芳根京子が舞台初主演 『母と惑星について、および自転する女たちの記録』
ステージ
ニュース
舞台『母と惑星について、および自転する女たちの記録』が、2019年3月5日から東京・新宿の紀伊國屋ホールほかで再演される。
旧パルコ劇場の最後を飾る新作舞台として2016年に初演された蓬莱竜太(モダンスイマーズ)作、栗山民也演出の舞台『母と惑星について、および自転する女たちの記録』。奔放に生き、突然この世を去った母親の遺伝子を受け継いでいることに無意識の恐れを抱いている三姉妹が、母の遺骨を持ってあてのない旅に出るというあらすじだ。蓬莱は同作で『第20回鶴屋南北戯曲賞』を受賞。
今回の再演では、主人公の三女シオ役に舞台初主演となる芳根京子、母・峰子役にキムラ緑子がキャスティング。初演時に引き続き、次女・優役を鈴木杏、長女・美咲役を田畑智子が演じる。
芳根京子は出演が決まった時の気持ちについて「一歩踏み出せなかった中で今回のお話しをいただいて、しかも4人しか出ないので、舞台と向き合うのにすごくチャンスだなと思います。栗山さんにもご指導いただけるので、舞台を創る楽しさを感じられるのかなと楽しみですし、どうなるか想像がつかないのですが、絶対乗り越えたいです」とコメント。
チケットの一般販売は12月8日10:00からスタート。東京公演終了後には高知、福岡、京都、愛知、長崎を巡回する。
芳根京子のコメント
出演が決まった時の気持ちについて
すごくドキドキしています。これから本当に始まるんだぁって(笑)。実は、舞台は怖いと勝手に苦手意識を持っていて、怖いから戦う前に逃げたこともあるんですが、マネージャーさんから「怖いは理由にならない」って言われたんです。一度「幕が上がる」で舞台に出演した際、同世代の方が多くて純粋に楽しかったのですが、今感じているのは“舞台”の楽しさなのかなって疑問に思ったんです。舞台によく立たれている方が悩んでもがいて舞台を創り上げている姿を見ていたので「あ、違うかも…。」って感じて。勝手に大きな壁を作ってしまったのかもしれません。
そういった経験もあり、以前から先輩方に「舞台を若いうちにやったほうがいい」とアドバイスをいただいていたんですが、あまりピンとこなくて…。でも、みなさんが言うってことは私には見えていない理由があると思いますし、実際に挑戦して自分もその感覚を味わって、今後私も後輩にかっこよく言いたいと思ったんです(笑)。そして、何より純粋に舞台をやってみたいと思いました。
一歩踏み出せなかった中で今回のお話しをいただいて、しかも4人しか出ないので、舞台と向き合うのにすごくチャンスだなと思います。栗山さんにもご指導いただけるので、舞台を創る楽しさを感じられるのかなと楽しみですし、どうなるか想像がつかないのですが、絶対乗り越えたいです。
作品の印象について
初演は映像で拝見させていただきました。今回の役を志田(未来)さんは今の自分と同じ年齢で演じられていたということで、自分は果たしてあそこまでいけるのか、とても不安です。
でも新しい挑戦だからこそ、とっても大きな壁ですが周りのみなさんに「芳根がんばってんなー。」と思われるように、先輩方にアドバイスを頂きながら乗り越えていきたいと思います。
台本を読ませていただいて、自分の役の台詞にチェックをしていたら蛍光ペンが一本なくなるほど台詞が多かったんです(笑)。
でも、それだけセリフをいただけるというのはとても幸せなことなので、一言一句大切にしながら、生のお芝居の楽しさを自分でも感じたいですし、観に来てくれたお客さんにも感じてもらえたら嬉しいです。
シオちゃんという役は素の自分に近い等身大の役だな、という印象を受けました。なので、自分の中から出てくる感情を大切にしなきゃなと思いますし、長崎弁を頑張らないといけないので、きっと苦しむ三ヶ月になるんじゃないかなと思ってます(笑)。でもやりがいがあるし、いろんな景色が見えてくるんじゃないかなと思うので、やるからにはどんとこい!って気持ちで挑んでいきたいなと思ってます。
意気込みについて
私自身もすごくワクワクしています。
前回を観られた方も楽しんでもらえないと、もう一度やる意味がないと思うので、そのプレッシャーはあります。
まだイメージがわかないけど、映像作品をいろいろやらせていただいた中で、舞台で生きる新しい私を見せられると思います。きっと今までにやったことがない役で新鮮に思っていただけるんじゃないかなと思いますし、みなさんが引き込まれるような生のお芝居を感じていただければなと思います。
SNSでも「舞台やらないんですか」とか、地方の方々には「イベントで地元に来てくれませんか」とお声かけをいただいていたので、今回、色んな場所に行けるのがとても楽しみですし、実際に足を運んでいただけると嬉しいです。