ヴェネツィア金獅子賞はアルフォンソ・キュアロン、男優賞にウィレム・デフォー
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アルフォンソ・キュアロン(写真提供:Marechal Aurore / ABACA / Newscom / ゼータ イメージ)
イタリアで現地時間8月29日から開催されていた第75回ヴェネツィア国際映画祭が、9月8日に閉幕。コンペティション部門最高賞にあたる金獅子賞は、アルフォンソ・キュアロンの「Roma / ローマ」が受賞した。
Netflix製作の「Roma / ローマ」は、1970年代のメキシコを舞台に、ある中流階級の家庭を描いた作品。メキシコ出身であるキュアロンが脚本も手がけている。本年度は同じくメキシコ出身であるギレルモ・デル・トロがコンペティション部門の審査員長を務めた。
銀獅子賞は「ロブスター」のヨルゴス・ランティモスがエマ・ストーンを主演に迎えた「The Favourite(原題)」と、「The Sisters Brothers(原題)」のジャック・オディアールが、それぞれ審査員大賞と監督賞を獲得。「The Favourite」に出演したオリヴィア・コールマンは女優賞に輝いた。
そのほか男優賞には「At Eternity's Gate(原題)」でフィンセント・ファン・ゴッホを演じたウィレム・デフォー、脚本賞にはNetflix製作映画「The Ballad of Buster Scruggs(原題)」を手がけたジョエル・コーエン&イーサン・コーエン兄弟が輝いた。審査員特別賞にはジェニファー・ケント監督作「The Nightingale(原題)」が選出され、同作のキャストであるバイカリ・ガナンバールが最優秀新人俳優賞にあたるマルチェロ・ マストロヤンニ賞を受賞した。
なお「The Favourite」は2019年2月より全国ロードショー、「At Eternity's Gate」は2019年に公開を予定している。「The Ballad of Buster Scruggs」は2018年内にNetflixで配信予定。
主な受賞結果は以下の通り。
第75回ヴェネツィア国際映画祭 主要部門受賞結果一覧
金獅子賞
アルフォンソ・キュアロン「Roma / ローマ」
銀獅子賞(審査員大賞)
ヨルゴス・ランティモス「The Favourite」
銀獅子賞(監督賞)
ジャック・オディアール「The Sisters Brothers」
女優賞
オリヴィア・コールマン「The Favourite」
男優賞
ウィレム・デフォー「At Eternity's Gate」
脚本賞
ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン「The Ballad of Buster Scruggs」
審査員特別賞
ジェニファー・ケント「The Nightingale」
マルチェロ・ マストロヤンニ賞
バイカリ・ガナンバール「The Nightingale」
※「Roma / ローマ」以外はすべて原題