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押井守らが「ストレイ・ドッグ」へ賛辞、阪本順治は「ニコール・キッドマンがほしい」

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「ストレイ・ドッグ」

ニコール・キッドマン主演作「ストレイ・ドッグ」を鑑賞した著名人のコメントが到着した。

カリン・クサマが監督を務めた本作は、キッドマン扮するアメリカ・ロサンゼルス市警の刑事エリン・ベルを主人公とするノワール。ある捜査の失敗をきっかけに、酒に溺れ孤独な人生を送るようになった彼女のもとに、ある日差出人不明の封筒が届く。それは、17年前にFBI捜査官クリスと犯罪組織への潜入捜査を行った際、逃がした組織のボスから届いた挑戦状だった。

「攻殻機動隊」シリーズなどで知られる押井守は「たかぴの美人女優キッドマンが何を物好きな汚れ役…と思ったらいろんな意味で予想を裏切られました」「このキャスティングだからこそ結末の意外性に驚きます。ファンならずとも映画好きにお薦めの一本」とコメント。「半世界」の阪本順治は「ニコール・キッドマンがほしい。じぶんの映画にほしい。日本映画にほしい。こんなことできる俳優がいることが、米映画の多様性を支えている。日系クサマ監督とキッドマンが共犯で臨んだ、退廃的で刹那的な傑作ノワール!」と絶賛している。また、「勝手にふるえてろ」の大九明子は「カリン・クサマ監督は、とにかくカッコいい女を作りたかったのだろう。死んだように生きるボロ雑巾のようなエリン。廃車に捨てられたマネキンのようなエリンの、陽に晒された眼球は、どうしたって美しかったけど」とつづった。

「ストレイ・ドッグ」は黒澤明の監督作「野良犬」の英題「STRAY DOG」と同じタイトルだ。クサマは「黒澤明監督は私にとって偉大な人です。監督の『野良犬』のようなポリティカルサスペンスにはとても影響を受けていて、大好きな作品です」と述べ、「タイトルが同じであることは、光栄に思うと同時に、プレッシャーも感じています。『野良犬』のファンの方々が私の『ストレイ・ドッグ』を気に入ってくれることを心から望んでいます」と期待を込めている。

「ストレイ・ドッグ」は、10月23日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で順次ロードショー。

逢坂剛(作家)コメント

美女ニコールのすっぴんの大熱演に、ただただ愕然、唖然、茫然とするのみ!!

大九明子 コメント

カリン・クサマ監督は、とにかくカッコいい女を作りたかったのだろう。死んだように生きるボロ雑巾のようなエリン。廃車に捨てられたマネキンのようなエリンの、陽に晒された眼球は、どうしたって美しかったけど。

荻上直子 コメント

私たちは、誰かに守ってもらう存在ではない。私たちは、ひとりで立ち孤独に戦うことができる。
3人の女たちは、私たちの芯の強さを証明した。ニコール、タチアナ、そしてカリン・クサマ。
女たちはさびしくボロボロで、ただ美しい。

押井守 コメント

たかぴの美人女優キッドマンが何を物好きな汚れ役
…と思ったらいろんな意味で予想を裏切られました。
汚れ役どころか汚れたヒーローですらない
欲に憑かれて悪にも染まり手を汚すこともためらわない
要するに等身大の人間を演じ切ったキッドマン。
このキャスティングだからこそ結末の意外性に驚きます。
ファンならずとも映画好きにお薦めの一本。

黒川博行(小説家)コメント

一人称一視点。小説には多いが、映画では珍しい。女刑事を主人公にして、よくぞここまでの徹底したハードボイルドを創出した。

崔洋一 コメント

ニコール・キッドマンの腰が据わった“汚れ”に感動。こんなイカれた女刑事、見たことがない。

阪本順治 コメント

ニコール・キッドマンがほしい。じぶんの映画にほしい。日本映画にほしい。こんなことできる俳優がいることが、米映画の多様性を支えている。日系クサマ監督とキッドマンが共犯で臨んだ、退廃的で刹那的な傑作ノワール!

竹中直人 コメント

スクリーンに映し出されたニコール・キッドマンの【顔】に息を呑む。これがあのニコール・キッドマンか!? まるで死神だ!
観終えてもなお心に突き刺ささってくる映画! いまだかつて観た事のないハードボイルド!

乃南アサ(小説家)コメント

この醜態はどこから。
嘲り、孤独、絶望は、どこから。
どれほど悔やもうとも、人生には取り返しのつかないことがある。その苦々しさの真実を、ニコール・キッドマンのブルーの瞳だけが見つめている。

秦建日子 コメント

ニコール・キッドマンの、あの目。苦く、哀しく、痛々しく、それでもまっすぐに現実を見つめ、受け入れ、己れの責任を果たそうとするあの目が、本当に本当に素晴らしい。更に、あの大胆なラストの演出! 最高でした。

深町秋生(ミステリ作家)コメント

「え! 誰!?」美人女優の代名詞キッドマンのやつれ切った容貌にド肝を抜かれ、生乾きのカサブタを無理やり剥がすかのように、過去と抗う彼女に殺された。悪徳都市LAにふさわしい危険で上質なラブストーリーだ!

柳広司(小説家)コメント

ニコール・キッドマンの“野良犬っぷり”が素晴らしい。前半感じた違和感がくるりとひっくり返り、見事につながる意外な展開もあって楽しめました。

(c)2018 30WEST Destroyer, LLC.