北川景子主演『ファーストラヴ』主題歌、挿入歌はUru 本予告&ビジュアル
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堤幸彦監督の映画『ファーストラヴ』の主題歌、挿入歌が発表。あわせて本予告、本ビジュアルが公開された。
2021年2月11日から公開されることが決定した『ファーストラヴ』は、『第159回直木三十五賞』を受賞した島本理生の同名小説が原作。公認心理師の真壁由紀は、父親殺害の容疑をかけられ、「動機はそちらで見つけてください」という発言でメディアを賑わせる大学生・聖山環菜と面談を重ねていくが、やがて自身と環菜の過去に似たものを感じはじめ、心の奥底にしまった「ある記憶」と向き合うことになるというあらすじだ。真壁由紀役に北川景子、聖山環菜役に芳根京子、弁護士の庵野迦葉役に中村倫也、由紀の夫・真壁我聞役に窪塚洋介がキャスティング。
主題歌はUruの書き下ろし楽曲“ファーストラヴ”、挿入歌はUruの“無機質”に決定。Uruが1つの作品で主題歌、挿入歌の2曲を提供するのは今回が初となる。実写映画主題歌としては4作目の提供。Uruは主題歌について「これ以外のタイトルが見つからないほどに映画に心を重ねた楽曲」と語っている。
本予告では、芳根京子演じる聖山環菜が包丁を持ち、血まみれで歩くシーン、「動機はそちらで見つけてください」というナレーション、北川景子演じる真壁由紀が聖山環菜の内面に迫る姿、面会室で真壁由紀と聖山環菜が向き合って涙する場面などが確認できる。
Uruのコメント
映画を拝見し、たくさん涙が溢れ、心のずっと奥の方にしまっていた何かが疼くような感覚がありました。
主題歌にさせて頂いた『ファーストラヴ』は、深い傷を負って、今までずっとその記憶や経験に囚われて生きてきた人物が、誰かによって少しずつ心を解いていくようなイメージで書きました。悲しいとか苦しいとか、心の内を言葉に出せずに生きている人も少なくないと思いますが、この映画を観ながら、その中で人は何を求めるのか、「愛」とはなんなのか、この物語のタイトルが『ファーストラヴ』になった理由も考えながら少しずつ言葉を紡いで書いた曲です。曲のタイトルも映画と同じく『ファーストラヴ』にさせて頂きましたが、タイトルを考えるにあたりこれ以外のタイトルが見つからないほどに、私もこの映画に心を重ねました。映画『ファーストラヴ』に捧げる大切な一曲です。
挿入歌の『無機質』は、この曲の持つ孤独感と温かさを映画の人物や世界観に中和しながら作りました。感じたことや書きたいこと、心の動きを、不器用さに合わせて直接的な表現を避けて書きましたが、主題歌の『ファーストラヴ』と自然に一対になる挿入歌になってくれたような気がしています。
映画の背景で、そのシーンに寄り添う曲になってくれたら嬉しいです。北川景子のコメント
この作品はそれぞれのキャラクターの心情を細かく、生々しく描いているシーンが多いので、そこにかかる主題歌・挿入歌はとても大切なものになると思っていました。
ですからUruさんが主題歌を担当してくださると聞いた時はとても嬉しかったです。
主題歌のファーストラヴは、この作品の登場人物たちがそれぞれに抱えた心の傷を優しく解いてくれるような、温かい楽曲です。
優しく澄んだUruさんの歌声に包まれ、そして、歌詞の「あなたと出逢い 初めて愛を 知りました」の部分が真っ直ぐ胸に刺さり、試写で聞いた時は涙しました。
私が演じた真壁由紀は、心に深い傷、トラウマを抱えながらも、そのことを打ち明けることができず常に自分を奮い立たせながら生きている女性ですが、そんな由紀が劇中で初めて自分はずっと誰かに愛されていたのだということに気付く瞬間があります。
人は誰でも必ず悩みや苦しみを抱えていて、それを誰にも打ち明けることもできずに、自分の中で折り合いをつけることがいつしか当たり前になっていく生き物だと思います。私もまたそういう一人ですが、この作品に出会いそういう生き方でも良いではないか、また、自分が気づいていないだけで、見方を変えれば目に映る世界は明るいのかもしれないと、心が軽くなりました。
どなたにも共感できる部分がある作品だと思っています。
Uruさんの歌声で心の澱が流れていくような、浄化されて行くような、そんな不思議な気持ちを皆様にもぜひ感じていただきたいです。堤幸彦監督のコメント
数年前にUruさんの楽曲と出会い、その絶対的な透明感と優しさの中に強い芯を秘めた歌声に衝撃を受け、本作が決まった時から是非お願いしたいと思っていました。現場でもUruさんの曲を編集に入れながら撮影していたのですが、登場人物の心情がより深化し、期待は確信に変わりました。主題歌の「ファーストラヴ」を聞いた感想は、沁みる、の一言。誰もが持つ、自分では気付けない心の深いところに溜まった澱を、優しく救い上げ、浄化してくれるUruさんの歌声に、ぜひ包み込まれてください。