“マスクキス”を披露した松下洸平とそれを目撃した間宮祥太朗 『#リモラブ 』それぞれの名演技
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五文字(間宮祥太朗)の咄嗟の嘘からスタートした美々(波瑠)との交際。2人はゆっくりと距離を縮めようとするも、美々は折角の初デートの夜に逃げるように帰ってしまった。『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ系、以下『#リモラブ』)第3話では、美々が現実の恋愛にもがく様子と、青林(松下洸平)の複雑な想いが描かれる。
居酒屋「おと」で事の顛末を聞いていた五文字は、咄嗟に「僕が檸檬です」と嘘をついて美々に交際を申し込む。どうしても檸檬と付き合いたかった美々は快諾し、2人は晴れてカップルになった。
はじめこそ浮かれていた美々だが、五文字との会話はなかなか盛り上がらず、その上デートの行き先や服を決めたり、相手のスケジュールに合わせるとなれば、自分の好きな動画配信の時間にも間に合わない。美々はそんな現実を「めんどくさい」と感じてしまうように。
そんな美々たちのために八木原(高橋優斗)と栞(福地桃子)はお家ダブルデートを計画。その甲斐あって2人は徐々に良い雰囲気になっていくのだが、五文字といるところに檸檬からメッセージが入ったことで、美々は五文字の嘘に気づいてしまう。
一方、美々から好意を持たれていることさえ知らない本物の檸檬こと青林は、付き合っていた我孫子(川栄李奈)にセックスフレンドがいたことにショックを受け、癒しを求めるかのように草モチ(美々)にメッセージを送る。青林と美々の距離が徐々に近づいてきた。
五文字順太郎を演じる間宮祥太朗は、これまで様々なドラマや映画で活躍してきたが、なんといっても触れておきたいのは『帝一の國』(2017年)での金髪ロングヘアの氷室ローランドだろう。五文字とあまりにかけ離れた個性的な役ゆえ、もしかしたら同一人物だと気づかない視聴者もいるかもしれない。
今回の『#リモラブ』では、鐘木パルプコーポレーションの社員として、様々な表情を見せてくれる。特に第3話では美々との交際が始まるのだが、一生懸命に美々を楽しませようとする健気な姿には魅力を感じずにはいられない。五文字はその一方で、付き合いたいあまりに「自分は檸檬だ」と嘘をついてしまったり、テレワークに入るまでは退職を考えるほどやる気もない男だ。不器用なほど真っ直ぐな青林とはまた違って、“人間らしさ”あふれるところが魅力でもある。
青林とは大の仲良し、第1話から度々見られる2人の仲の良さには朝鳴部長(及川光博)もちょっと妬くほど。“あおちゃんごもちゃん”がわちゃわちゃするシーンは、まるで男子学生が無邪気にじゃれ合うようなかわいさと、飾らずにお互いの心を吐露する眩しいほどの素直さが魅力。2人のシーンでのイキイキとした表情は、正に本作の見どころの一つだろう。今回はコロナ禍を象徴するかのような「マスクキス」シーンを披露した青林と、それを目撃した五文字の、それぞれの言葉にならない名演技もまた反響を呼んだ。
次週はそんな五文字の恋も、波乱の展開となりそう。ときめき、笑い、時に胸がギュッとするような切なさも盛り込まれた『#リモラブ』に注目したい。
※高橋優斗の「高」ははしごだかが正式表記。
■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter
■放送情報
『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜23:00放送
出演:波瑠、松下洸平、間宮祥太朗、川栄李奈、高橋優斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、福地桃子、渡辺大、江口のりこ、及川光博
脚本:水橋文美江
演出:中島悟、丸谷俊平
プロデューサー:櫨山裕子、秋元孝之
チーフプロデューサー:西憲彦
制作協力:オフィスクレッシェンド
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
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