「神舞の庭」開幕、主演の大沢健「“宮崎”で感じたことが作品に反映」
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宮崎県立芸術劇場プロデュース「『新 かぼちゃといもがら物語』#5『神舞の庭』」より。(撮影:黒木朋子)
宮崎県立芸術劇場プロデュース「『新 かぼちゃといもがら物語』#5『神舞の庭』」が、10月23日に宮崎で開幕した。
「新 かぼちゃといもがら物語」は、宮崎・宮崎県立芸術劇場が2016年度から実施している、宮崎の土地やそこで暮らす人々をモチーフにしたシリーズの第5弾。今回は、2018年に上演された長田育恵作「神舞の庭」を、同劇場の演劇ディレクター・立山ひろみの新演出で立ち上げる。
宮崎の山間にある集落で、その土地の神楽を受け継いできた中崎家。祭りの前日、同家に東京在住の長男が帰ってきて……。出演者には大沢健、東風万智子、貴島豪、日高啓介、平佐喜子、成合朱美、森川松洋、高野桂子、石倉来輝、原田千賀子が名を連ねた。
本作は昨日25日に宮崎・メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)イベントホールでの公演を終え、このあと31日・11月1日に宮崎・延岡総合文化センター 小ホール、12月11日から13日に東京・東京芸術劇場 シアターウエストにて上演される。
主演を務める大沢からのコメントは以下の通り。
大沢健コメント
この「新 かぼちゃといもがら物語」は、宮崎を舞台にした作品を、宮崎に滞在して創作するシリーズ。宮崎の人の会話を耳にしたり、土地の風景を見たりしたことが、“宮崎を離れて東京で仕事をしている”という役柄や、宮崎弁の台詞、作品の雰囲気づくりなどに反映されていると思います。
本番では、お客様のすすり泣くような様子もうかがえて、最後の神楽のシーンに向かって一つ一つ積み重なっている、そのストーリーをお客様がじっくりと見ているんだなと、安堵したところがあります。
コロナ禍で、いままで当たり前にできたことができなくなりました。劇場に足を運ぶことも、演劇を観ることも。演者としても今まで当たり前だったことがそうではなくなり、お芝居をする、演技をする、作品をつくりあげていくということが、幸せでありがたいことなんだなと噛みしめています。これからもそういう気持ちで臨んでいきたいと思います。
宮崎県立芸術劇場プロデュース「『新 かぼちゃといもがら物語』#5『神舞の庭』」
2020年10月23日(金)~25日(日)※公演終了。
宮崎県 メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)イベントホール
2020年10月31日(土)・11月1日(日)
宮崎県 延岡総合文化センター 小ホール
2020年12月11日(金)~13日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト
脚本:長田育恵
演出:立山ひろみ
出演:大沢健、東風万智子、貴島豪、日高啓介、平佐喜子、成合朱美、森川松洋、高野桂子、石倉来輝、原田千賀子
※日高啓介の「高」ははしご高が正式表記。