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シアターウエストに広がる“都市の身体”、回遊型展示「The City & The City」スタート

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トランスフィールド from アジア F/T×BIPAM 交流プロジェクト「The City & The City: Divided Senses」より。

トランスフィールド from アジア F/T×BIPAM 交流プロジェクト「The City & The City: Divided Senses」が、本日10月30日に東京・東京芸術劇場 シアターウエストでスタートした。

これは、「フェスティバル/トーキョー20」と「バンコク国際舞台芸術ミーティング(BIPAM)」の交流企画。本企画では、日本とタイのアーティストたちが、自身の生活する都市についてのリサーチを行い、そのプロセスをオンラインで交換してきた。今回はリサーチに基づいた回遊型の展示を実施。会場となるシアターウエストの中には“都市の身体”をモチーフにした空間が広がっており、来場者はその中を見て回ることができる。

ディレクター・メンターを長島確とササピン・シリワーニット、企画をシリー・リュウパイブーンが担当。参加アーティストにはパカモン・ヘーマジャン、チャナポン・コムカム、櫻内憧海、曽根千智、チャットチャワン・スワンサワッディ、渡邊織音、ピヤワン・サップサムルアムが名を連ねた。

参加費は無料、定員は各回15名で、30分ごとに受付が行われる。イベントは11月1日まで。また2日以降には、オンライン会場・F/T remoteでの配信も予定されている。参加アーティストより櫻内、曽根、渡邊のコメントは以下の通り。

櫻内憧海コメント

一年前の自分がどのような生活をしていたのか、今となっては全く思い出せなくなるほど日常が大きく変わってしまいました。

都市に直接触れる機会が減り、かつての音や手触りの記憶も失ってしまうかのように感じられる中、遠くバンコクから送られてくる様々な写真や映像の中に、不思議と東京を感じられる瞬間があります。

現在に生活する身体の時間を、距離を、知覚を、少しずつチューニングしながら空間を過ごし、感じて頂ければと思います。

曽根千智コメント

そっと都市の片隅に佇んでみる。小鳥の声、通勤の足音、ゴミ袋に反射する朝日、雨上がりの濡れた空気がひんやりとして温かい。東京とバンコクの距離がわたしたちが思うより遠くないと信じ続けられたのは、Facebookやzoomを通した交流だけだったからなのかもしれない。触れられない、でも隣にいる。声がする。新しい時代のルールを見つめながら、都市を軽やかに歩く身体を思い出したいと思っています。

渡邊織音コメント

旅人同士のユースホステルで、狭い二段ベッドに座り込んで深夜の会話を深めていくような、異国なのに不思議なホーム感がSNSやオンラインから立ち上がって来ています。創造の拠り所としてのBIPAMメンバーの躍動をとても刺激的に感じてきました。濃厚で密接した交流を経て、地への思考が揺らぎ、身体性の関係を表したいと思います。

トランスフィールド from アジア F/T×BIPAM 交流プロジェクト「The City & The City: Divided Senses」

2020年10月30日(金)~11月1日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト

ディレクター・メンター:長島確、ササピン・シリワーニット
企画:シリー・リュウパイブーン
参加アーティスト:パカモン・ヘーマジャン、チャナポン・コムカム、櫻内憧海、曽根千智、チャットチャワン・スワンサワッディ、渡邊織音、ピヤワン・サップサムルアム