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平波亘の新作「the believers」に奈緒、今泉力哉らコメント寄せる

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「the believers ビリーバーズ」メインビジュアル

平波亘が4年ぶりに手がけた長編映画「the believers ビリーバーズ」に、俳優の奈緒や映画監督の今泉力哉ら著名人からコメントが届いた。

東京に暮らす4組の男女のエピソードをオムニバス形式で描く本作。音楽を作る恋人と暮らす女性の1年間、愛し合いながらも離れては思い合う女性同士の数年間、運命の相手を探す男と毎日を気ままに生きる女の1日、終電後に出会った男女の一夜が紡がれる。

平波は商業とインディーズの垣根を越え、自身の監督作を発表する一方、助監督としても多くの現場に参加してきた。このたび本作を鑑賞した関係者からコメントが寄せられ、奈緒からは「信じるということは怖くて難しくて骨が折れる。映画の中で交差するBelieversと、いつか私も街ですれ違っていたかもしれない。時にただ誰かを信じ幸せになることを願う私たちを、今日も平波さんはあの優しいアルカイックスマイルで目を背けずに見てくれているんだろうなぁ」とコメントが到着。

今泉は「孤独にもなれない夜を幾度となく過ごして、そして何度も裏切られて。それでも。この映画のラストカットを見たら優しさってどういうことか少しわかるかもしれない。その重さを煙たがって振り払うのは簡単だけど」と鑑賞後の心境をつづっている。さらに、いまおかしんじ、田中俊介、二ノ宮隆太郎、草野なつか、キネマ旬報・編集の前田健雄からも感想が届いた。コメント全文は以下に掲載している。

「the believers ビリーバーズ」は、11月14日より東京の池袋シネマ・ロサでレイトショー上映。なお公開初日には平波と出演者による舞台挨拶、11月15日には柳英里紗、宇賀那健一、平波によるトークショーが実施される。

奈緒 コメント

信じるということは怖くて難しくて骨が折れる。映画の中で交差するBelieversと、いつか私も街ですれ違っていたかもしれない。時にただ誰かを信じ幸せになることを願う私たちを、今日も平波さんはあの優しいアルカイックスマイルで目を背けずに見てくれているんだろうなぁ。
平波さんに会いたくなりました。

今泉力哉 コメント

孤独にもなれない夜を幾度となく過ごして、そして何度も裏切られて。
それでも。この映画のラストカットを見たら優しさってどういうことか少しわかるかもしれない。
その重さを煙たがって振り払うのは簡単だけど。

いまおかしんじ コメント

うまくいったと思っても裏切られ、何とかなると開き直ってもドツボにはまる。
一生懸命間違え続けるこいつらがアホすぎて涙がでる。それでも朝がくる。
新宿の朝ってこんなキレイだっけ。

田中俊介 コメント

彼ら彼女らが生きる毎日には一体どんな音楽が流れているのだろうか。
世間が言うハッピーソングを求めるんじゃなく、自分が思うハッピーソングを信じ、自分に流し続ければいいんですよね。
あれを流さなくちゃ、あれにならなきゃと思うから、ノイズが入るんすよね。

二ノ宮隆太郎 コメント

平波監督は映画愛が半端ない方です。
作る映画も愛についての映画しかないんじゃないかな。
そんなことねーよと自分怒られるかもしれません。
4年ぶりの新作。観てくださったら分かると思います。
愛が凄いんです。

草野なつか コメント

置いて来た、捨てて来たはずの感覚が呼び戻される。目を覆いたくなるような弱さと暴力性、恥ずかしさが混在する「この世界」。しかしそれは決して懐古主義的な訳ではなく、現在との強固な地続きの関係があることを思い知らせてくる。嫌というほどに。
彼らにはどうかこれからも生きていってほしい。人生は続いていくし、意外としぶとく街は生きていく。
※パンフレット寄稿より抜粋

前田健雄(キネマ旬報・編集)コメント

「○年前」というわずかなナレーションとともに一瞬で過ぎ去る時間。我に返って、かろうじて確からしさを感じられる時間の中で重なりあう、ささやかな人生。そして、それら別々に流れる時間の衝突をリセットするかのようなアナログ風のビデオノイズ。
それはまるで遠い惑星からのリモート映像のように、映画全体を懐かしく包み込む。
若手俳優の息づかいにも、東京とは確かにこういう街なのだという手触りが感じられた。

(c)8ooLIES PRODUCTION