NiziU、9カ月の共同生活で深めたメンバー間の関係性 グループとしての結束見せた初の『スッキリ』スタジオ生出演
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プレデビュー作「Make you happy」が週間ストリーミング再生回数の国内歴代最高記録を樹立(Billboard JAPANストリーミングソングチャート「Streaming Songs」調べ、参照:Billboard JAPAN)、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの人気を集めている9人組グローバルガールズグループ・NiziUが10月27日、『スッキリ』(日本テレビ系)にて生パフォーマンスを披露した。この機会は、グループ結成以降も韓国にてデビュー準備を進めていた彼女たちにとって初めてのスタジオ生出演であり、またデビューメンバーを選抜するオーディション番組『Nizi Project』を放送初期より見守っていた『スッキリ』出演陣にとってもようやくの対面での共演を果たした瞬間であっただけに、スタジオには興奮の雰囲気が満ちていた。
NiziU出演シーン冒頭には、現在体調不良により活動休止が発表されているメンバー・MIIHIについてリーダーのMAKOが「現在のMIIHIの体調は、治療を受けて徐々に回復しています。今回はMIIHIがいないんですけれど、MIIHIの分も私たちが頑張るので、私たちとMIIHIの応援をよろしくお願いします」とコメントする場面があった。MIIHIの不在はファンにとっても、そしてパフォーマンスに情熱を傾ける彼女の歩みを誰よりも近くで見てきたメンバーたちにとってもあまりに大きな淋しさと惜しさを与えるものだろう。しかし何にも代えがたい心身の健康のため、どうか必要なだけ時間をかけてゆっくりと静養してほしいという想いが真っ先に浮かぶのもまた事実である。今は彼女の順調な回復を祈るばかりだ。
スタジオではデビューを目前に控えた彼女たちが、9カ月にも及ぶ韓国での共同生活のなかで起こったエピソードを語り、メンバー間の関係性を深めていたことが明かされた。親元を離れた寂しさから、ホームシックになってしまったというメンバーもいたと言い、MAYUKAやAYAKAは「メンバーに話をしてホームシックを紛らわしていた」と話した。毎日のレッスンはもちろん、休日も一緒にゲームや料理をして同じ時間を過ごしている彼女たちは、今や「親友(の間柄)も超えちゃったくらい(RIMA)」「人とこんな関係性になったのは初めて(MAYA)」と言うほどに、互いがかけがえのない存在となっているようだ。
同じ夢に向かう彼女たちが育むグループとしての結束は、その後に披露されたプレデビュー曲「Make you happy」のスタジオパフォーマンスからも大いに伝わるものだった。全体のダンスフォーメーションが以前よりも遥かに洗練されていることはもちろん、細かい動作のニュアンスにさらなる一体感が生まれており、同楽曲が発信するポジティブなエネルギーが増幅されている印象を残した。その上でソロパートでは、各メンバーがそれぞれの魅力を活かした表情を自然に生き生きとみせており、まさに虹のごとく色とりどりの輝きを画面越しに伝えていたことも感動的であった。
パフォーマンス後には12月2日にリリースされる待望のデビューシングル『Step and a step』にも触れられ、「成長した姿をお見せできるんじゃないかなと思います(MAKO)」「デビューのときには新しく3曲が公開されるのですが、私も大好きな曲なので皆さんも楽しみに待っていてください(RIMA)」とファンの期待を高めていた彼女たち。いよいよ本格的に始動する9人の歩みに、今後よりいっそうあたたかな目を向けていきたい。
■菅原 史稀
編集者、ライター。1990年生まれ。webメディア等で執筆。映画、ポップカルチャーを文化人類学的観点から考察する。Twitter