スポーツは国をつなぐ、元ナチス兵のサッカー選手演じた「キーパー」主演俳優が語る
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デヴィッド・クロス(Photo by Jeanne Degraa)
「キーパー ある兵士の奇跡」で主演を務めるデヴィッド・クロスのインタビューが到着した。
元ナチス兵のサッカー選手バート・トラウトマンの半生をもとにした本作。第2次世界大戦後にイギリスの名門マンチェスター・シティFCにゴールキーパーとして入団したトラウトマンが、国民的ヒーローとなっていくさまが描かれる。「これは映画にしたら素晴らしい物語になると思ったよ」と脚本を読んだ感想を語ったクロス。トラウトマンの人物像について「正義感が強く、野心もあり、謙虚で真っ直ぐな人。弱気なところがまったくないんだ。そして、妻となるマーガレットとのラブストーリーを通じて、彼が戦争に巻き込まれてしまった過程も学ぶことができたよ」と分析する。
「若い頃はサッカー選手か俳優になりたいと思っていたんだ」と明かすクロスだが、ゴールキーパーをした経験はなかったという。YouTubeにあるトラウトマンの映像から、彼のプレーを学んだことを振り返り「1956年のFAカップ決勝戦で彼が首の骨を骨折したときの映像などを観て、彼のすべてをまねて再現しようとしたよ」と述べた。
妻のマーガレットを演じたフレイア・メーバーについては「とても才能ある女優だよ。これからもスクリーンで素晴らしい演技をたくさん見せてくれると思う。中でも劇中の終盤でかかる歌『Abide with me』は彼女が歌っていたと聞いて、とても感動したよ」とコメント。そして「スポーツは国をつなぐ、素晴らしい力を持っていると思う。チーム・スピリットが、政治的な違いを超えるものだと教えてくれ、連帯感をもたらしてくれる。トラウトマンは英国において“平和の大使”のような存在となったんだ」と本作に込められたメッセージを紹介した。
マルクス・H・ローゼンミュラーが監督した「キーパー ある兵士の奇跡」は、10月23日より東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。
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