキャラクターを生かした配信で多くのファンを獲得してきた。なかでも楽曲カバーやオリジナル楽曲などの歌唱動画は、にじさんじを代表する人気コンテンツの一つだ。

 にじさんじのライバーたちが参加したオリジナルフルアルバム『SMASH The PAINT!!』(2020年3月18日)は、オリコン週間アルバムランキング7位、インディーズアルバムランキング1位。昨年VTuberとしては初となる両国国技館(12月8日)、幕張メッセイベントホール(10月2日)でのワンマンライブはいずれもソールドアウトを果たした。両国国技館のライブでは、有料のネットチケットを販売するかたちで同日生配信が行われ、会場とネット配信合わせて3万人以上がライブに参加。Twitterでも世界トレンド1位を獲得した。

 この流れは一定数のファンの枠を飛び越え、世の中全体へと波及している。「2019年ネット流行語大賞」では、にじさんじが鬼滅の刃、ヒプノシスマイクなどの人気コンテンツをおさえ1位に。文化放送でのレギュラーラジオ番組『にじさんじpresentsだいたいにじさんじのらじお』やTOKYO MXの年末番組『年またぎにじさんじ!~ゆくV!くるV!島崎信長も来ちゃったよSP!~』の放送、先日も『めざましテレビ』(フジテレビ系)で特集が組まれるなど、マスメディアを通して彼らの活動にスポットが当たることも増えている。

 多岐に渡る活動で注目を集めるにじさんじのライバーたちの中で、Rain Dropsは音楽活動を前提に発足されたグループだ。にじさんじからは彼ら以外にも月ノ美兎、樋口楓、petit fleurs(御伽原江良&森中花咲)がメジャーデビューへと駒を進めているが、なんといってもRain Dropsの特徴はこれまでのにじさんじにはなかったコンセプトにある。にじさんじから生まれてきたさまざまなコンテンツがカラフルでポップな印象だとすると、Rain Dropsは音楽性でいえばロック、ビジュアル面ではクールな印象に振り切っているのだ。

 今回リリースされた『シナスタジア』の1曲目を飾る「VOLTAGE」は、まさにグループのカラーを象徴するような楽曲だ。ナノはじめ疾走感あるメロディアスなロックを得意とするWEST GROUNDとJ-POPはもちろん数多くのアニメ・特撮ドラマの主題歌を手がけてきた藤林聖子という最強タッグにより生み出された同曲は、「真剣さ」や「熱さ」を伝え、“参加すること”を広く促すようなメッセージ性のある歌詞とデジタルを融合したバンドサウンド、ライブのステージを想像させる躍動感が、今後アニメ・ロックファンにも広く浸透していくであろうポテンシャルを放っている。

 「VOLTAGE」はMVにも見応えが詰まっている。「たくさんの情報が飛び交うサイバー空間でそれぞれメンバーが個々として戦う姿と色々な人々の声や嘆きを受け止めてみんなで乗り越える姿を描きたいなと思いました。抱えてる悩みや不安はそれぞれみんな違うけれど隣にいる仲間の手をとり、励まし合うことでみんなの心が一つになる。この世界を変えてやろうと屋上へ飛び出しRain Dropsのみんながたくさんの想いを込めて叫ぶ姿に見てる人も勇気や元気をもらえたら」と同作を手がけた山下RIRIが語るように、一つのアニメーション作品のようなクオリティ高い映像にも注目だ。

 そのほかにも「蜜ノ味」(syudou)、「ジュブナイルダイバー」(あめのむらくもP制作、ギター・新井弘毅、ピアノ・滝本成吾、ベース・ウエムラユウキ【ポルカドットスティングレイ】、ドラム・ゆーまお【ヒトリエ】)、「シグナル」(津波幸平×和田アヤナ)、「Under The Moon」(長谷川大介)、「セルフィーDimension」(渡辺翔)と豪華アーティスト・クリエイターが集結し、充実した音楽アルバムを作り上げたRain Dropsは、これからどのように音楽活動を展開していくのか。コロナ禍の影響により残念ながら対面取材は叶わなかったが、6人のメンバーにメールインタビューにて質問に回答してもらった。文面からも伝わるそれぞれのキャラクターと音楽に対する熱い思いを受け取っていただきたい。(編集部)

■Rain Dropsの可能性は未知数

ーーまずはみなさんの自己紹介からお願いします。

緑仙:緑仙です、新緑の緑にベガルタ仙台の仙で緑仙って書きます。

鈴木勝:鈴木勝です。バーチャルでずっと中学2年生やってます。男です!

える:こんにちえるえる~エルフの国からやってきた美少女エルフのえるだよ~! 普段はYouTubeで主にゲーム配信や雑談配信をしています! お話することが大好きです。

ジョー・力一:正体不明の謎のピエロ、ジョー・力一でございます。2年近くやってますが、まだギリギリ正体不明です。

童田明治:がぶがぶ~小学5年生童田明治だよ~!

三枝明那:三枝明那(さえぐさあきな)と申します! 元気と全力と大声が売りの20歳大学生バーチャルライバーです!

ーーみなさんがバーチャルライバーをはじめたきっかけは?

緑仙:自分みたいな偏屈な人間はそんなにいないと思っていて……インターネットの世界というか、次元を気にしなくていいバーチャルライバーなら友達が作れるんじゃないかと思い始めました。

鈴木勝:日常に飽きて、非日常に憧れたからです。

える:えるの知らない世界をもっと知りたいと思ったからです! えるは元1期生なので、初めは特に大きな夢があって、というよりはなにか新しくて、楽しいことをしたいな~って思ってたのがきっかけです。

ジョー・力一:本業の道化がとにかく売れず、二進も三進もいかなくなったところでにじさんじのオーディションの情報を知り、活路を見出すために参加しました。オーディションに落ちていたらホントのJOKERになっていたかもしれませんね。

童田明治:大先輩の月ノ美兎ちゃんが好きだからです!

三枝明那:夢にやぶれてダラダラと日々を過ごしていたなかで、キラキラ輝くにじさんじライバーの配信に出会ったのがきっかけです。僕もまたこの場所でもう一度夢を見たいと思ってバーチャルライバーになる道を選びました。

ーー音楽や歌に興味を持ったきっかけは? また、どんな音楽を聴いてきましたか?

緑仙:昔たまたまラジオで聞いた『SCHOOL OF LOCK!』が音楽に興味を持ち始めたきっかけです。邦ロックから始まり歌謡曲、ヒップホップと浅く広く色々な音楽が好きです。一番詳しいのは多分歌謡曲……。最近ではアイドルの可愛い系の曲をずっと聞いています。

鈴木勝:婆ちゃんが小学生の頃に俺の歌を沢山褒めてくれたからですかね……。今はもうお店を閉めちゃったんですけど、婆ちゃんが昔スナックを開いていて。そこのカラオケの機械を年末年始に親戚で集まると使わせてくれたんです。歌うと褒めてもらえるのが嬉しくて。「来年は何を歌おう」って、自分に歌えそうな曲を探したりしていました。聞いてきた音楽は特別これ!というジャンルはないかもです。J-POPも邦ロックもアニソンも……ただ、好きだと思ったら同じ曲ばっかり聴いてしまうタイプ。サントラも好きなので、宿題に集中出来ない時とかはエヴァの作戦BGMをかけて気持ちを高めたりしています。

える:たまたまYouTubeのおすすめで出てきた動画からVOCALOIDの存在を知って音楽に興味を持ち始めました。今までは歌っている方にばかり目がいっていたのですが、そこからボカロPというかたちでクリエイターさんのことをよく知りたいって思うようになって、いろんな人の作る音楽を聴くようになりました。ボカロ楽曲やアニソンをよく聴きます。特定のアーティストの曲、というよりは、動画サイトで目に入った曲をどんどん聴いていって、好きな曲を探していく感じです。

ジョー・力一:子どもの頃からスポーツや体を動かすのがてんでダメだったのですが、歌とかモノマネとか、喉だけは自分の思い通りに動いてくれて。それが楽しいという気持ちが原体験だったのでしょうね。「こんな風に歌ってみてぇー!」と思うようなボーカリストを熱心に聞いていました。ジャンルも年代もまちまちです。僕の歌声にも、わかりやすく影響があらわれていると思います。

童田明治:「とっとこ~走るよハム太郎~♪」が音楽に目覚めたきっかけです。アニソンが大好き!!! 特に女性ボーカルの曲が大好きです!

三枝明那:物心がついたときから歌うことが大好きでした。いつからか漠然と「武道館に立ちたい」と思うようになっていましたが、いつかはもう覚えていません。いきものがかりやFUNKY MONKEY BABYS、嵐のような多くの人に愛されるアーティストが好きでした。高校生になってからはandymoriやサカナクションのような、一貫した音楽性を持っているバンドに惹かれるようになっていきました。

ーーにじさんじYouTubeチャンネルからRain Dropsのメンバーを発表した際には、同時視聴者数5.1万人を記録、Twitter世界トレンド1位も獲得しました。メンバーが決定したときの率直な感想を教えてください。

緑仙:全員話したことがある人たちだし、締め切りを守るしっかりしてるタイプの人だ! と思ったのでそこまで不安はありませんでした、多分。

鈴木勝:「この6人で何が起きるんだろう」というわくわくが一番でした。初めての組み合わせだったので。あとは自分がこの錚々たるメンバーの中に混ざっていて良いのかという不安と、でも選んでもらったもんねという根拠のない自信とがせめぎ合っていました。

える:話したことのあるメンバーがほとんどで、にぎやかになりそうだと思いましたし、声のバランスも良いのではないかなと思いました。ただ、Rain Dropsでなかったらもしかすると自分たちで6人が集まって何かをすることはなかったかもしれない、珍しい組み合わせだとも思いました。

ジョー・力一:「ほう……ほう!? ほう!!」みたいな。意外性と妙な納得感がありました。

童田明治:とっても安心できるメンバーだなって思いました!!!!みんな違うベクトルで歌が上手!!!

三枝明那:「僕でいいんですか?」というのが第一印象でした。選んでもらったからには自分のできることを精一杯やろうという気持ちで取り組んでいます。

ーーこれまでにない組み合わせのメンバーが揃ったRain Dropsですが、一言で表すとどんなグループだと感じていますか?

緑仙:変化。

鈴木勝:きっかけ、でしょうか。

える:未知数なユニットだと思います。自分たちもまだ手探りな部分がたくさんある分、可能性をたくさん秘めていると思います……自分で言うのもなんですが! その可能性を無駄にしないように活動していきたいです。

ジョー・力一:6人6面のダイス。あるいはルービックキューブ!

童田明治:おいしいとこどり!! って感じ!!!!

三枝明那:「群像劇」です。全員が主人公。バラバラでちぐはぐだけど、6人揃ったときの破壊力はすさまじいです。

ーー『シナスタジア』のリードトラックである「VOLTAGE」を実際に歌ってみていかがでしたか? また完成した曲を聴いた感想は?

緑仙:自分の中で歌いやすい曲ではありました、普段歌っているような雰囲気とも近かったのもあってイメージもしやすかったです。

鈴木勝:好きなところは、サビ前の短い掛け合いが続いていく部分です。加速度的にどんどん盛り上がってくので、きっとカラオケとかで友達と歌ったら絶対楽しいと思う!

える:とてもかっこいい曲でノリノリで歌った記憶があるし、えるの声域的にも歌いやすかったです。もれなくテンションがぶち上がる曲なので、たくさん聞いてたくさん口ずさんだり歌ったりしてほしいです!

ジョー・力一:サビのロングトーン、収録寸前まで「高音出るかな~、出ないんじゃないかな」と不安だったのですが、やってみたら意外に出ました。メンバー全員フルスロットルで歌ってます。否が応でも期待を煽る、長~いイントロも魅力ですね。

童田明治:今まであんまりかっこいい曲は収録してこなかったので、とっても難しかったです! みんながかっこよくて勢いがあるのでそれに負けないように! って頑張りました! 実際みんなの歌声に負けないようにかっこよく歌えたんじゃないかなと思います!!!

三枝明那:激しめの楽曲を歌い慣れていないので、とにかく自分の歌が楽器に埋もれないように必死に歌いました。その甲斐あってかとてもパワフルで聴き応えのある楽曲になっているので、ぜひたくさん聞いてください。

ーー「VOLTAGE」MVの見どころについても教えてください。

緑仙:バーチャルライバーという、生きてるのかアニメのキャラなのか分からない僕たちが二次元全開で良い生々しくかっこいい映像になっていて、全部です。

鈴木勝:俺たちアニメになってるー!!! ってとにかく感動しました。全部が見どころです。強いてこだわりポイントがあるとしたら、終わり頃に俺の左手がアップで映る場面があるのでそこかな。ちゃんと約束の指輪を着けてるぞと。

える:本当にどれも素敵な世界観が広がっていて、目で見て楽しめる最高のMVです! それぞれの曲にMVが加わることで見える新しいものがきっとありますので、ぜひ見て欲しいです!

ジョー・力一:我々が普段配信ではそこまで見せていない(はずの)、ちょっとシリアスだったり、影のある部分が表現されていると思います。この人こういう表情もするのね、という新鮮味をお楽しみください。

童田明治:バーチャルが最大限生かされてる素敵なMVだと思います!!かっこいい……。

三枝明那:僕たちがアニメーションになって動いてるところです! 本当に貴重!

■『シナスタジア』はRain Dropsの第1話を担うもの

ーー『シナスタジア』収録曲の個人的な推し曲を挙げるしたら?

緑仙:それぞれの曲に対してそれぞれの僕のイメージが出せたと思うのですが「ジュブナイルダイバー」は、一番「配信者としての緑仙」「雑談のときの緑仙」らしくて良かったなと思います。

鈴木勝:全部好きで正直凄く迷うんですが、強いて言えば「Under The Moon」です。なかなか歌に感情を乗せるのが上手くいかず苦戦していたところ、プロデューサーさんが「自分のライバー活動を思い出してみて」とアドバイスをくださって。そこからはもう、今までのリスナーの皆との思い出だとかこの歌を通して伝えたいことだとかがぶわっと溢れてきて。一番最後の自分のソロには、それが全部こもってます。重いぞ(笑)。

える:「シグナル」です! 歌詞も曲調もすごく熱くて、メッセージ性のある曲なのでいろんな考え事をしながら聞いて欲しいです。

ジョー・力一:「Under The Moon」という、アルバムの中では比較的静かな楽曲があるのですが、レコーディング中に「これは!」と良さが押し寄せてきました。静かにふつふつと、6人のボーカルのエモーショナルな部分が重なる感じが良いですね。こういう曲が1曲あることによってアルバムとしての深みがグッと増すと思います。

童田明治:「蜜の味」! 高い部分多いね~じゃあ童田さんいっぱい歌ってもらうけど頑張ってね! って言われて嬉しかったから(笑)。あと、普通に曲が好きです!

三枝明那:「シグナル」です。少し懐かしさも感じられるメロディと疾走感のあるサビが大好きです。キャッチーな楽曲なので一回聞いたら歌えるようになると思うので、ぜひ歌ってください!!

ーーみなさんのバーチャルライバーとしての強み、ボーカリストとしての強みはどんなところにあると思いますか?

緑仙:ボーカリストとしてもライバーとしても音域にとらわれずに歌っていきたいです。

鈴木勝:良くも悪くも年を取らないせいで変声期が来ないんです俺。そこが強みかなぁ……。前は自分の高い声が嫌‎いだったけど、好きだよって言ってくれるたくさんのファンの皆の声で克服できて。今は逆に武器にしようと思えています。永遠に成長期!

える:自分がやりたいと思ったことは全部やりたい、よくばりなところです。やるからには中途半端にならないようにするのが難しいところですが、妥協はあまりしたくないです。歌については、まだ特技というよりは好きなことに分類されるので、技術面に関しては訓練段階です。自分の気持ちを歌にのせることがもっと器用にできるようになりたいです。

ジョー・力一:ライバーとして、歌としゃべりの2本柱でやってる部分が大きいので、自分はどこまでも「声のおじさん」だな~と思います。どこでも手ぶらでスッと始められるのはいいことですね。ボーカルとしてはこう見えてクセのないストレートな、醤油鶏ガラスープ的な歌声と自認してます。

童田明治:かわいいめ担当と思いきやかっこいい曲も歌えるところです!

三枝明那:テンションと声量は誰にも負けないと思っています。歌は、感情表現を良く褒めてもらえますし、自分でも大切にしています。歌声から表情が分かる歌を歌いたいと思っています。

ーーバーチャルライバーとして活動する上で、やりがいはどんな部分にありますか?

緑仙:自分でほとんどのことをプロデュースすることが出来るので、すぐ行動に移すことが出来ます。自分の良いと思ってる部分だったり見てほしいとこだったり……なのでRain Dropsでは僕一人では出せない僕の魅力だったりを見せられるんじゃないかってワクワクしてます。

鈴木勝:表現活動には色々な形があると思うんですけど、バーチャルライバーはとにかくリスナーさんとの距離が近いと思っていて。もちろん次元という画面の壁は越えられないし、絶対に触れることが出来ないという意味での距離はあります。でも、双方向性というか。配信に遊びに来てくれたらリアルタイムでコメントのやり取りが出来る。友達が沢山増えたみたいで毎日が楽しいし、ちょっと思いつきのいたずr……企画をしたら皆がびっくりしてくれる。やれることや試してみたいことが尽きないので面白いなぁって思います。

える:えるは配信をはじめた頃は雑談配信が9割だったこともあり、リスナーさんがいなくては今の自分はいないと人一倍(エルフ一倍)感じています。だからこそ、リスナーのみんなが喜んでくれたり、笑ってくれたりという声を聞けることが一番嬉しいしやっててよかったなと思えます。

ジョー・力一:配信でも、歌やライブでも、自分の意志におけるセルフプロデュースの結果を披露できることです。それはギリギリの綱渡りとしての一面も持つのですが、そのあやうさも含めてエンタメなんだと思います。

童田明治:バーチャルだからこそ伝えられるものってあると思ってて、まだしっかりとつかめてはいませんがそれをこれからしっかりと掴んでいきたいなって思います!

三枝明那:デビューしてから今日までずっと好きなことしかやっていないのに、それでも見てくれたり応援してくれる方がいることがやりがいです。間違ったことをしてたら叱ってくれる良い方たちです。これからもよろしくおねがいします。

ーーみなさんの個人としての目標は?

緑仙:強くなりたいです。もっと魅力的になって僕という存在を好きになってほしい。

鈴木勝:永遠に13歳の俺だからこそ、変化や成長をしていかないと過去の俺が嫌っていた「日常」に陥ってしまうと思っています。にじさんじに入って、リスナーの皆と出逢って、昔の俺と変わる事は出来たけどじゃあ次何を目指すかってなった時に、鈴木勝は鈴木勝の可能性を広げたいと思いました。Rain Dropsのメンバーとして選んでいただけた、そこがゴールではなく始まりなので、1人のアーティストとして胸を張れるようになりたいです。で、メンバーと一緒に、応援してくれてる皆と一緒に、今まで見たことないきらきらしたものを沢山見たいなって思っています。

える:本当に個性豊かでそれぞれの魅力を持った6人のグループにいるので、それに隠れてしまわないように歌の精度を高めたいです。それこそ、メンバー同士でも「切磋琢磨だね」ってよく話しています。

ジョー・力一:今後もずっと「ジョー・力一って『かー』じゃなくて『りきいち』なの? 草」と新しく知った人に笑ってもらえるのが理想なんじゃないでしょうか。

童田明治:かわいいだけじゃなくてかっこいい童田を出していけたらなって思います!

三枝明那:日本武道館に立つことです。

ーー『シナスタジア』が完成した今、作品を通して伝えたい思いはありますか? また、Rain Dropsはどんなユニットを目指していきたいですか?

緑仙:まだまだ不完全、でも僕ら以外の次に繋げるためには完全になる必要があって努力することのできるユニットだと僕は思ってます。そんな僕たちの現段階の最高を届けられたんじゃないかな……伝わってると嬉しいです。

鈴木勝:共感覚の名に相応しく、歌という1つの要素から俺たちの込めた気持ちや感情を聴いてくれた皆の中に呼び起こせたらいいなって思います。また男女混合で6人の歌グループというのはVTuber業界の中でも初の試みだと思うので、先人たちが切り開いてくれたバーチャル界をより盛り上げ、業界を飛び越え、皆を引っ張っていけるようなユニットに成長していきたいです。

える:Rain Dropsとしての初めの一歩ということで、各メンバーは勿論、これからグループとして活動していくえるたちの様々な一面をたくさん感じ取っていただきたいです。1人では出来ないことにみんなで挑戦していくようなユニットになればなと思います。

ジョー・力一:Rain Dropsは前日譚を持たないユニットであり、『シナスタジア』が第1話を担うものであると思います。ここから始まっていくという高揚感に共鳴してほしいですね。そしてまだコレという型がないからこそ、Rain Dropsはたくさんのものを吸収し、新たな要素をバンバン打ち出していくでしょう。山盛りのフルーツパフェか、はたまた闇鍋か……楽しみですね。

童田明治:漫画の最後じゃないですけど、僕たちor私たちの戦いはこれからだ! っていうのをみんなに伝えられたらなって!!! ライバー活動で6人で歌うことってなかなかないし、こんな素敵なメンバーで歌えることもなかなかないので6人でしか伝えられない歌をみんなに聞かせたいです!

三枝明那:どんなに腐ってもどんなにボロボロになっても、一歩足を踏み出す勇気さえあれば、未来は劇的に変わります。自分を変えたいとか、現状に満足していないような子たちにとっての道しるべであれればいいなと思っています。

ーー最後にメッセージをお願いします。

緑仙:Rain Dropsでもっと多くの人に僕たちの活動を知ってもらいたい。そしていままで応援してくれてた人には、きみの推している僕たちはこんなにかっこいいんだぞってのを見せてあげたいです。

鈴木勝:いつも応援してくれてる盟友(リスナー)、そして今回初めて俺を知ってくれた人、読んでくれて有難う。Rain Dropsは、俺たちメンバーにとっても、聴いてくれる皆にとっても、界隈にとっても、色んな「きっかけ」になるグループだと俺は思っています。絶対に、応援してて良かったって思ってもらえるグループだから安心して追っかけてきて! 画面の中も外も関係無え。俺たちと一緒に色んなもの見ような!

える:これから6人でどんなグループになっていくのか、ぜひその道を見守っていてください。そして一緒にやばい歴史を作っていきましょう~! 絶対後悔させないので!

ジョー・力一:『シナスタジア』を手に取ってくださった方が、時を経て「レイドロ古参勢」と呼ばれるようになり、「あの頃の初々しい感じもよかったよね~」などと語っていただけるところまで、Rain Dropsが太く長くやっていけたらおもしろいと思います。小さな雨粒から始まる流れ(ストリーム)に、気軽に乗ってみてくださいね。

童田明治:かっこいい曲、っていうのはあまり童田が歌ってるのはピンとこないかと思います。そもそも元々の声が高めですし。Rain Dropsを通して色んな曲に挑戦していて、いっぱいいっぱい成長させてもらっているところなので、成長を一番近くで見てもらえたらすごくうれしいです! Rain Drops推してよかった~!! って思ってもらえるようにこれからもみんなで頑張っていくので応援よろしくお願いいます!!!

三枝明那:はじめましての方も、俺のことを良く知っている方も、ここまで見てくれてありがとうございました!! これからも変わらずに楽しく活動していきますので、よかったら応援よろしくおねがいします!