ガギグゲゲ…!飛ぶ劇場が新型細菌の拡散嫌疑をかけられた妖怪たちの闘争描く
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飛ぶ劇場Vol.42「ガギグゲゲ妖怪倍々禁」ビジュアル
飛ぶ劇場Vol.42「ガギグゲゲ妖怪倍々禁」が、12月4日から6日まで福岡・北九州芸術劇場 小劇場、来年1月30・31日に福岡・久留米シティプラザ Cボックスで上演される。
泊篤志が作・演出する「ガギグゲゲ妖怪倍々禁」は、“特殊能力を持つがゆえ遠ざけられてきた存在”である妖怪を軸にした現代の物語。本作には「菌をバラ撒いたのはあいつらだ」と印象的なキャッチコピーが付けられている。
泊は「妖怪って何だろう? 何で世間から忌み嫌われていたのか? マイノリティゆえの差別か? そうか、彼らは被差別者だったのだ。特殊能力を持つがゆえ遠ざけられてきた存在だったのだ」と作品の起点を語り、「世界的なパンデミックが起きた。社会的マイノリティである妖怪たちに新型細菌を拡散した嫌疑がかけられてもおかしくはない」と内容についてコメント。出演者には桑島寿彦、木村健二、葉山太司、脇内圭介、中川裕可里、角友里絵、佐藤恵美香、徳岡希和が名を連ねる。
泊篤志コメント
妖怪と言えば…
自分の世代は問答無用で「ゲゲゲの鬼太郎」となる。いや厳密に言えば「墓場鬼太郎」になるだろう。アニメ化される前のその漫画本を幼少の頃、友人宅で見つけ読みふけっていた。超能力を持ちつつも決して表舞台に出ることが許されない妖怪たちの存在に、子どもながらもどかしさを感じていた。TVアニメ化された鬼太郎はお茶の間で人気が出て、アニメが新しく作られるたびに妖怪たちはよりマイルドな存在に、キャッチーなアイコンとなっていった。その度に自分の心は妖怪たちから離れていった。古い世代の思い込みとしては、妖怪とは決してメジャーな存在になってはいけなかったのだ。じゃあ、妖怪って何だろう? 何で世間から忌み嫌われていたのか? マイノリティゆえの差別か? そうか、彼らは被差別者だったのだ。特殊能力を持つがゆえ遠ざけられてきた存在だったのだ。そうなると現代の日本を舞台に物語を始められそうじゃないか。そんな中、世界的なパンデミックが起きた。社会的マイノリティである妖怪たちに新型細菌を拡散した嫌疑がかけられてもおかしくはない。ガギグゲゲ!の雄叫びと共に種族存亡を賭けた闘争が始まるのだ。
飛ぶ劇場Vol.42「ガギグゲゲ妖怪倍々禁」
2020年12月4日(金)~6日(日)
福岡県 北九州芸術劇場 小劇場
2021年1月30日(土)・31日(日)
福岡県 久留米シティプラザ Cボックス
作・演出:泊篤志
出演:桑島寿彦、木村健二、葉山太司、脇内圭介、中川裕可里、角友里絵、佐藤恵美香、徳岡希和
※徳岡希和の「徳」は旧字体が正式表記。