「PARADISESとWAggの素晴らしき未来」公開パフォーマンス審査、愛が星を多数獲得
音楽
ニュース
渡辺淳之介から星を受け取る愛。(Photo by sotobayashi kenta)
PARADISESとWAggによる公開パフォーマンス審査「PARADISESとWAggの素晴らしき未来-SHOWCASE-」が、本日11月14日に神奈川・鎌倉芸術館で開催された。
この審査は、音楽事務所WACKに所属するPARADISESの新メンバーを同事務所の育成ユニットWAggから追加することを目的としたオーディション「PARADISESの素晴らしき未来」の一環として行われたもの。WAggメンバーが1名ずつPARADISESに混ざり、課題曲として新曲「PLEASE LISTEN TO MY」と、既発曲「YEAH!!」「GOOD NIGHT」の3曲を披露した。
「PARADISESの素晴らしき未来」は、それぞれの審査基準に沿って条件を満たしたWAggメンバーに「WACKの星」「スター性の星」「パフォーマンスの星」「愛されの星」という4つの星が付与されるというシステムが採用され、パフォーマンス審査の前には、それまでのSNSや練習時の活動状況の結果を受けての星の授与式が行われた。PARAISESのメンバーはパフォーマンス審査に向けて9日間にわたってWAggメンバーと練習を行い、最後まで調整を重ねた。
パフォーマンス審査はア・アンズピア、サアヤイト、ウタウウタ、愛、アイナスターの順に行われ、各メンバーはPARADISESと一緒にステージに立ち、練習の成果を見せた。1人がパフォーマンスを終えるごとにWACK代表・渡辺淳之介がカタコトのキャラクター“J.J.Park”に扮して総評を行うとともに、「パフォーマンス時に意識したことは何か?」とメンバーに質問を投げかけた。
アンズピアは「PLEASE LISTEN TO MY」の振り付けをPARADISESと作るにあたって、個人個人ではなく全員で団結するイメージを大切にし、「このライブしかないという気持ちでライブに臨みました」と話し、渡辺は「その汗は本物ですか? よかったです。振り付けとしては間奏の部分が非常にもったいなかったなと思う部分があった。もっと盛り上がる振り付けができたんじゃないかなと思います。そしてこれしかないというパフォーマンスということだったんですが、あなたならもっとできる」と述べた。サアヤイトは「自分の気持ちを伝えるのと、自分の入ったPARADISESを表現するためにパフォーマンスしました」とコメント。渡辺は「僕が気になったのは最初の『PLEASE LISTEN TO MY』でうつむき気味だった。僕と目が合わなかったですね。なので少しあなたは考えすぎちゃうところに懸念がございます。もっと何も考えないで振り切ってもいいのではと思いました」とアドバイスした。
ウタウウタは「自分もPARADISESのメンバーになったようにやらせていただきました」とパフォーマンスを振り返り、渡辺から「時折見せる、“ココ・パーティン・ココ”(心ここにあらず)なところがありましたが、思い当たるところはありますか?」と問われると、「緊張してました」と回答した。また渡辺は「もうちょっと振り切れるパフォーマンスができたんじゃないかと思いました」と感想を述べつつ、ウタのパフォーマンス審査中にPARADISESの月ノウサギの衣装が脱げそうになるというアクシデントがあったため、「月ノさんの社会の窓が開いていたことは気付きましたか? そのときはどうサポートしようと思いましたか?」と質問。ウタは「月ノさんが動けないぶん、大きく動こうと思っていました」とグループとしてのパフォーマンスをリカバリーする努力をしたと振り返った。
「今まで練習してきたことを全部信じて、全力を出し切れるようにやりました」と語った愛に向けて、渡辺は「今までの4組の中で一番、グループのメンバーとしてまとまっているように感じました。1つ苦言を呈するならば、あなたの衣装が少し派手です。以上です」と、引き続きカタコト口調でコメント。最後にアイナスターは「PARADISESさんとアイナスターの5人ではなくて1つのグループとしてパフォーマンスを皆さんに届けることを大切にしました。これまで自分の言葉でお話させていただく機会が多い中で固くなってしまったり、伝えたいことを伝えることができなくなってしまっていたので、伝えきれないぐちゃぐちゃの感情をパフォーマンスに込めました」とコメント。渡辺は「パフォーマンスで体の動きが一番ダイナミックだったのはあなただったのかなと思います。そして1つ気になった点としては曲を追うごとによくなっていった。あなたはきっとスロースターターですね。最初からトップギアを入れられるとよろしいんじゃないかと思います。以上です」とパフォーマンスの印象を伝えた。
パフォーマンス審査終了後に「スター性の星」の授与対象となるニコニコ生放送の視聴者投票が行われ、5位がアンズピア、4位がアイナスター、3位がサアヤイト、2位がウタウウタ、1位が愛という結果に。これにより1位の愛に該当の星が付与され、5位のアンズピアは過去に獲得した星が剥奪された。またこのほかスタッフ投票などの集計結果がまとまるまでの間、PARADISESが「TWINKLE TWINKLE」「BRIGHT FUTURE, YOUR SMILE」「終わらない旅」の3曲を披露。キラ・メイはWAggと共に練習を重ねてきた日々を振り返りつつ、「何が足りないかを考えました。そして足りないものを手に入れていくこと、もっとよさをたくさんの人に知ってもらうにはチャンスを1つ1つ丁寧に、大切に、一生懸命にやっていくしか伝わらないという結論になりました。絶対に後悔がないように。私たちの素晴らしき未来、最後まで見届けてください!」とファンにメッセージを送った。PARADISESは3曲を届けたあとに、WAggメンバー全員をステージに呼び込み、9人で一緒に「TWINKLE TWINKLE」をパフォーマンスした。
イベント終盤、この日の審査結果発表で渡辺がステージに上がり、「すごく熱の入ったパフォーマンスを皆さんしていただいて、非常に僕も楽しませていただいた反面、疲れました。インスタライブでお話したときよりWAggのメンバーの一歩成長した姿が見られたと思っております。ですが、このままでは五十歩百歩、目くそ耳くそ鼻くそです。これからもこのオーディションを通じてがんばってもらいたいと思います。以上です」とコメント。そして星の授与式に移り、先ほどのニコ生投票の結果を受け、5位のアンズピアが星を返却し、愛が星を受け取った。さらにWACK、PARADISESの所属レーベルであるワーナーミュージック・ジャパン、イベントの生配信を担当するドワンゴほかスタッフによる「愛されの星」投票では5位がアイナスター、1位が愛という順位に。続いてライブ関係者による「パフォーマンスの星」投票は5位がサアヤイト、1位が愛、そして渡辺が選ぶ「WACKの星」では5位がサアヤイト、1位が愛という結果になった。多数の星を獲得した愛は涙ながらに「こんなにたくさん星がいただけて。これから先のオーディションでもシンデレラ物語を作れるようにがんばります」と語った。
現時点での星の獲得状況は、ア・アンズピアがパフォーマンスの星1個、サアヤイトが愛されの星1個、スター性の星2個、ウタウウタがパフォーマンスの星1個、WACKの星1個、愛が愛されの星2個、スター性の星1個、パフォーマンスの星1個、WACKの星1個、アイナスターがスター性の星1個となっている。
なお12月13日に愛知・名古屋市公会堂で公開パフォーマンス審査「PARADISESとWAggの素晴らしき未来 -TEAM BATTLE-」が開催されることが発表された。この審査の詳細は11月29日(日)にニコ生で配信される特番でアナウンスされる。さらに今後のオーディションについてはPARADISESメンバーがWAggメンバーのトレーナーを担当することが決定。テラシマユウカがウタウウタ、ナルハワールドがサアヤイト、キラ・メイが愛、月ノウサギがア・アンズピアおよびアイナスターとそれぞれコンビを組むこととなった。各ペアは11月21、22日に行われる合宿形式の審査に臨む。
「PARADISESとWAggの素晴らしき未来 -TEAM BATTLE-」
2020年12月13日(日)愛知県 名古屋市公会堂