「東京キャラバン in 高知」閉幕、木ノ下裕一「“文化混流”のムーブメントを」
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「東京キャラバン in 高知」より。(撮影:石川拓也 / 写真提供:東京都)
「東京キャラバン in 高知」が去る9月16日に高知・高知県立美術館 中庭で開催された。
「東京キャラバン」は、野田秀樹監修のもと2015年10月に始動した東京2020オリンピック・パラリンピックの公認文化プログラム。ジャンルを超えたアーティストが参加し、表現者同士の“文化混流”を実現させるべく多様なパフォーマンスを発表している。
「東京キャラバン in 高知」にはリーディングアーティストである木ノ下歌舞伎の木ノ下裕一をはじめ、北尾亘、高知県庁正調よさこいクラブ、カポエイラ バトゥーキ ジャパオ高知、ふたりっこプロデュース、宮田教一、山田太鼓伝承会、大石将弘、澤田慎司、米田沙織、端田新菜、安部萌、山道弥栄らが参加しパフォーマンスを披露。当日は400名以上の観客が会場を訪れた。
閉幕後に取材に応じたは木ノ下は、上演作品のテーマについて「芝居のシーンのベースになっているのが『土佐日記』。生命が誕生してから未来の世界までを描いた」と解説。続く北尾は「東京キャラバン」を振り返り、「苦労もあったが、高知の皆さんがものすごく穏やかで、真面目。情熱を燃やしてやってくれた。ただアーティストがオムニバス形式で並んで上演するだけではなく、いろいろな文化といろいろなアーティストが交わって予想以上のものができた」と手応えを語った。
さらに木ノ下は「高知のポテンシャルがすごい。そしてそれはきっと高知だけではない。日本各地でさまざまな個性があるとわかった」と感慨を述べ、東京2020オリンピック・パラリンピックについて、「“日本オリンピック”として、いろいろな文化が取り上げられたらいいと感じた」と感想を口にする。
最後に北尾が「東京オリンピックが東京だけで行われるものではない、というのが『東京キャラバン』自体のコンセプトだと思う。オリンピックが終わった先にも絶えず続いていってほしい」と期待を寄せ、木ノ下が「日本にはいろいろな文化、知恵があると東京アーティスト側として感じた。『東京キャラバン』をきっかけに、“文化混流”のムーブメントが起こっていってほしい」と締めくくった。
なお来年2019年2月16・17日には「東京キャラバン in 秋田」が、秋田・秋田ふるさと村 ドーム劇場で開催される。
「『東京キャラバン』2018年 ~さらに日本全国へ~」
東京キャラバン in 高知
2018年9月16日(日)※終了
高知県 高知県立美術館 中庭
監修:野田秀樹
参加アーティスト:木ノ下裕一、北尾亘、高知県庁正調よさこいクラブ、カポエイラ バトゥーキ ジャパオ高知、ふたりっこプロデュース、宮田教一、山田太鼓伝承会、大石将弘、澤田慎司、米田沙織、端田新菜、安部萌、山道弥栄 ほか
参加クリエーター:清川敦子、青木兼治、石川拓也 ほか
東京キャラバン in 秋田
2019年2月16日(土)・17日(日)時間未定
秋田県 秋田ふるさと村 ドーム劇場
参加アーティスト:野田秀樹 ほか