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敵国の兵士が国民的英雄になった理由とは、「キーパー」監督がスポーツの力を語る

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「キーパー ある兵士の奇跡」メイキング写真。左からデヴィッド・クロス、フレイア・メイヴァー、マルクス・H・ローゼンミュラー。

本日10月23日に封切られた「キーパー ある兵士の奇跡」監督のマルクス・H・ローゼンミュラーとプロデューサーのロバート・マルチニャックからインタビューが到着した。

元ナチス兵のサッカー選手バート・トラウトマンが、第2次世界大戦後にイギリスの名門マンチェスター・シティFCにゴールキーパーとして入団し、国民的ヒーローとなっていった実話をもとにした本作。トラウトマンを「愛を読むひと」のデヴィッド・クロス、彼の妻マーガレットをフレイア・メイヴァーが演じた。

ローゼンミュラーは本作を作った理由を「素晴らしいスポーツマンシップの話に惹かれたけど、それだけじゃない。人間社会を描いていること、そして和解と愛の物語であることに感動したから」と説明。マルチニャックは「マルクス監督と私は、ドイツとイギリスの映画館を回り、驚くほどたくさんの称賛や感謝を受けました」と振り返り、トラウトマンの家族の反応について「トラウトマンの2人の息子を、イギリスでのプレミアに招待し、80歳以上になるマーガレットの妹、バーバラも映画を鑑賞したよ。全員が家族の物語に感動したと、絶賛してくれました」と明かした。

トラウトマンは引退後、移民の若者がサッカーを通して環境になじめるよう手助けをする活動をしていたという。本作のテーマについて、ローゼンミュラーは「敵だった人物が、国民的ヒーローになる。それは、スポーツというものが、敵国同士が和解するために重要な役割を果たしたことも示しています。和解を描くには、罪を認め謝罪する側、その謝罪を受け入れる側の両方を描くことが必要です。個人の行動に対する責任感も大事だけど、傍観者でいることが罪になることにも目を向けなければいけない。私にとってもう一つ大切なのは、この完璧ではない世界で葛藤しながら、それでも平和な世界を切望する人々を描くことでした」と語った。

「キーパー ある兵士の奇跡」は全国で公開中。

(c)2018 Lieblingsfilm & Zephyr Films Trautmann