中川大志が清原果耶演じる「ジョゼ虎」ヒロインを絶賛「本当に魅力的でかわいい」
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アニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」の舞台挨拶が本日11月7日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストの中川大志、監督を務めたタムラコータローが登壇した。
田辺聖子の同名小説をアニメ化した本作。車椅子生活を送る少女ジョゼと大学生・恒夫の関係が描かれ、2003年には妻夫木聡と池脇千鶴の共演で実写映画化された。恒夫に中川、ジョゼに清原果耶が声を当てる。なお本作は第33回東京国際映画祭の特別招待作品として上映された。
登壇した中川は「東京国際映画祭に立たせていただくのは初めてなので、すごく光栄です。今日初めて観ていただけるということでドキドキしています。楽しみです」とコメント。タムラは「最初にプロットを開発し始めたのが2017年の4月だったので、お目にかけるまで足かけ4年くらいかかりました。それだけに、この日を迎えられることをうれしく思っています」と喜んだ。
自身と同い年の恒夫に声を当てるうえで中川は「等身大で、素の自分に近いしゃべり方、わりとニュートラルなトーンで」と意識したことを説明。また「監督の指示が細かすぎて、これ前のテイクと何が違うんだろうなと思いながら(笑)。わからなくなりながらもこだわって、本当に絶妙なお芝居をしました」と述べ、「でも思い返すと自分も、そういう気難しいアニメーション監督の役をやったことがありまして。自分がアニメーション作品の一部になれたこと、この作品に参加できたことが本当に幸せです」と述懐。タムラは「アニメーションってものすごい人数と時間がかかって作られるものなんですね。その作品の重みを、中川くんがわかったうえで演じてくれたというのはすごくうれしかったです」と述べた。
清原との共演については中川は「僕も清原さんも声優の仕事を専門にしている人間ではないので、不安やわからないことを共有しながらやりました。とにかく清原さんの演じたジョゼが本当に魅力的でかわいいんですよね。どんどん引き込まれていったので、僕も自然に気持ちを乗せて演技することができました」と振り返る。タムラは「ジョゼは清原さんの普段演じなさそうなキャラクターだったので、けっこう『もうちょっとこうしてほしい』って話をいっぱいさせてもらったんです。本人もまいってきた部分があったと思うんですが、中川くんが『次、俺もやらせてほしいです』と前向きな姿勢を見せてくれたおかげで、刺激になって、一緒にがんばろうという空気がブースの中でできていました」と2人の様子を紹介した。
本作で注目してほしい点を問われると、中川は作品の持つ温かい世界観ややさしい色使いが好きだと語り、「ジョゼは世界をすごくカラフルに、普通見えないような視点から捉える女の子なので、ジョゼの想像する世界を描いたシーンがすごくきれいなんです。ぜひ大きなスクリーンで観てほしいです」と紹介する。タムラも色使いには特に注力したといい「2人の感情をうまく表現できたらと。距離感がコロコロ変わっていくので、それを表現するために絵や背景、音楽や色彩といったあらゆる手段を使って表現しました。前半と後半の違いを観ていただけたら」とアピールした。
「ジョゼと虎と魚たち」は12月25日に公開。
(c)2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project