拉致事件描く「めぐみへの誓い」現在の支援状況公開、キャストがさらなる応援呼びかけ
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「めぐみへの誓い」ポスタービジュアル
拉致事件被害者・家族の苦悩と闘いを描く「めぐみへの誓い」。現在集まっている支援の状況と、キャスト・スタッフのコメントが発表された。
劇団夜想会主宰の野伏翔が監督と脚本を担当した本作。13歳のときから現在に至るまで拉致されたままの横田めぐみさんを主軸に、田口八重子さんを含む拉致被害者や家族の姿が、綿密な取材にもとづきリアルに描写される。菜月、原田大二郎、石村とも子、大鶴義丹、小松政夫、仁支川峰子、坂上梨々愛、安座間美優、小林麗菜がキャストに名を連ねた。
2019年7月7日から10月4日までクラウドファンディングを実施し、現在は公式サイトで支援を受け付けている本作。10月31日時点で5307人が支援を行い、 6996万3884円が集まった。野伏は「拉致被害者たちが今現在、無慈悲な独裁国家の中で、強制収容所や公開銃殺という、この現代にある事が信じられない体制の中で、恐怖と背中合わせに、ギリギリに生きている現実を伝えたいと思います。北朝鮮に監禁されていることを描かないと、過去40年前の誘拐事件と認知されてしまうから、現在も監禁されていることを強く伝えたいです」と思いを語っている。菜月、原田、石村、大鶴、総合プロデュースを担当した松村譲裕のコメントは下記に掲載した。
「めぐみへの誓い」は2021年2月19日より東京の池袋シネマ・ロサ、秋田・AL☆VEシアターほか全国で順次公開。
野伏翔 コメント
私たちは、「めぐみへの誓い」という映画を、民間の力だけで作り、国内外に発信し、拉致被害者たちが今現在、無慈悲な独裁国家の中で、強制収容所や公開銃殺という、この現代にある事が信じられない体制の中で、恐怖と背中合わせに、ギリギリに生きている現実を伝えたいと思います。北朝鮮に監禁されていることを描かないと、過去40年前の誘拐事件と認知されてしまうから、現在も監禁されていることを強く伝えたいです。
松村譲裕(総合プロデューサー)コメント
私は日本国は拉致被害者を本気で取り返そうとしていないと認識しています。何が何でも取り返すには、悔しいけど世論の力しかない。まずはこの映画で国内外の方々の心を揺り動かし、日本だけでなく世界のリーダー達に行動を起こさせ、被害者を取り戻したいと思ってます。これからが本番です。ぜひ情報の拡散、また多くの方々にこの映画を観て頂ける様ご協力をよろしくお願い致します。
菜月 コメント
映画を通じて、めぐみさんを始め拉致被害にあわれている方に、一日、一秒でも早く日本に帰ってきてもらえるように、できることは大きくはないかもしれないですけど、一生懸命全力で演じました。そして、クラウドファンディングに参加してくださった皆様、本当にありがとうございます。また、追加の応援もぜひよろしくお願いいたします!
原田大二郎 コメント
横田滋さん本人とお会いした時、この方はめぐみさんを何十年もずっとめぐみさんを待って過ごしたんだなあと思って、涙が止まらかった。何しろ、貧乏所帯で作った映画ですので、卵一個、沢庵一切れでも持ってきていただけたら、それが本当にうれしい差し入れになるわけでございますから、頑張って皆さんが感動できる作品を作り上げました。映画を何回も何回も観ていただいて、応援の方をよろしくお願いいたします!
石村とも子 コメント
どうしてこんな目にあわなければいけないのかと、常に常に、疑問と怒りを覚えつつやって来ました。舞台だと一回で1,000人ほどの観客なので、もっと多くの方に観ていただきたく、映画を作りました。応援よろしくお願いします!
大鶴義丹 コメント
「めぐみへの誓い」クラウドファンディングに貢献してくださった皆さん、ありがとうございます! 朝鮮語のセリフが難しく、今年2020年は1月から4月までずっと練習の日々でした。ある瞬間からお経のようにセリフが入りましたね。めぐみちゃん(菜月さん)なんかは受験世代ですぐ覚えるからズルいんだよ(笑)。俺だってねぇ、35年前の国立(くにたち)予備校通っている頃だったら……(笑)。
みんなで力を合わせて作り上げた、政治的にも強いメッセージ性がある映画なんですけど、そうじゃない娯楽作品としてもこういう歴史があったんだ、のような感覚で観れる映画なので、ぜひ観ていただきたいと思います。
(c)映画「めぐみへの誓い」製作委員会